私が考える二人暮らしにおすすめの電力会社ランキング教えます。

当サイトを運営するコツマガ編集部(運営:株式会社DIGITALIO)はアフィリエイトリンクを利用して広告表示を行っておりますが、その収益を元に様々な商品・サービスの購入や比較などの調査を行っております。今後も当サイトのコンテンツが皆様のお役に立てるよう様々な調査を行ってまいります。

「電気料金を節約したいなら新電力会社の乗り換えがおすすめ」という話はよく聞きますが、実は、世帯人数やお住まいのエリアによって安くなる電力会社はかなり異なります。

そこで、この記事では、二人暮らしにおすすめの新電力会社を徹底的に調べてランキングを作成しました。

二人暮らしの平均的な電気使用量をベースに試算しているので、乗り換えるとどれくらい安くできるかわかります。

また、電力会社を選ぶ際は、電気料金の安さ以外にも注目してほしいポイントがあります。

この記事のランキングは、電気料金の安さだけではなく企業としての信頼度や特典、電気料金高騰の原因にもなる燃料費調整額なども考慮して順位付けしているので、本当に納得できる1社を見つけられるはずです。

総合ランキングとお住まいのエリア別のランキング、あわせて参考にしてください。

※この記事で紹介している電気料金は基本料金と電力量料金で比較検討しています(燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金をのぞく)。燃料費調整額の上限が設定されていない場合は、燃料価格の市場状況によっては電気料金が高騰する可能性がある点に注意してください。

目次

【総合】二人暮らしにおすすめの新電力会社ランキング

それでは早速、二人暮らしにおすすめの新電力会社を紹介します。

ここでは、割引金額だけではなく、企業としての信頼度や利用できる特典なども総合的に判断してランキングを作成しました。

また、毎月の電気料金に大きな影響をあたえる燃料費調整額(※1)についてもまとめているので参考にしてください。

スクロールできます
順位新電力会社信頼度契約件数上場資本金運営期間供給エリア最低契約期間解約金燃料費調整額
上限設定独自の燃料費調整額
1位東京ガス5300万件1,418億円7年関東なし0円なしなし
1位さすてな電気5非公開1,418億円7年関東なし0円なしなし
3位CDエナジーダイレクト555万以上×17.5億円5年関東なし(※3)0円(※3)なしなし
4位大阪ガス5170万以上1,321億円7年関東・沖縄以外なし0円なしなし
5位ミツウロコでんき5非公開70億円13年沖縄以外1年0円なしなし
6位新日本エネルギー5非公開9,000万円4年沖縄以外3年9,900円~22,000円なし電源調達調整費
7位Looopでんき435万以上×40.94億円12年全国なし0円
8位HTBエナジー426万以上×9,500万円9年沖縄以外1年2,200円なし電源調達調整費
9位おうちでんき4200万2,387億円9年全国1年550円なし電力市場連動額
10位Pontaでんき4300万以上1億円2年沖縄以外1年0円なし電源調達等調整額
11位楽天エナジー4非公開2940億円4年全国なし0円なし市場価格調整額
12位ネット電力3非公開3,000万円2年沖縄以外1年0円なしなし
13位ONEでんき325万以上5.8億円5年沖縄以外なし0円なし市場価格調整額
14位エルピオでんき3非公開×9,850億円7年関東、中部、関西なし0円なし需給管理費

※1:燃料費調整額の上限設定がなく、かつ独自の燃料費調整額を徴収している電力会社では、市場の燃料価格が高騰した場合は調整額が高額になる可能性があるので注意が必要。
※2:基本料金と電力量料金の割引率。燃料費調整額および再生可能エネルギー発電促進賦課金をのぞく。
※3:JO1でんきプラン、エンタメプランを除く。

1位:東京ガス|契約実績No.1、ガスとのセット契約もおすすめ

東京ガス
  • 関東エリアの実績No.1
  • ガスとのセット契約がお得!電気料金0.5%割引き(関東)※1
  • オール電化向けプランも安い
  • 支払い方法が多彩
  • 最低契約期間・解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン

基本プラン(※新規お申込みで電気代の基本料金1か月無料)

関東エリアにお住まいなら、東京ガスがおすすめです。

もともとは都市ガスを供給している会社ですが、新電力会社としても電力販売量No.1(※2)、契約数も300万件(※3)を超える実績があります。

火力発電所を保有していることから自社で電力調達もできるため、倒産や事業撤退の心配もないでしょう。

割引額だけみるとほかに安い電力会社もあるのですが、企業としての信頼度や経営の安定性も重視すれば、東京ガスを選べば間違いありません。

現在、「基本プラン」の契約で新規お申込みで電気代の基本料金1か月無料を実施しているので、お得に乗り換えができますよ。

電気とガスのセット契約やオール電化住宅向けのプランも、東京電力より安く利用できますよ。

また、電気料金の支払い方法を以下の3つから選べるのも嬉しいポイントです。

  • クレジットカード
  • 口座振替
  • 払込書(スマホアプリ、コンビニ、金融機関等の窓口での支払い)

スマホアプリ「myTOKYOGAS」を使ってポイントをためれば各種電子マネーとも交換できるので、ポイ活している方は上手く活用しましょう。

※1:東京ガスのガスと電気(基本プラン・ずっとも電気3) のご使用場所およびご契約者が同じであり、ガス料金と電気料金を合算してお支払いいただける方が対象です。
※2:資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2023年11月時点)における、みなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値。
※3:2022年4月19日時点の供給中件数。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

2位:CDエナジーダイレクト|豊富なプラン・特典・ポイント還元が魅力

  • 企業の信頼度が高い
  • ライフスタイルに合わせた豊富なプラン
  • ガスとのセット契約で電気もガスも0.5%割引き(関東)
  • ポイントのたまりやすさ◎
  • ポイントを電気料金に充当可能
二人暮らしにおすすめのプラン
  • ベーシックでんきB
  • エンタメでんき
  • ポイントでんき

CDエナジーダイレクトは、中部電力と大阪ガスが共同で設立した新電力会社です。

経営基盤がしっかりしているだけではなく、電気とガスそれぞれのノウハウがあるので安心感があります。

関東エリアでは55万件以上の契約実績もありますよ。

契約件数は東京ガスの方が上ですが、CDエナジーダイレクトは東京ガスよりも料金プランや特典が豊富な点が大きなメリットです。

2人暮らしなら、スタンダードな「ベーシックでんきプラン」のほか、Amazonプライム年会費コミの「エンタメでんきプラン」、支払い金額に応じてポイントが還元される「ポイントでんきプラン」がお得感があります。

ガスとのセット契約なら電気もガスも0.5%割引きになる点も見逃せません。

また、CDエナジーダイレクトは独自のポイント還元システムも最高です。

  • 毎月の電気料金に応じてポイントがたまる(税込100円=1ポイント)
  • 誕生日や進学などのお祝いごとでポイントがもらえる(100〜3,000ポイント)
  • 住所が異なる家族が契約すると家族ポイントがもらえる(1,200ポイント)

ポイントは電気料金に充当できるので、仮に電気料金が他社より少し割高だったとしてもポイントを考慮すればCDエナジーダイレクトの方が安く抑えられる可能性があります。

「JO1でんきプラン」、「エンタメプラン」以外は解約金がかからないので、気になる方は料金シミュレーションをしてみましょう。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

3位:大阪ガス|関西エリア実績No.1!発電所保有で信頼度も高い

  • 関西エリアでの契約件数No.1
  • 企業の信頼度が高い
  • 料金プランが豊富
  • 支払い方法が豊富
  • 最低契約期間・解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン
  • ベースプランA
  • ファミリー応援プラン
  • ウィズABEMAプラン

関西エリアで実績◎、信頼度◎の会社を選びたい方におすすめなのが大阪ガスです。

自社で発電所を3カ所保有しているため電気の安定供給も期待できますし、経営基盤も安定しているので安心して利用できますよ。

大阪ガスは料金プランが豊富なので、自分たちのライフスタイルに合わせたものを選べるのも大きなメリットです。

平均的な使用量なら「ベースプランA」、二人暮らしでも電気使用量が多いなら「ファミリー応援プラン」がよいでしょう。

月の使用量が370kWh以上の家庭なら、ABEMAプレミアム年間利用料がコミの「ウィズABEMAプラン」もお得です。

ただし、電気とガスをセット契約する場合は、関西電力のほうがお得になるので注意しましょう。

大阪ガスは支払い方法が豊富なので、自分たちの都合に合わせて選べるのが嬉しいですね。

  • 口座振替
  • クレジットカード
  • 請求書(払込票):窓口または各種スマホ決済アプリでの支払い

さらに、大阪ガスはポイントのため方が多い点もメリットです。

電気の使用量確認、会員登録やミニゲーム、ネットショッピングなどでポイントがたまりますよ。

たまったポイントは電子マネーや豪華賞品に交換できるので、うまく活用してみましょう。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

4位:Looopでんき|電気を使う時間帯を工夫するだけで節電できる

  • 基本料金・燃料費調整額が0円
  • ピークシフト活用で賢く節電が可能
  • 電気単価の予想機能つきアプリが便利
  • ガスとのセット契約で電力量料金単価が1円引き(関東)
  • 最低契約期間・解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン
  • スマートタイムONEプラン

