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新幹線「運休で全額返金」は本当? 特急券と乗車券で違う払い戻しの罠&グリーン車で損しないための鉄則

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運休なら旅行中止で原則全額戻る! “遅れ”は特急料金だけ?

 2026年8月11日の台風15号接近にともない、JR東日本は対象路線における特急券などの無手数料での払い戻しを案内しています。「えきねっと」で予約したきっぷについても、きっぷを受け取る前と後で手続きが異なるとしています。

Large figure1 gallery4JR東日本の東北新幹線(画像:写真AC)

 このとき多くの人が気になるのが、すでに買ってあるきっぷの行方でしょう。JR東日本の公式WEBサイトによると、事故などで列車が運転できず、旅行そのものを取りやめる場合は、運賃・料金の全額が無手数料で戻ってきます。乗車券も特急券も、まるごと返ってくるわけです。

 ややこしいのは、運休ではなく「遅延」のときです。ここで特急券と乗車券の扱いが、はっきり分かれます。

 同社によると、新幹線や特急列車が到着時刻から2時間以上遅れた場合は、特急料金の全額を払い戻すとされています。このため、実際に乗車し、到着の遅れだけを理由とする特急料金の払い戻しは、2時間未満では原則として対象外です。

 しかも、目的地まで乗車した場合に戻るのは「特急料金」で、乗車券の運賃は戻りません。

 では、上乗せしてお金を払ったグリーン車なら、もっと手厚く戻ってくるのでしょうか。

実はJRも出発が“1時間”遅れれば戻る! 近鉄との違いは到着後

 答えは、意外にも逆です。2時間以上の到着遅れで戻るのは特急料金で、グリーン料金や「グランクラス」料金は対象外とされています。

Large figure2 gallery5きっぷ売り場の様子(画像:写真AC)

 ただし、JRにも「1時間」の基準があります。JR東日本の旅客営業規則では、特急を含む急行列車が出発時刻に1時間以上遅れたため、または遅れることが確実なため、その列車の利用を取りやめた場合に、急行料金の全額を払い戻すと定めています。つまり特急料金は、出発遅延で利用をやめるなら1時間、乗って目的地に着いたなら2時間が大きな目安です。

 一方で、「近畿日本鉄道」の公式WEBサイトでは、特急列車が出発時刻に1時間以上遅れて利用をとりやめたときだけでなく、乗車した列車が到着時刻に1時間以上遅延したときも、特急料金の全額を払い戻すと案内しています。JRとの違いは、乗車後の到着遅れにも1時間を採用している点です。

 旅行の途中で列車が動かなくなり、先へ進むのをやめる場合の決まりもあります。JRでは、乗車券の出発駅まで無料で戻る取り扱いがあり、すでに途中下車している場合を除き、運賃・料金の全額が払い戻されます。利用するときは駅係員へ申し出ます。

 もっとも、こうした決まりを知っていても、手続きの“入り口”を間違えると時間ばかりかかります。

ネット予約と窓口で手続きが違う! 最後の落とし穴

 手続きの方法は、きっぷの買い方によって大きく変わります。

Large figure3 gallery6券売機ときっぷ売り場(画像:写真AC)

 紙のきっぷなら、払い戻しが済むまで捨てずに保管することが重要です。JR東日本の旅客営業規則では、運休や遅延などによる払い戻しは、その事由が発生した日の翌日から起算して1年間、請求できるとされています。当日その場で並ぶ必要はないわけです。

 注意したいのが、ネット予約です。えきねっとの公式WEBサイトでは、運休で旅行を取りやめる場合、紙のきっぷを受け取る前と後、さらに支払い方法によって手続きが異なると案内しています。受け取り前のクレジットカード払いなら手続きは不要ですが、コンビニや金融機関で支払った場合は、後日届く案内に沿って返金を受け取る手続きが必要です。

 一方で、紙のきっぷをすでに受け取っている場合は、きっぷを持って駅係員へ申し出ます。新幹線eチケットやチケットレス商品も、商品ごとに扱いが異なります。

 さらに、旅行会社の旅行商品として買ったきっぷは、JRの駅では払い戻せない場合があります。JR東日本は、きっぷの左上に丸で囲んだ「契」の文字があるものは、みどりの窓口では払い戻せないとしており、購入した旅行会社への問い合わせが必要です。

「運休なら全額戻る」は、旅行そのものを取りやめる場合の基本ルールです。遅延やグリーン車、きっぷの商品、受け取り状況で扱いは変わります。いざというときはきっぷを捨てず、ネット予約はサービスごとの案内を確認し、必要なら駅係員に相談するのが確実です。

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