「ダントツで日本一長い“海上橋”」計画どうなる? 格上げ検討会のその日に起きた「大地震」
- 乗りものニュース |

記念すべき検討会のその日に起きた地震
国土交通省 八代河川国道事務所は2026年9月18日、7月に開催された「第1回 八代・天草シーライン道路検討委員会」の開催結果をウェブサイトで公表しました。
八代・天草シーラインのイメージ。クルマにはくまモンと上天草四郎くんが乗っている(熊本県の動画より)
八代・天草シーラインは、熊本県八代市と天草上島(上天草市)との間を約9kmの海上橋で結ぶ国の構想路線です。2024年から「勉強会」の形で国土交通省、熊本県、八代市、上天草市が話し合いを重ね、3月の勉強会で「道路検討会」へと位置づけを格上げすることを決めていました。
そして第1回目の検討会が開催されたのが7月28日の午前。その日の午後に熊本地震が発生しました。
同日の地震前に熊本県は資料を公表していたものの、八代河川国道事務所は災害復旧業務が優先に。「ようやく通常業務の一つとして(資料を)公表できた」と話します。
第1回目はまず検討会の設立と、これまでの検討状況のおさらい、今後の進め方が確認されました。
天草地域はすでに、上島から「天草五橋」などを経由する「天草パールライン」によって、本土の宇土半島と橋づたいで結ばれています。宇土市や熊本市に向いたこのルートに対し、上島と東の八代市との間を結ぶのが八代・天草シーラインの構想です。
建設促進期成会では、実現すれば東京湾アクアラインのアクアブリッジの約2倍におよぶ約8.8kmの日本一長い海上橋を想定、八代-天草を10分で結び、高速道路アクセスを飛躍的に向上させる計画です。
このルートはかつて航路で結ばれていました。八代だけでなく、水俣・芦北地域や人吉・球磨といった県南地域で広域の周遊ルートを形成することも期待されています。
宇土半島沿いの現ルートは、国道57号などが熊本地震でも被害を受けましたが、従来から災害時の通行止め箇所が集中。そして天草と本土を結ぶ橋梁部は風速25m/秒で通行止めとなるなど、代替が確保されていないといった課題が指摘されていました。また、宇城、八代などの国道では主要渋滞箇所も集中しているといいます。
道路計画の具体化とともに、道路ができることによる「地域活性化ビジョン」を策定し、両者を連携して踏み込んだ議論をしていくといいます。今後は道路計画の具体化のため、文献・既往調査などを用いた技術的な課題整理を行うべく、検討会を複数回開催していくとしています。
ただ、今回の地震では、八代市内や八代海に横たわる日奈久断層帯の存在も取りざたされました。一方で、現ルートである国道57号沿いにも布田川断層が横たわっています。八代河川国道事務所によると「ルート上に断層があるのか、どのようなルートになるのか、これから検討していくことになる」ということです。
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