Looopでんきの最大の特徴は、電力量料金の単価が30分ごとに変動する「市場連動型プラン」を採用していることです。

そのため、電力量料金の単価が安い時間帯を狙って電気を使うだけで節電ができますよ(ピークシフト)。

市場連動型プランは料金高騰リスクがあるのは事実ですが、実はLooopでんきが常に割高になるわけではありません。

Looopでんきでは直近(2023年1月〜9月)の電気料金比較表を公開しています。

冬季の間はLooopでんきのほうが割高なエリアもありましたが、1月〜9月をトータルで見ると、関西エリア以外はLooopでんきのほうが電気料金が安くなっています。

電気料金は季節によって変動するので、節約できるかどうかは年間を通して比較してみるとよいでしょう。

参考:電気料金比較表|Looopでんき公式サイト


市場連動型については以下記事で詳しく解説しています。

また、料金単価はスマホアプリで簡単に確認できます。

料金単価が高い時間帯は2人でお出かけしたり、安い時間帯にまとめて家事をこなしたりと、いろいろ工夫してみましょう。

関東エリアにお住まいなら、ガスとのセット契約もお得ですよ。

Looopでんきは最低契約期間が設定されておらずいつでも解約できるので、数カ月だけ試して合わなければ解約するという方法もアリです。

メリットとリスクを考慮して、自分たちに合うプランかどうか検討してみてくださいね。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

5位:さすてな電気|環境保全に貢献できる電力会社を選びたい方におすすめ

  • 東京ガス提供なので安心感◎
  • 料金は東京電力と同程度
  • 二酸化炭素排出量が実質ゼロ
  • さすてな電気ご契約で1契約につき、1000円を植林や森林保護のために寄付
  • 最低契約期間・解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン
  • さすてな電気プラン

環境に優しい電気を使いたいという方にイチオシなのが、さすてな電気です。

東京ガスが運営しているので安心感があります。

実質再生可能エネルギー100%の電気を利用できるので、二酸化炭素排出量が実質ゼロ。※1

公式ホームページによれば、下記の条件の家庭がさすてな電気に乗り換えた場合、約149本の樹木が吸収する量のCO2排出を実質ゼロにすることが可能になります。

  • 3人世帯
  • アンペア数:40A
  • 電気使用量:年間4,700kWh(月間約390kWh)

東京電力スタンダードS/Lと同水準※2の料金なので、これまでとほぼ変わらない金額負担で環境貢献ができるのは嬉しいですね。

さらに、さすてな電気ご契約で、1契約につき、1000円を植林や森林保護のために寄付するため、将来的な二酸化炭素削減にも貢献できますよ。

さすてなでんきは東京ガスが提供しているプランですが、東京ガスで実施しているようなガスとのセット割やポイント還元などの特典はない点に注意してください。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

※1 再エネ指定の非化石証書の使用により、CO2排出量が実質ゼロになることを意味します。非化石証書市場の状況によってはCO2排出量実質ゼロにならない場合があります。
※2 東京電力エナジーパートナー株式会社の電気料金プラン「スタンダードS/L」(2024年4月時点の料金)と当社の「さすてな電気」(2023年9月時点の料金)を比較して各使用量における【当社と東京電力エナジーパートナー株式会社の料金差額÷東京電力エナジーパートナー株式会社の料金】は1%以下になります。当社の電力プランは燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。

6位:HTBエナジー|毎日従量料金が2時間無料プランあり!かけつけサービスなどの特典も嬉しい

  • 電気:中部・関西・九州以外のエリアでおすすめ
  • 電気・ガスのセット契約:関東エリアでおすすめ
  • 毎日従量料金が2時間無料プランあり
  • かけつけサービスが無料でついてくる
  • 何度も使えるHIS旅行代金割引あり
二人暮らしにおすすめのプラン
  • ベーシックプラン
  • ママトクプラン
  • MUSUBIプロジェクト(社会貢献プラン)

HTBエナジーは電気料金の割引額がエリアによって異なるので注意が必要です。

この記事での試算結果では、電気単体契約の場合は中部・関西・九州エリア以外、ガスとのセット契約の場合は関東エリアでお得に利用できることがわかりました。

二人暮らしにおすすめのプランは3つありますが、電気設備などのトラブルに無料対応してくれるかけつけサービスを利用したいなら「ベーシックプラン」がおすすめです。

24時間受付してくれるので、二人暮らしの心強い味方になりますよ。

毎日決まった時間帯(6時〜8時、19時〜21時、22時〜24時のいずれか)に家事をする方であれば、毎日従量料金が2時間無料の「ママトクプラン」がお得に利用できるでしょう。

電気料金の支払いで社会貢献したいという方であれば、「MUSUBIプロジェクト」もおすすめです。

また、HTBエナジーは下記のとおりコラボ特典が豊富な点も大きなメリットです。

  • HIS旅行代金が最大3,000円引き(利用回数制限なし)
  • グルメ、ショッピング、レジャーなどで利用できるクーポン
  • ネットスーパーでの買い物優待

ただし、下記の2点には注意してください。

HTBエナジーの注意点

独自の燃料費調整額「電源調達調整費」を徴収している
電気・ガスともに最低利用期間・解約金が定められている

HTBエナジーでは「燃料費調整額」のほかに、独自の「電源調達調整費」も徴収しているので、燃料価格が高騰した場合に電気料金も高くなる可能性がある点には注意しましょう。

また、HTBエナジーでは1年以内に解約する場合、電気で2,200円、ガスで2,640円の解約金も発生します。

HTBエナジーが気になる方は、1年以上の契約を検討してみてください。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

7位:ネット電力|基本料金0円、乗り換えだけで節約が期待できる

  • 基本料金が0円
  • 電力量料ネットでんきB金の単価も安め
  • 中部・関西・九州エリア以外でおすすめ
  • 特典申請などが面倒な方にぴったり
    • 最低契約期間はあるが解約金は0円
二人暮らしにおすすめのプラン
  • ネットでんきB

ネット電力(旧:サステナブルでんき)は、SustainableEnergy(サステナブルエナジー)株式会社が運営している新電力会社です。

基本料金が0円の場合、電力量料金の単価が高く設定されている会社も多いですが、ネット電力ではかなり安く設定されているのが評価のポイント(ただし、中部・関西・九州エリア以外)。

ちなみに、東京電力の「従量電灯Bプラン」と比べると、ネット電力の従量料金は3.7%〜29.0%ほど安く設定されています。

特典やキャンペーンなどはないので物足りなく感じてしまう方もいるかもしれませんが、「特典の利用は手続きが面倒」という方にはぴったりの電力会社でしょう。

最低契約期間(1年)が設定されていますが、期間内に解約しても解約金は発生しないので安心してください。

ただし、ネット電力では燃料費調整額の金額が割高傾向である点に注意が必要です。

燃料価格が高騰しているタイミングでは、ネット電力の電気料金も高くなる可能性があるので注意しましょう。

なお、支払い方法はクレジットカード限定である点も事前にチェックしておきましょう。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

8位:ONEでんき|基本料金0円、電気使用量が多い二人暮らしにおすすめ

  • 基本料金が0円
  • 電力量料金の単価が一律
  • 中部・関西・九州エリア以外でおすすめ
  • 特典申請などが面倒な方にぴったり
  • 最低契約期間・解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン
  • スタンダードプラン

ONEでんきは、IT企業の株式会社グランデータが運営している新電力会社です。

基本料金が0円で、実際に電気を使った分だけ支払うシンプルプランが人気。

特徴はネット電力と似ていますが、ONEでんきでは電力量料金の単価が一律に設定されています。

そのため、電気使用量が多い二人暮らし世帯でお得に利用できるでしょう(ただし、中部・関西・九州エリア以外)。

特典やキャンペーンなどはないので、本契約以外の手続きは増やしたくないという方にもおすすめですよ。

ただし、ONEでんきで徴収している「市場価格調整額」は他社より割高傾向にあるので、最新情報を公式ホームページでチェックするようにしましょう。

燃料価格が安くなればお得に利用できる電力会社なので、乗り換える際はタイミングに気を付けてくださいね。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

9位:ミツウロコでんき|信頼度◎!特典も豊富な大手エネルギー会社

ミツウロコでんき
  • エネルギー業界大手企業の安心感◎
  • ガスとのセット契約で毎月110~220円割引き
  • 2年間で最大5,000Pontaポイントプレゼント
  • 24時間365日かけつけサービスが無料付帯
  • 最低契約期間はあるが解約金なし
二人暮らしにおすすめのプラン
  • 従量電灯プラン

ミツウロコでんきの運営会社であるミツウロコグリーンエネルギー株式会社は、石炭や石油、再生可能エネルギーなどの事業を展開しているエネルギー業界の大手企業です。

運用歴23年なので、経験と実績が豊富で安心感があります。

基本料金と電力量料金だけで比べると旧一般電気事業者(※)とそれほど差はないのですが、ミツウロコでんきは特典が豊富なのでその分お得に利用できますよ。

まず、ミツウロコでんきではガスやインターネット回線とのセット割を利用できます。

ガスは種類によって利用できるエリアや割引内容が異なるので注意しましょう。

ミツウロコでんき(ガスセット割)

