「ラブホ空港」こと宮崎空港、実は“日本唯一”だらけ!? 知られざる「3つの珍ポイント」とは
- 乗りものニュース |

「ラブホっぽい」照明が由来
宮崎県の空の玄関口である宮崎空港。宮崎から東京、中部、関西の日本の主要地域との定期航路が運航され、2024年度の利用者数は317万人にもなり、その存在は交通インフラとして重要なだけでなく、宮崎県の観光業などにも大きな影響を与えています。その一方で、「宮崎ブーゲンビリア空港」という愛称とそれに因んだピンク色の夜のライトアップから、ここを「ラブホ空港」と呼ぶネット上のミームもあり、いろいろな意味で有名な空港といえるでしょう。
ラブホ空港と呼ばれる由縁になったライトアップされた看板(乗りものニュース編集部撮影)。
しかし、宮崎空港を実際に訪れてみると、世間の評判とは異なる特徴がここにあることに気づかされます。さらにその特徴の中には、「実機が置かれた屋上デッキ」、「津波救命艇の常設展示」、「空港内ゴルフコース」という、日本国内でもここにしかないという唯一無二のものがなんと3つもあったのです。今回はそんな実際に行った人々でしか分からない、宮崎空港ならではの見所を紹介していきましょう。
宮崎空港の屋上は展望デッキになっており、利用者はここから空港の全景や離発着する航空機を眺めることができます。展望デッキ自体はどの空港にも設けられており、それ自体が珍しいものではありません。しかし、宮崎空港の展望デッキはエアプレインパーク「飛行機のある展望公園」という名称で、屋上にありながらも実物の飛行機まで展示されているのです。
空港周辺に本物の航空機が展示されているのは全国的に見れば珍しいことではありませんが、空港敷地内で屋上の展望デッキに置かれているのはここ宮崎空港だけです。
展示されているのはアメリカのホーカー・ビーチクラフト社の双発機C90A「キングエア」という機体で、同じ宮崎空港にある航空大学校の訓練機として使われていたものです。25年間に渡って同学校で訓練機として使われ、その間にこの機体で訓練を受けたパイロットの数は約1700名にもなるといいます。
また、2011年の東日本大震災の発生時には、仙台空港の航空大学校仙台分校で活動しており、震災による津波が仙台空港に押し寄せた時は、たまたま訓練で飛行中であったことから難を逃れたというエピソードもあります。
この機は2012年3月21日にラストフライトで宮崎空港に着陸し、その後に現在の展望デッキに設置され、この場所もエアプレインパークに改名されました。以降は宮崎空港において一般の人々にパイロットや空の世界に興味を持って貰うためのシンボルとして存在しています。
なお、機体内部も午前10時~午後6時の間で開放されており、機内を無料で見学することまでできます(天候やメンテナンス等で中止する場合もあり)。
救命艇が展示…なぜ?
宮崎空港のターミナルビルの東側にはウエルカム広場という野外スペースが設けられていますが、ここには「ライフシーダー」と呼ばれる津波・水害対応型の救命艇が置かれており、なんと内部に入って見学することまで可能です。
この救命艇は全長8.7メートル、幅3.5メートル、高さ3メートルの大きさがあり、船体は潜水艦のように全体が覆われた構造となっています。内部には25席のシートがあり、津波などで船が横転しても大丈夫なように、各座席には体を固定する3点式シートベルトと頭を抑えるヘッドレストが用意されています。
2011年の東日本大震災では、地震そのものよりもその後の津波による被害の方が多く、空港施設に限ってみても、震源地近くの仙台空港や航空自衛隊の松島基地が津波に襲われるという被害を受けました。これにより、2014年頃に国土交通省が「津波救命艇ガイドライン」を制定し、国内の複数のメーカーが津波救命艇を開発・販売しています。
現在、日本国内には約50艇の津波救命艇が設置されていますが、宮崎空港の「ライフシーダー」のように内部を日常的に公開しているのはここだけです。仮に大型地震などが発生した場合、海に隣接した宮崎空港は津波による被害を受ける可能性が高く、有事にはこの「ライフシーダー」は実際に人々の命を救う可能性も高いでしょう。実際、宮崎空港は宮崎県の民間の津波避難施設の第1号に指定されており、津波を伴う大規模震災が発生した場合には、多くの人々がここに避難することになります。
津波救命艇を敢えて目立つ形で展示するのは、利用者にここが津波避難施設であることと、日頃の防災意識を啓蒙するという広報的な意味もあるのかもしれません。
空港内にゴルフコースが パターのみですがプレイも可
津波救命艇が展示されているウエルカム広場には、もうひとつの「日本の空港にここだけ」があります。それが、青島コースと呼ばれる空港内ゴルフコースです。
宮崎空港のターミナル内部。中央は吹き抜け構造になっている(布留川 司撮影)。
このコースは21ヤード(約19メートル)しかないパタークラブ専用のミニコースですが、ティーグランド、フェアウェイ、グリーンがちゃんと分けられており、利用者がパターとゴルフボールを持ってくれば(レンタル等のサービスは無し)実際にプレイすることもできます。
宮崎県は温暖な気候からリゾート地として人気で、それに関連して1960年代からゴルフコースが県内に整備され、宮崎空港にも隣接するような形で宮崎カントリークラブがあります。宮崎空港の利用者にはゴルファーも多く、ゴルフ産業は空港運営にとって重要な存在であり、この青島コースはそれを象徴するシンボルだと言えるでしょう。全国的に見ると、ゴルフコースが近郊にある空港はいくつもありますが、空港敷地内にコース自体があるのは、ここ宮崎空港だけです。
宮崎空港はネット上のミームとは裏腹に、実際には「実物機が並ぶ屋上デッキ」「津波救命艇の常設展示」「空港内ゴルフコース」という、国内でもここだけというレアな特徴がある空港であり、実際に訪れた場合には交通機関以上の体験が楽しめる場所だといえます。
もし宮崎空港を利用する機会があれば、ただ空港施設として通り過ぎるだけでなく、これら日本唯一の特徴も体験するのもいいかもしれません。
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