ガスの種類対象エリア割引内容
プロパンガス・東北エリア
・関東エリア
・中部エリア
・関西エリア
毎月220円割引
都市ガス・東京ガスエリア
・東邦ガスエリア
・大阪ガスエリア
毎月110円割引

また、「従量電灯プラン」の新規契約者限定で、2年間の契約で最大5,000Pontaポイントがもらえる点も見逃せません。

さらに、電気がつかない、ブレーカーが落ちるなどの電気関連のトラブルに対応してくれる「安心サポート」も24時間365日無料で利用できるので、二人暮らしの心強い味方になるでしょう。

契約期間は原則1年間ですが、途中で解約しても解約金は発生しません。

気になる方は、料金シミュレーションをしてみましょう。

※電力自由化前から各エリアで電気を供給してきた大手電力会社のこと。東京電力や関西電力など。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

10位:新日本エネルギー|電気使用量の多い世帯でおすすめ

  • 中部・関西・九州以エリア外でお得
  • 電気使用量が多い世帯におすすめ
  • 支払い方法が豊富
  • 3年以上の長期契約を検討している方向け
二人暮らしにおすすめのプラン
  • 新ネクストバリュープラン電灯B

新日本エネルギーは、株式会社NEXT ONEが運営する新電力会社です。

電気を多く使う家庭でお得に利用できる料金設定になっています。

ただし、お得度はエリアによって異なります。

この記事で試算した結果では、中部・関西・九州エリア以外の方なら節約が期待できますよ。

特典やポイント還元制度などはありませんが、申請が面倒だという方やシンプルに電気料金が安くなればOKという方にはぴったりでしょう。

支払い方法も銀行口座振替のほか、クレジットカード、コンビニ払い(請求書)から選べる点もメリットです。

ただし、コンビニ払いでは請求書の発行手数料として330円(税込)が発生する点には注意が必要です。

また、新日本エネルギーは最低契約期間が3年と長い点にも注意してください。

3年以内、または契約更新月以外に解約してしまうと解約金が発生するので、事前に確認しておきましょう。

そのほか、新日本エネルギーについて詳しくしりたいという方は、下記の記事も参考にしてくださいね。

さらに詳細な情報は、以下の記事からご覧いただけます。

【エリア別】二人暮らしにおすすめの新電力会社ランキング

電力会社によって供給エリアや料金設定が異なるため、ここではエリア別におすすめの新電力会社を紹介します。

割引金額だけではなく、企業の信頼度や特典、燃料費調整額なども判断して作成したランキングです。

二人暮らしの電力使用量を想定して電気料金を試算してみたので、どれくらい安くなるかも参考にしてください。

【試算条件】
アンペア数:40A
電気使用量:250kWh

なお、表の電気料金は基本料金と電力量料金の試算結果です。

燃料費調整額や独自の調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれていない点に注意してください。

また、Looopでんきは市場連動型プランのため、電気料金の試算が難しいです。

そのため、公式ホームページで公開されている電気料金比較表(2023年1月〜9月)の平均額を記載しました。

Looopでんきの電気料金は、月によって金額が大きく変動する傾向にある点には注意してください。

参考:電気料金比較表|Looopでんき公式サイト

北海道電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
北海道電力従量電灯B11,174円134,084円ありなし
【1位】Looopでんき(※)スマートタイムONE6,248円-4,926円74,976円-59,108円
【2位】
ネット電力
ネットでんきB8,000円-3,174円96,000円-38,084円なしなし
【2位】ONEでんきスタンダードプラン8,000円-3,174円96,000円-38,084円なし市場価格調整額
【3位】HTBエナジーベーシックプラン8,500円-2,674円102,000円-32,084円なし電源調達調整費

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

北海道電力エリアでもっとも電気料金を安くできる可能性があるのはLooopでんきです。

単価が安い時間帯を狙って電気を使うだけで節約につながるので、節電意識の高い方にぴったりの電力会社です(ピークシフト)。

ただし、2人の生活リズムが異なる場合や、電気を使う時間を自由に調節できない場合では、2位のネット電力・ONEでんきや3位のHTBエナジーを検討してみてください。

ネット電力とONEでんきは試算結果としては同じですが、独自の調整額が設定されていないネット電力のほうが節約を期待できるため、2位にしています。

コラボ特典を利用したいなら、HTBエナジーを検討してみましょう。

HTBエナジーは旅行代金割引やグルメ・レジャー用のクーポンも利用できるため、2人のおでかけにも活用できるでしょう。

家事をする時間帯が決まっている方なら、毎日2時間従量料金が無料になるHTBエナジー「ママトクプラン」もおすすめです。

北海道エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

東北電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
東北電力従量電灯B9,783円117,401円ありなし
【1位】LooopでんきスマートタイムONE7,321円-2,462円87,852円-29,549円
【2位】
ネット電力
ネットでんきB7,000円-2,783円84,000円-33,401円なしなし
【2位】ONEでんきスタンダードプラン7,000円-2,783円84,000円-33,401円なし市場価格調整額
【3位】HTBエナジーベーシックプラン7,500円-2,283円90,000円-27,401円なし電源調達調整費

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

東北電力エリアでもっともおすすめなのはLooopでんきです。

基本料金と電力量料金だけで比べると2位のネット電力やONEでんきのほうが安いのですが、Looopでんきでは燃料費調整額の徴収はありません。

さらに、自分たちの工夫次第で電気料金を抑えられる点を評価して1位にしました。

「電気料金の単価が安い時間帯に合わせて家事をするのが大変」という方は2位、3位の電力会社を検討してみてください。

ネット電力とONEでんきは試算結果としては同じですが、独自の調整額が設定されていないネット電力のほうが電気料金は安くなるでしょう。

毎日2時間従量料金が無料になる「ママトクプラン」や、旅行代金割引、グルメ・レジャー用のクーポンを活用したいという方ならHTBエナジーがおすすめです。

東北エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

北陸電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
北陸電力従量電灯B9,423円113,078円ありなし
【1位】
ネット電力
ネットでんきB5,975円-3,448円71,700円-41,378円なしなし
【2位】
新日本エネルギー
新ネクストバリュープラン電灯B6,371円-3,052円76,454円-36,624円なし電源調達調整費
【3位】HTBエナジーベーシックプラン6,875円-2,548円82,500円-30,578円なし電源調達調整費

北陸電力エリアでもっとも割引額が大きいのはネット電力です。

ですが、燃料費調整額は割高傾向にあるので、乗り換えるタイミングには注意しましょう。

新日本エネルギーも節約が期待できますが、独自の調整額の徴収がある点と、最低契約期間(3年)が定められている点には注意しましょう。

上記の2社は割引額が大きいかわりに、特典やキャンペーンなどはありません。

特典を活用したいなら、HTBエナジーを検討してみましょう。

HTBエナジーは旅行代金割引やグルメ・レジャー用のクーポンなども利用できるので、2人のおでかけにもうまく使えるでしょう。

ベーシックプランを契約すれば、無料のかけつけサービスも利用できますよ。

北陸エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

東京電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
東京電力EP従量電灯B9,539円114,468円ありなし
【1位】
東京ガス
基本プラン9,372円-167円112,467円-2,000円なしなし
【2位】
CDエナジー
ベーシックでんきB9,322円-217円111,868円-2,600円なしなし
【3位】LooopでんきスマートタイムONE7,005円-2,534円84,060円-30,408円

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)
※東京ガスの料金プランには燃料費調整の上限を設けておりません。これにより、燃料費の高騰によって、上限を設けている他社の料金プランと比べ、高くなる場合があります。

割引額の大きさを考えればネット電力やONEでんき力のほうが安くなるのですが、企業の信頼度や燃料費調整額などを考慮すると東京電力エリアのおすすめ第1位は東京ガスです。

とくに、電気とガスのセット契約を検討している方であれば、東京電力よりも東京ガスでまとめたほうがお得です。

参考:私が東京ガスの電気セット料金にデメリットがないか調べてみた。 – コツマガ

CDエナジーダイレクトも東京ガスと同様に信頼度が高い電力会社ですが、東京ガスよりも選べる料金プランが豊富です。

Amazonプライム年会費がセットになった「エンタメでんき」、電気料金の金額に応じてポイントが還元される「ポイントでんき」などもお得に利用できますよ。

ポイントを活用したい方であれば、東京ガスよりもお得になるかもしれません。

「とことん電気料金を節約したい」という場合はLooopでんきを検討してみてください。

関東エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

中部電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
中部電力従量電灯B7,102円85,219円ありなし
【1位】LooopでんきスマートタイムONE6,843円-259円82,116円-3,103円
【2位】
ミツウロコでんき
従量電灯プラン7,075円-27円84,894円-325円なしなし
【3位】PontaでんきでんきM7,099円-3円85,189円-30円なし電源調達等調整額

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

中部電力エリアでは電気料金が大幅に安くなる新電力会社はありませんでした。

ただ、Looopでんきであれば自分たちの工夫次第で電気料金を安くできる可能性があります。

電気を使う時間帯を調整できそうな方は、検討してみてください。

Pontaポイントをためている方なら、ミツウロコでんきやPontaでんきもおすすめです。

割引額では中部電力と大きな差はありませんが、Pontaポイントをもらえる分がお得になります。

ミツウロコでんきでは2年間の契約で最大5,000Pontaポイントももらえます。

Pontaでんきは新規契約で2,000ポイント、毎月の支払いで150ポイントがもらえますよ。

ただし、燃料費調整額がポイント分を上回る場合は乗り換えはおすすめできません。

乗り換えるタイミングをしっかり見極めてくださいね。

中部エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

関西電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
関西電力従量電灯A5,908円70,899円ありなし
【1位】
大阪ガス
ベースプランA5,422円-487円65,059円-5,841円なしなし
【2位】PontaでんきでんきM5,906円-2円70,871円-28円なし電源調達等調整額
【3位】おうちでんき5,908円0円70,899円0円なし電力市場連動額

関西電力エリアでは、電気料金が大幅に安くなる新電力会社はありませんでした。

大阪ガスのベースプランAなら月500円程度安くなる見込みですが、電気とガスをセットで契約する場合は関西電力のほうが安くなるので注意が必要です。

参考:私が大阪ガスの電気セット料金は高くないのか調べてみた。 – コツマガ

ただ、大阪ガスはベースプランA以外にもABEMAプレミアム、radico会員料金つきのプランもあるので、2人の趣味に合わせたいという方にはよいでしょう。

Pontaでんき、おうちでんきも、基本料金と電力量料金では関西電力と大きな差はありません。

ただ、PontaポイントをためているならPontaでんきを検討してみてもよいかもしれません。

Pontaでんきでは新規契約で2,000ポイント、毎月の支払いで150ポイントがもらえますよ。

また、おうちでんきではソフトバンクやY!mobileのスマホを契約している方であれば、セット割が期待できます。

ただし、Pontaポイントやおうちでんきの割引額より燃料費調整額が上回る場合は乗り換えはおすすめできません。

乗り換えるタイミングにはくれぐれも注意してください。

関西エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

中国電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
中国電力従量電灯A9,296円111,553円ありなし
【1位】
ネット電力
ネットでんきB6,500円-2,796円78,000円-33,553円なしなし
【2位】ONEでんきスタンダードプラン6,625円-2,671円79,500円-32,053円なし市場価格調整額
【3位】LooopでんきスマートタイムONE7,039円-2,257円84,468円-27,085円

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

中国電力エリアでは、ネット電力とLooopでんきの割引額が大きいという結果になりました。

どちらも乗り換えが簡単で、シンプルな料金設定が魅力の電力会社です。

ただ、ネット電力は燃料費調整額が、ONEでんきでは市場価格調整額が割高傾向なので、乗り換えを検討する際は金額を確認するようにしましょう。

また、「自分たちで工夫してできるかぎり電気料金を安く抑えたい」という方であればLooopでんきがおすすめです。

ピークシフトをうまく活用して、節電に取り組んでみてください。

なお、表にはありませんが、かけつけサービスや旅行代金割引などの特典を利用したい方であればHTBエナジー(中国電力との差額2,141円/月)もおすすめですよ。

中国エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

四国電力エリアのおすすめランキング

電力会社 料金プラン 月額 年額 燃料費調整額
料金 割引額 料金 割引額 上限設定 独自の調整額
四国電力 従量電灯A 5,127円 61,528円 あり なし
【1位】ネット電力 ネットでんきB 6,600円 -2,255円 79,200円 -27,064円 なし なし
【3位】ONEでんき スタンダードプラン 6,725円 -2,130円 80,700円 -25,564円 なし 市場価格調整額
【3位】Looopでんき スマートタイムONE 7,122円 -1,733円 85,464円 -20,800円

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

四国電力エリアで割引額が大きいのはネット電力、ONEでんきです。

特典やキャンペーンなどはありませんが、シンプルに電気料金が安くなればOKという方にぴったりです。

3位のLooopでんきは、節電意識の高い方におすすめです。

電気料金の単価が安いタイミングに電気を使うだけで電気料金を安くできるので、時間の調整ができる方は検討してみてくださいね。

なお、表にはありませんが、無料のかけつけサービスや旅行代金割引などの特典を利用したい方は、HTBエナジー(四国電力との差額1,600円/月)もおすすめです。

四国エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

九州電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
九州電力従量電灯B3,859円46,305円ありなし
【1位】
ネット電力
ネットでんきB6,225円-338円74,700円-4,056円なしなし
【2位】LooopでんきスマートタイムONE6,333円-230円75,996円-2,760円
【3位】
ミツウロコでんき
従量電灯プラン6,357円-206円76,282円-2,473円なしなし

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

九州電力エリアでは、電気料金が大幅に安くなる新電力会社はありませんでした。

ネット電力は若干安くなりますが、燃料費調整額の金額次第では九州電力のほうがお得かもしれません。

2位のLooopでんきは、電気を使う時間帯を工夫するだけで節約ができるので、うまくいけばネット電力より安くなるかもしれません。

ただ、電力量料金の単価を気にしながら電気を使うのが大変だという方には向いていないでしょう。

その場合はミツウロコでんきを検討してみましょう。

割引額では九州電力と差はありませんが、Pontaポイントをもらえるのでその分お得になります。

ミツウロコでんきでは2年間の契約で最大5,000Pontaポイントももらえますよ。

ただし、燃料費調整額がポイント分を上回る場合は乗り換えはおすすめできません。

検討する際には金額を必ずチェックしてみてください。

九州エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

沖縄電力エリアのおすすめランキング

スクロールできます
電力会社料金プラン月額年額燃料費調整額
料金割引額料金割引額上限設定独自の調整額
沖縄電力従量電灯B10,938円131,252円ありなし
【1位】LooopでんきスマートタイムONE7,587円-3,351円91,044円-40,208円
【2位】
おうちでんき
10,938円0円131,252円0円なし電力市場連動額

※試算が難しいので電気料金比較表の平均額を記載(2023年1月~9月)

沖縄電力エリアで乗り換えを検討するなら、Looopでんきがおすすめです。

沖縄電力はもともと電気料金が高いエリアなので、Looopでんきのピークシフトを活用すればかなりの節約が期待できますよ。

ソフトバンクやY!mobileのスマホを使っている場合はおうちでんきという選択肢もありますが、燃料費調整額を考慮すれば、おうちでんきのほうが割高になる可能性が大きいです。

おうちでんきを検討する方は、乗り換えるタイミングにはくれぐれも注意してください。

沖縄エリアについては以下記事で詳しくご紹介しています。

二人暮らしの人が新電力会社に乗り変えるメリットとは?

ここでは、二人暮らしの方が新電力に乗り換えるとどのようなメリットがあるのか説明します。

主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

メリット
  • 電気料金が安くなる可能性がある
  • さまざまな特典を利用できる
  • 地球環境の保全に協力できる

ひとつずつ紹介します。

電気料金が安くなる可能性がある

新電力会社に乗り換える最大のメリットは、なんといっても電気料金を安くできる可能性があることです。

電力自由化以降に誕生した新電力会社は電気の小売事業に特化しており、自社で発電所を所有していないケースが多くあります。

そのため、発電所の設備維持費用がかからないので、その分を電気料金に還元しています。

「節電に取り組んでいるけどいまいち効果が出ていない」と感じている方は、新電力会社に乗り換えるのがおすすめですよ。

ただし、自分たちのライフスタイルに合わせたプランを選ぶことが必要です。

利用するプランによってお得度は異なるので、合わないプランを選んでしまうと反対に電気料金が高くなってしまう可能性があります。

この記事を参考にしながら、必ず事前に料金シミュレーションを行いましょう。

さまざまな特典を利用できる

新電力会社の料金プランでは、下記のような特典を利用できるものが多くあります。

  • セット割(電気+ガス、インターネット回線、スマホなど)
  • キャッシュバックキャンペーン
  • ポイント還元
  • コラボ特典(Amazonプライム年会費セットプランなど)

電気はどの家庭でも必ず契約するものなので、各種の特典を利用できればかなりお得感がありますよね。

この記事で紹介した新電力会社の特典を下記の表にまとめてみました。

乗り換え先の新電力会社を選ぶ際は、電気料金だけでなく特典内容も比べてみてくださいね。

▼特典内容

電力会社特典内容
ガスとのセット割東京ガス・関東限定
・電気料金0.5%割引
CDエナジーダイレクト・関東限定
・電気料金、ガス料金ともに0.5%割引き
大阪ガス・関西限定
・新生活応援プランを利用可能
Looopでんき・関東限定
・電気の料金単価が1円割引き
HTBエナジー・関東、中部、関西限定
・ガス料金2~5%割引き
・月102円割引き
エルピオでんき・関東、中部、関西限定
・プロパンガス:月200円割引き
・都市ガス:月100円割引き
キャンペーンCDエナジーダイレクト・エンタメ系とコラボした料金プランが豊富
HTBエナジー・HIS旅行代金が最大3,000円割引き
・各種クーポン配布
エルピオでんき・キャッシュバックキャンペーン
ポイント還元東京ガス・電子マネーと交換可能
CDエナジーダイレクト・カテエネポイントがたまる
・電子マネーと交換可能
大阪ガス・マイ大阪ガスポイントがたまる
・電子マネーと交換可能
Pontaでんき・Pontaポイントがたまる

地球環境の保全に協力できる

新電力会社のなかには、二酸化炭素の排出量削減に貢献できる再生可能エネルギー(※1)を使った電力の供給に力を入れているところがあります。

「電気と二酸化炭素の排出に何の関係があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、日本では発電の約70〜80%を化石燃料を用いた火力発電に依存しているため、電気をつくる際に多くの二酸化炭素を排出しています。

実際のところ、日本の家庭から排出される二酸化炭素のうち、66.4%は電気に由来していると言われています(※2)。

日常生活のなかでひとりひとりが節電を心がけることはもちろん大切ですが、個人単位で二酸化炭素量を減らすのには限界があるのも事実です。

その点、地球環境に優しい電気を提供している電力会社を選べば、誰でも簡単に二酸化炭素の排出量削減に大きく貢献できますよ。

この記事で紹介している新電力会社のなかでは、さすてなでんきがおすすめです。

地球環境に配慮した電力会社を選びたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。

※1:自然界で枯渇することなく利用できる太陽光・風力・地熱・バイオマス・水力などを用いて発電されるエネルギーのこと。発電の際に二酸化炭素を排出しないので、火力発電と比べて環境に優しい発電方法と言える。
※2:参考:令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査|環境省

これで失敗しない!電力会社の選び方と注意点を紹介

ここでは、新電力会社選びで失敗しない選び方や注意点を紹介します。

料金面やサービス面、そのほか特典などのジャンル別に注目してほしいポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

くれぐれも、電気料金の安さだけで判断しないようにしましょう。

まずは自宅の電気の使用量・使用する時間帯を把握しよう

新電力会社の料金プランにはさまざまな種類があります。

どのくらいの電気使用量だとお得に使えるかが会社によって異なるので、まずは自宅の電気使用量を把握しておくことをおすすめします。

毎月家に届く検針票か、電力会社のマイページから下記の2点を確認してみてください。

  • 契約アンペア数
  • 電気使用量(kWh:キロワットアワー)

ひとつずつ詳しく説明します。

契約アンペア数

契約アンペア数は、一度に使える電気の最大量を表しています。

一般的に、二人暮らしでのアンペア数は30A〜50Aが目安と言われています。

数値に幅があるのは、二人のライフスタイルによって最適なアンペア数が異なるためです。

オール電化住宅などでは、50A以上で契約しているケースもあるかもしれません。

アンペア数は電気料金のうちの基本料金に関係していて、一般的にアンペア数が大きいほど基本料金は高くなります。

そのため、自分たちの生活にぴったり合ったアンペア数を契約することで、電気料金の節約につながりますよ。

新電力会社に乗り換えた後に困らないよう、現在使用している電化製品の必要アンペア数と現在の契約アンペア数が合っているかを確認しておくとよいでしょう。

電気使用量

電気使用量はkWhで記載されています。

一般的に、二人暮らしでは1ヶ月で200kWh〜400kWhが目安とされています。

現在の自分たちの使用量と比較してみてください。

また、電気使用量のほかに電気を多く使う時間帯も把握しておきましょう。

料金プランによっては時間帯によって単価が変動するものがあるので、どの時間帯に多く電気を使っているかがわかれば料金プランを選ぶ際の参考にできますよ。

電力会社によってはマイページで時間ごとの電気使用量を把握できるので、ぜひチェックしてみてください。

二人暮らしの電気料金の平均も知っておこう

電気料金は、お住まいのエリアによって大きく変動します。

総務省が発表している家計調査によれば、2022年度の二人以上の世帯における電気料金の平均金額は以下のとおりです。

スクロールできます
2022年北海道・東北関東北陸・東海近畿中国・四国九州・沖縄
1~3月8,928円6,792円8,903円7,553円8,732円6,247円
4~6月6,882円6,491円6,684円5,370円7,033円5,254円
7~9月6,095円5,895円6,353円6,573円7,251円6,791円
10~12月6,867円6,031円6,857円5,802円7,388円6,882円
月平均6,900円6,731円7,109円6,254円7,449円6,927円

参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)

残念ながら二人世帯での集計結果はありませんでした。

上記の金額は二人以上の世帯での電気料金なので、表中の金額より高額であれば電気を使い過ぎと言えるかもしれません。

普段の自分の電気料金と比べてみてくださいね。

料金面でのチェックポイント5つ

料金面でチェックしてほしいのは以下の5点です。

  • 基本料金&電力量料金の設定単価が安いか
  • 実際の料金シミュレーションの結果が安いか
  • 燃料費調整額の金額、独自の調整額があるか
  • 自分たちのライフスタイルに合った料金プランか
  • 最低契約期間・解約金がかかるか

また、電気料金の算出方法を知っておくと電力会社選びに使えるので、次項で簡単に説明します。

電気料金の仕組みを知っておこう

一般的に、電気料金は以下の計算式で算出されています。

電気料金=①基本料金+②電力量料金+③再エネ賦課金±④燃料費調整額

各項目の概要は以下のとおりです。

①基本料金契約アンペア数に応じて毎月定額でかかる料金のこと。
基本的に、アンペア数が上がるほど基本料金の金額も上がります。
新電力会社のなかには基本料金0円のプランもあります。
②電力量料金(従量料金)電気を使用した分だけかかる料金です。
基本的に、電気の使用量に応じて3段階の単価が設定されています(3段階料金)。
「電力量料金単価×電気使用量」で算出されます。
③再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課)再生可能エネルギー普及のために契約者が支払う負担金です。
「再エネ賦課金単価×電気使用量」で算出されます。
単価はどの電力会社を選んでも変わらず全国一律ですが、月によって変動します。
④燃料費調整額市場の燃料価格の変動を電気料金に反映させるための調整額のこと。
市場価格が安ければマイナス調整、高ければプラス調整されます。
「燃料費調整単価×電気使用量」で算出されます。
単価は電力会社・料金プラン・月によって変動します。

このうち、電気料金に大きく関係する項目としてとくに注目してほしいのは①基本料金、②電力量料金、④燃料費調整額です。
次項から注意ポイントを紹介するので参考にしてください。

①料金設定が安いか、②シミュレーション結果が安いか確認する

電気料金が安いかどうかを判断する際は、以下のポイントを確認してみてください。

  • 基本料金
  • 電力量料金の単価
  • 実際の料金シミュレーション結果

基本料金は毎月固定で支払うため、基本料金が0円または安いプランを選ぶとお得感があります。

電力量料金の単価は使用量に応じて3段階に設定されている電力会社が多いですが、基本的に自分の電気使用量の単価が安い会社を選べばOKです。

下記は、東京電力と東京ガスの電力量料金を比較した表です。

たとえば、電気使用量が400kWhの家庭であれば、どの段階でも単価が安い東京ガスを選んだほうが電気料金を節約できるでしょう。

▼電力量料金の単価比較
東京電力
(従量電灯Bプラン)
東京ガス
(基本プラン)
~120kWh(第1段階料金)30.00円29.70円
121kWh~300kWh(第2段階料金)36.60円35.69円
300kWh~(第3段階料金)40.69円39.50円

ただし、電力会社によって料金の設定方法はさまざまです。

「一見安そうに見えるけど、実はそうでもない」ケースとして注意してほしいのは以下の場合です。

  • 基本料金が0円またはかなり安いが、実は電力量料金の単価が高く設定されている
  • 電力量料金の一律に設定されているので使用量が多いほどお得に見えるが、実は単価自体が割高に設定されている

そのため、料金設定だけを見て判断するのではなく、必ず料金シミュレーションをしてから電力会社を選ぶようにしましょう。

③燃料費調整額の金額、独自の調整額があるか確認する

発電に用いられる燃料の市場価格は日々変動していますが、その変動分を電気料金に反映させるための調整額が燃料費調整額です。

燃料費調整額は、市場価格が落ち着いていればマイナス調整になり、その分電気料金も安くなりますが、市場価格が高騰している場合は電気料金も値上がりします。

最近は世界的に燃料価格が高騰しているため、燃料費調整額の金額に注意しなくてはいけません。

現在、多くの電力会社が燃料費調整額を導入していますが、燃料費調整額には下記のような特徴があるので事前に確認しておきましょう。

  • 新電力会社は燃料費調整額の上限設定がない
  • 燃料費調整額のほかに独自の調整額を徴収している電力会社がある
  • 電力会社や供給エリア、料金プラン、タイミングによって調整額の金額が変動する

まず、燃料費調整額の上限設定についてです。

旧一般電気事業者の規制料金プランでは燃料費調整額に上限が設定されていますが、電力自由化後に誕生した自由料金プランと新電力会社の料金プランでは上限が設定されていません。

そのため、燃料価格が大幅に高騰した場合、規制料金プラン以外では電気料金が大幅に値上がりする可能性があります。

さらに、新電力会社のなかには燃料費調整額のほかに独自の調整額を設けているところもあります。

独自の調整額の名称はさまざまですが、燃料費調整額よりも金額が割高に設定されているケースが多いので注意してください。

また、燃料費調整額は毎月変動します。

電力会社や料金プラン、供給エリアなどによっても金額が異なるため、公式ホームページで最新の価格をチェックしてみましょう。

④自分たちのライフスタイルに合った料金プランか確認する

同じ二人暮らしでも家庭によって生活スタイルはさまざまなので、自分たちのライフスタイルにマッチした料金プランを選ぶことが大切です。

たとえば、共働きなどで日中よりも夜間に電気を使うことが多い世帯なら、夜間の電気料金が安く設定されている料金プランが向いているでしょう。

毎日決まった時間帯に家事を片づけるという方であれば、HTBエナジーのママトクプランのように従量料金が毎日2時間無料になるプランもおすすめです。

二人の趣味や興味が共通しているなら、Amazonプライムの年会費が込みの料金プランや電気料金の支払いでポイ活ができるプランなどもメリットがあるでしょう。

自分たちのライフスタイルに合わないプランを選んでしまうと、電気料金が高くなってしまう可能性もあるので必ず料金シミュレーションをしてみてくださいね。

⑤最低契約期間があるか・解約金がかかるか確認する

新電力会社のなかには、最低契約期間が定められているところがあります。

指定の期間内に解約してしまうと解約金を支払わなければなりません。

引っ越しの予定がある場合、引っ越し先でも契約を継続すれば解約金を支払わなくてもよいケースはありますが、転勤などで引っ越し先が未定という方であれば注意したほうがよいでしょう。

とくに、「お得な電力会社を見つけたらすぐに乗り換えたい」「今後燃料費調整額が高くなりそうだから乗り換えたい」など、自分の好きなタイミングで解約したい方であれば、最初から最低契約期間や解約金の支払いがない電力会社を選ぶと安心ですよ。

この記事で紹介した電力会社のうち、最低契約期間内の解約で解約金が発生する会社は以下のとおりです。

新日本エネルギーは乗り換えで電気料金が安くなる可能性はあるのですが、最低契約期間が3年とかなり長いので、長期契約が前提の方向けの会社と言えるでしょう。

▼最低契約期間・解約金
電力会社最低契約期間解約金
HTBエナジー
(※)
1年2,200円
新日本エネルギー3年9,900円~22,000円

※引っ越しが理由で1年以内に解約する場合、解約金は発生しません。

なお、ガスやインターネット回線などとセット契約をしている場合、電気契約の解約金が無料でもガスやネット回線の解約金がかかるケースもあるので、契約時によく確認してください。

サービス面でのチェックポイント4つ

ここでは、サービス面でのチェックポイントを4つ紹介します。

  • 供給エリア内かどうか
  • 企業として信頼できるか
  • 希望する支払い方法があるか
  • サポート体制が整っているか

ひとつずつ説明します。

①自宅が供給エリア内かどうか確認する

全国的に利用できる電力会社はあまりありません。

会社によって電力を供給しているエリアが大きく異なるので、自宅が対応しているか必ず確認してください。

供給エリア内であっても、離島はNGになるケースが多いです。

また、建物全体で一括で電気契約しているアパートやマンションも対象外になるケースが多いので注意しましょう。

そのほか、ガスとセット契約を検討している方はガスの供給エリアも確認してください。

「電気は供給エリア内でもガスは供給エリア外」というケースも多いので、契約前に公式ホームページをチェックしましょう。

②企業として信頼できるか確認する

2022年ころから始まった燃料価格の高騰が原因で、多くの新電力会社が倒産したり事業を撤退したりしています。

そのため、現在東京電力や関西電力など大手の電力会社と契約している方のなかには、新電力会社に乗り換えるのは不安という方も多いのではないでしょうか。

ですが、新電力会社のなかには経営基盤が安定している会社も多いので、安心してください。

この記事で紹介している電力会社のなかだと、とくに信頼度が高いのは下記の会社です。

東京ガスや大阪ガスはもともとはガス会社ですが、新電力会社として関東エリア・関西エリアでNo.1の契約実績を誇ります。

自社で発電所を所有しており、電力の安定性を確保できている点も高評価のポイント。

CDエナジーダイレクトは中部電力と大阪ガスが共同で設立した電力会社です。

電気とガス、それぞれの経験とノウハウがある会社なので安心感があります。

環境に優しい電気を利用できるさすてなでんきも、運営母体は東京ガスなので安心して契約できるでしょう。

ミツウロコでんきの運営母体であるミツウロコグリーンエネルギー株式会社はエネルギー業界の大手企業です。

石炭や石油、再生可能エネルギーなどの事業も展開していて、安心感があります。

信頼度を重視して選びたい方は、上記4社から乗り換え先を検討してみてくださいね。

③希望する支払い方法があるか確認する

希望する支払い方法があるかどうかも重要なチェックポイントです。

新電力会社の主な支払い方法は以下のとおりです。

  • 口座振替
  • 銀行振込
  • クレジットカード
  • コンビニ支払い

ほかにも、スマホアプリでの支払いに対応していたり、ポイントを電気料金に充当できたりする電力会社もあります。

自分の好みの支払い方法を選ぶようにしましょう。

なお、なかには支払いはクレジットカード決済限定という電力会社もあるので、事前にしっかり確認してくださいね。

④サポート体制が整っているか確認する

新電力会社への乗り換えが不安という方は、サポート体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。

問い合わせ手段はメールのみという会社もあるので、困ったときに対話しながら相談したい方はコールセンターを設置している電力会社を選ぶと安心ですよ。

さらに、電気以外の生活のトラブルにも対応してくれる「かけつけサービス」を展開している会社もあるのでチェックしてみましょう。

たとえば、HTBエナジーではプランによって電気設備などのトラブルに対応してくれる「あんしんサポート365」が無料で付いてきます。

ミツウロコでんきでも、24時間365日無料でかけつけサービスを利用できますよ。

大阪ガスでは月額220円がかかりますが、ガス機器や水まわり、エアコン(駆けつけのみ)、住まいの修理など幅広いサポートを受けられます。

二人暮らしの心強い味方になるので、「万が一のときのサポートがあると安心」という方はチェックしてみてくださいね。

セット割・特典・キャンペーン面でのチェックポイント3つ

ここでは、セット割や特典などのチェックポイントを3つ紹介します。

  • セット割で本当に安くなるか
  • セット割を解約するとどうなるのか
  • 契約中に特典が還元されるか

ひとつずつ説明します。

①セット割は魅力だけど、本当に安くなるか必ず確認する

新電力会社のなかには、電気とほかのサービスを同時契約すればセット割が適用されるケースがあります。

たとえば、ガス、スマートフォン、インターネット回線などです。

「セット割があった方が絶対お得になるはず!」と思う方が多いと思いますが、本当にセット割のほうが安いかどうかは、実は料金シミュレーションをしてみないとわかりません。

とくに、ガスのセット割には注意してください。

なぜなら、電力会社によって電気とガスの料金設定のお得度が異なるためです。

電気とガスのどちらを多く使うかによって最安になる電力会社が変わる可能性がありますし、電気とガスをバラバラの会社で契約したほうが安くなる方もいるかもしれません。

料金の安さを重視したい方は、必ず料金シミュレーションをしてみてください。

なお、東京ガスと大阪ガスの電気・ガスセット料金のシミュレーション結果は下記の記事で確認できるので、参考にしてくださいね。

参考:私が東京ガスの電気セット料金にデメリットがないか調べてみた。|コツマガ
参考:私が大阪ガスの電気セット料金は高くないのか調べてみた。|コツマガ

②セット割を解約するとどうなる?解約のタイミングに注意する

セット割を検討する際は、解約するタイミングに注意しましょう。

というのは、セット契約をした場合、片方を解約するともう片方も解約しなくてはならないケースがあるためです。

たとえば、HTBエナジーでガス契約をする際は、電気の事前契約が必須です。

電気を解約する際は、ガスも同時に解約しなくてはなりません。

補足すると、HTBエナジーでは1年以内に解約すると電気で2,200円、ガスで2,640円の解約金も発生するので注意しましょう。

「電気とガスは引越しのタイミングでまとめて解約する」という方は問題ないかもしれません。

ですが、電気+スマホ、電気+インターネット回線など解約のタイミングが異なるサービスのセット契約を検討している方は、解約するとどうなるのか、事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

③特典が還元されるタイミングを確認する

新規契約時に特典がもらえる場合、特典が還元されるタイミングもしっかりチェックしておきましょう。

なかには、契約開始から数か月後という会社も少なくありません。

たとえば、ミツウロコでんきでは新規契約者限定で2年間で最大5,000Pontaポイントがもらえますが、ポイントが還元されるタイミングは段階的です。

  • 供給開始月から3カ月後に3,000Pontaポイント
  • 契約継続半年ごとに500Pontaポイント

とくに、「自分に合わなければすぐに違う電力会社に乗り換えたい」という方は注意しましょう。

乗り換えタイミングを間違えないことが大切!今後の業界動向にも注目して

電力会社選びで失敗しないためには、乗り換えるタイミングを間違えないことが大切です。

2022年以降、世界的な化石燃料の高騰により、多くの電力会社が値上げを実施しました。

2022年より前は旧一般電気事業者よりも新電力会社のほうが料金が安い傾向にありましたが、新電力会社が燃料費調整額の上限を撤廃してからは、旧一般電気事業者の規制料金プランのほうが安いケースも多く見られます。

とはいっても、燃料費調整額は決して悪ではありません。

燃料価格が安くなれば燃料費調整額もマイナスになるので、再び新電力会社のほうが安くなる可能性があります。

「できるかぎり燃料費調整額の影響を受けたくない」という方は、燃料価格が高騰しているうちは旧一般電気事業者の規制料金プラン、燃料価格が落ち着いたら新電力会社、という選び方をするとよいでしょう。

社会情勢が不安定なうちは見通しを立てるのがなかなか難しいですが、電力会社選びで失敗したくないという方は、今後のエネルギー市場の動向や国の政策などにも注目しておきましょう。

難しくない!新電力会社への乗り換え方法を知っておこう

「新電力会社への乗り換えは面倒なのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、申し込み自体はインターネットですぐに完了します。

ただ、今住んでいる家で乗り換える場合と、引っ越し先で乗り換える場合で手順が少し異なるので、ここで確認しておきましょう。

申し込みから実際に新電力会社に切り替わるまでの期間は会社によって異なりますが、数週間程度かかるケースが多いです。

この記事で手順を確認して、時間に余裕を持って申し込みを進めるようにしましょう。

今住んでいる家で乗り換える場合

今住んでいる家で新電力会社に乗り換える場合の手順は以下のとおりです。

  • 検針票を用意する
  • 新電力会社へ申し込む
  • スマートメーターの設置(未設置の場合)
  • 利用開始

ひとつずつ説明します。

1.検針票を用意する

新電力会社へ申し込みをする際、下記の情報が必要になります。

  • 現在契約している電力会社名
  • 現在契約している料金プラン
  • お客様番号(契約番号)
  • 供給地点番号(22桁の番号)

すべて検針票に記載されている情報なので、手元に用意しておきましょう。

紙の検針票が家に届いていないという方は、電力会社の公式ホームページ(マイページ)で確認できるはずです。

現在契約している電力会社に直接問い合わせて確認することも可能です。

2.新電力会社へ申し込む

電力会社の公式ホームページなど、指定の方法で契約の申し込みをしましょう。

支払い方法の登録も必要になるので、銀行口座やクレジットカードも用意しておいてください。

なお、現在契約中の電力会社の解約手続きは乗り換え先の新電力会社が行うので、利用者は手続きする必要はありません。

ただし、契約内容によっては解約金が発生する可能性もあるので注意しましょう。

事前に契約約款などで確認しておくと安心ですよ。

3.スマートメーターの設置(未設置の場合)

スマートメーターとは、電気の使用量を自動で計測してくれる電力メーターです。

まだスマートメーターが設置されていない場合は、設置工事が必要になります。

新電力会社へ申し込みをしたあとに設置工事についての連絡があるので対応してください。

スマートメーターの設置には基本的に費用はかかりません。

難しい工事ではないので立ち合いも不要ですし、家の中への立ち入りもありません。

ただし、業者によっては交換の際に5分程度停電するケースもあるようなので、電力会社に事前に確認しておくと安心ですよ。

4.利用開始

契約手続きが完了すると、メールやハガキなどで使用開始日が通知されます。

申し込みからどれくらいの日数で新電力会社に切り替えになるかは電力会社によってさまざまなので、事前に確認しておきましょう。

電気が切り替わる日にするべきことは特にないので、通常通りの生活で問題ありません。

引っ越し先の家で乗り換える場合

引っ越し先の家で新電力会社に乗り換える場合の手順は以下のとおりです。

  • 現在契約している電力会社を解約する
  • 検針票を用意する
  • 新電力会社へ申し込む
  • スマートメーターの設置(未設置の場合)
  • 利用開始

基本的な手順は「今住んでいる家で新電力に乗り換える場合」とほぼ同じですが、いくつか注意点があるので確認しておきましょう。

1.現在契約している電力会社に解約の連絡をする

今住んでいる家で新電力会社に乗り換える場合は、新電力会社が解約手続きを代行してくれます。

ですが、引っ越しを伴う場合は自分で解約手続きをする必要があります。

引っ越しが確定したら早めに手続きしておきましょう。

2.新居の供給地点特定番号の調べ方

新電力会社に乗り換える際には「供給地点番号」が必要になります。

供給地点番号とは、電気を使用する場所に個別に割り振られている22桁の番号です。

「新居の番号がわからない!」という方が多いと思いますが、下記の方法で調べられるので参考にしてくださいね。

①新築の場合新築物件では、ハウスメーカーや工務店が電気の契約をしてくれます。
電線の引込み工事が完了した段階で供給地点特定番号が発行されることが多いです。
工事の進捗を確認しつつ、ハウスメーカーや工務店に問い合わせてみるとよいでしょう。
②新築以外の場合引っ越し先のエリアを管轄している大手の電力会社(東京電力、関西電力など)に問い合わせれば新居の供給地点番号を調べてもらえます。
アパートやマンションの場合は管理会社に聞いてみてもよいでしょう。
なお、引っ越し先の供給地点番号が分からなくても手続き可能という新電力会社もあるので、一度確認してみるとよいでしょう。

日常生活に取り入れよう!二人暮らしで電気を節約するコツを紹介

ここでは、日常生活で取り入れてほしい節電のコツを4つ紹介します。

  • できる限り同じ部屋で過ごす
  • できる限り同じタイミングで電化製品を使う
  • 電力消費量が多い電化製品から節電に取り組む
  • 古い電化製品を買い替える

新電力会社へ乗り換えるだけでも電気料金の節約が期待できますが、上記のコツを取り入れることでさらなる節約が期待できます。

できることからひとつずつ実践してみましょう。

できる限り同じ部屋で過ごす、同じタイミングで電化製品を使う

二人暮らしの場合は、できる限り同じ部屋で過ごす、同じタイミングで電化製品を使うことを検討してみてください。

たとえば、エアコンは電力消費量が大きいので、1つの部屋で使うことを心がけるだけでかなりの節約につながるでしょう。

また、電化製品を使うときは2人が同じタイミングで使うことも意識してみてください。

例えば、電気ケトルでお湯を沸かす場合、一人分を複数回沸かすより一度に二人分を沸かすほうが節約につながります。

二人のライフスタイルを考慮しつつ取り組んでみてください。

電力消費量が多い電化製品から節電に取り組む

節電をする際は、電力消費量が多い電化製品から節電に取り組めば効果が出やすいです。

経済産業省資源エネルギー庁によれば、夏季・冬季をとおして電力消費量が多いのはエアコン、冷蔵庫、照明です。

上記3つで家庭の電力消費量の5割以上を占めているので、これらの対策から始めてみましょう。

ほかにも使用頻度が高い電化製品の節電ワザを解説するので、参考にしてくださいね。

一度にすべてをこなそうとせず、できることから始めていきましょう。

エアコン夏季は窓に日差しをさえぎるすだれやレースのカーテンを、冬季は厚手のカーテンを使うとエアコンの効率がアップします。
扇風機やサーキュレーターを併用して部屋内の空気を循環させるのも効果的ですよ。
また、室外機の吹き出し口に物を置くと冷暖房効果が落ちるので気を付けてください。
フィルターを月に1〜2回掃除するだけでも運転効率が上がります。
掃除機でほこりを吸い取るだけでOKなので、こまめに取り組んでみましょう。
冷蔵庫扉の開け閉めの回数を減らす、冷気が漏れるのを防ぐカーテンをつけるなどの方法が効果的です。
また、意外と盲点なのが冷蔵庫の置き場所です。
壁との距離があまりに近すぎると冷蔵庫の放熱がうまくいかないので、壁から5〜10cmほど離して設置するようにしましょう。
また、冷蔵庫内の温度設定にも注目してください。
秋から春にかけては温度設定を「中」または「弱」にすることで電気料金の節約が期待できますよ。
冷蔵庫内に食べ物を詰め込みすぎないことも重要です。
未開封の缶詰や調味料などは常温で保存できるので、参考にしてください。
照明照明を使う時間を短くする、こまめに電気を消すのがもっとも手軽な節電方法です。
なるべく二人で同じ部屋で過ごすようにして、それ以外の部屋の照明は消しましょう。
余裕がある方は、白熱電球から蛍光ランプやLEDランプに切り替えるのもおすすめです。
それぞれ、白熱電球の1/4、3/4の省電力が期待できますよ。
給湯器お風呂のお湯を用意する場合、浴槽に水をためてからお湯を沸かすよりもお湯をためる方が省エネにつながります。
シャワーの使い方にも注意してください。
シャワーを1分間使うと12Lのお湯を使うので、不用意に流したままにしないようにしましょう。
また、お風呂上りにドライヤーを使う方も多いと思いますが、ドライヤーは電気消費量がとても大きいです。
タオルでよく水気をふき取ってから使うだけでも効果がありますよ。
毎日使うものなので、短時間の使用を心がけてみてください。
テレビテレビで消費電力が大きいのはバックライトです。
画面を明るくするほど消費電力も大きくなるので、明るさを調整できる機種は明るさを抑えましょう。
映像モードを選べる場合は「ダイナミックモード」より「標準モード」や「リビングモード」がおすすめです。
また、テレビの電源を切るときはリモコンで消すだけではなく、主電源をオフにしましょう。
旅行などで長期間家を開ける場合、コンセントを抜けば待機電力を最大限減らせますよ。

古い電化製品は買い替える

新しく二人で新生活を始める場合や使っている電化製品がだいぶ古い場合などは、思い切って新しく買い替えるのも節電には有効ですよ。

最新家電は省エネ性能が高いものが多く、電力消費量がかなり抑えられているものも多くあります。

経済産業省が公開している情報によれば、下記のような省エネが期待できるそうです。

  • 冷蔵庫:10年前と比べると約40〜47%の省エネ
  • テレビ:9年前と比べると約42%の省エネ
  • エアコン:10年前と比べると約17%の省エネ

参考:機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

自治体によっては省エネ家電の購入で補助金がもらえるところもあるので、自分のお住まいのエリアが実施しているかチェックしてみてくださいね。

そもそも電力自由化ってなに?初めての方にもわかりやすく解説

ここでは、新電力会社に乗り換えるなら知っておきたい基礎知識をわかりやすく説明します。

  • 電力自由化ってなに?
  • 電力自由化の目的は?
  • 新電力会社って具体的にどんな会社のこと?
  • 新電力会社はどのように電気を供給しているの?

ひとつずつ解説するので、参考にしてくださいね。

電力自由化ってなに?

これまで電力の販売事業は国の認可を受けた各エリアの大手電力会社(旧一般電気事業者)のみが独占的におこなっていましたが、規制が緩和され、さまざまな業種の会社が参入できるようになりました。

これを電力自由化と言います。

そして、電力自由化をきっかけに新しく電力事業に参入した小売電気事業者を新電力会社と呼んでいます。

電力自由化自体は2000年から段階的に実施されており、初めに大規模工場やオフィスなどの電力(特別高圧)、次いで中小規模の工場やビルの電力(高圧)が自由化されました。

最終的に2016年に一般家庭向けの電力(低圧)が自由化され、消費者は電力の購入先である電力会社を自由に選ぶことが可能になりました。

電力自由化に関して勘違いしやすいのは、2016年に自由化されたのは電気の「小売販売のみ」という点です。

基本的に電気事業は以下の3つの部門に分かれていますが、発電や送配電部門の業者には変わりはありません。

  • 電気をつくる「発電部門」
  • つくった電気を送る「送配電部門」
  • 消費者に電気を販売する「小売部門」

そのため、新電力会社に乗り換えたからといって電気の品質が落ちるとか、停電後の復旧が遅くなるというようなことはないので安心してくださいね。

新電力会社って具体的にどんな会社が該当する?

電力自由化をきっかけに新しく電力事業に参入した小売電気事業者を「新電力会社」と呼びます。

新電力会社は業種の幅が広いのが特徴で、おもにガス・石油などを扱うエネルギー関連会社や、大手の通信事業会社などが挙げられます。

下記は一例です。

ガス関連会社:東京ガス、大阪ガス、ミツウロコグリーンエネルギーなど
石油関連会社:ENEOSでんき、昭和シェル石油など
通信事業会社:auでんき、Pontaでんき(au)、おうちでんき(ソフトバンク)など

一方で、各エリアの大手電力会社を「旧一般電気事業者」と呼びます。

旧一般電気事業者には、北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力の10社が該当します。

すべて電力会社であることには変わりないのですが、名称を理解しておくと電力会社選びに役立つでしょう。

なぜ電力を自由化したの?目的は?

電力自由化の目的は、主に以下の3つが挙げられます。

  • 電力の安定供給
  • ビジネス・サービスの多様化
  • 電気料金を下げる

ひとつずつ説明します。

①電力の安定供給

電力自由化前はエリアごとに大手の電力会社(旧一般電気事業者)が1社あり、そのエリアに住む人は全員同じ電力会社と契約していました。

ですが、電力自由化により地域にとらわれずに電力を供給できる会社が増えれば、離れたエリア間での電力のやりとりが可能になります。

2022年以降、夏季や冬季など電力の予備率が3%を下回ると予想される場合に「電力需給ひっ迫注意報」が発令されていますが、エリア間で電力を融通できれば電力の安定供給を実現できるでしょう。

大規模停電や災害発生時の電力確保にも役立つことが期待されています。

②ビジネス・サービスの多様化

これまでは各エリアの旧一般電気事業者が独占的に電気を供給していたため、新しいサービスが生まれにくい状況にありました。

ですが、さまざまな分野に強みがある会社が電力業界に参入することで、電気の利用にこれまでになかった付加価値をつけることが可能です。

たとえば、時間帯別の料金プランや電気とガスのセットプラン、再生可能エネルギーを利用した電気の利用、ポイント付与、コラボ特典などです。

自分のライフスタイルに合わせたサービスを選ぶことができれば、これまで以上に快適な生活を実現できるでしょう。

③電気料金を下げる

電気料金を下げることも電力自由化の重要な目的のひとつです。

旧一般電気事業者が提供する電気料金は国の許可制で、電力会社が勝手に値上げ・値下げすることはできませんでした(規制料金プラン)。

これに対し、新電力会社は自由料金プランで、自社で決めた料金で電気を販売することが可能です。

サービスが多様化し、利用者が自由に自分に合った電力会社を選べるようになったことで自然な競争がうまれ、その結果、サービスの質を落とさずに電気料金を下げることができるのです。

現在は燃料価格の高騰により値上げが相次いでいますが、それでも競争が働くことで電気料金の高騰を最大限抑える効果が期待できます。

新電力会社が電気を供給する仕組みは?

新電力会社は東京電力などの旧一般電気事業者と違って、多くの会社が発電所を構えておらず、電気の販売のみに特化しています。

そのため、新電力会社は「日本卸電力取引所(JEPX)」という卸売市場から電気を仕入れ、契約者に電気を販売しています。

旧一般電気事業者は管轄エリア全域に電気を送るために発電所と大規模な設備が必要で、設備を管理するために必要なコストは一部を契約者が負担していました。

ですが、新電力会社では発電所を持たないうえに、ある程度供給ターゲットを絞って電力を供給できるので旧一般電気事業者ほどコストがかかりません。

その分を電気料金の安さに還元できるというのが、新電力会社の大きなメリットです。

ただ、市場の燃料価格が高騰している場合、自社の発電所で電力を確保できないというのはデメリットにもなります。

日本卸電力取引所(JEPX)からの仕入れ価格が高騰すれば、高騰分は契約者に負担してもらうしかありません。

そのため、独自の燃料費調整額を設けている会社もあります。

その結果、旧一般電気事業者よりも電気料金が割高になる新電力会社も多いです。

状況によっては、メリットにもデメリットにもなる仕組みだという点を理解しておいてください。

新電力会社についてよくある質問にお答えします

新電力会社の乗り換えには惹かれるけど、まだ不安があるという方もいるのではないでしょうか。

ここでは、新電力会社についてよくある下記の質問に回答します。

  • 新電力会社にすると停電しやすくなるの?
  • 新電力会社が倒産したらどうしたらいいの?
  • 賃貸暮らしでも新電力会社に乗り換えできる?
  • 乗り換えするなら工事は必須なの?
  • 二人暮らしに必要なアンペア数はどれくらい?

ぜひ参考にしてくださいね。

新電力会社に乗り換えると電気の品質は落ちる?停電しやすくなる?

結論を言えば、新電力会社に乗り換えたことが原因で電気の品質が落ちたり、停電しやすくなったりすることはありません。

「新電力会社が電気を供給する仕組み」でも説明したとおり、基本的に新電力会社が担当しているのは電気の小売事業のみです。

電気を作る発電事業者や、電気を家庭に送る送電事業者はこれまでと同じなので、電気のトラブルが増えるということはありません。

そのため、どの新電力会社と契約してもこれまでどおりと同じ電気の使い方ができるので安心してくださいね。

契約中の新電力会社が倒産したら電気は止まる?手続きはどうするべき?

もし契約中の新電力会社が倒産するようなことがあっても、急に電気が止まることはありません。

新電力会社が事業撤退を決めた場合は、事前に契約者に通知が届きます。

通知に記載されている指定日までにほかの電力会社に乗り換えればOKです。

もし期日までに乗り換え手続きができなくても各エリアの大手電力会社(東京電力、関西電力など)から電気が供給される仕組みになっています。

これまで新電力会社が事業撤退・倒産した事例は多くありますが、停電が発生したことはありませんでした。

急に電気が止まるということはないので安心してくださいね。

アパートやマンション暮らしでも新電力会社に乗り換えできる?

基本的に、賃貸物件であっても新電力会社への乗り換えは可能です。

ただし、アパートやマンションの管理人が電力を一括で契約している場合(高圧一括受電契約)は契約はできません。

また、管理人が物件の電気契約を一括で支払っている場合も乗り換えは出来ないケースが多いです。

賃貸物件にお住まいの方は、まずは一度、管理会社や管理人に確認してみましょう。

新電力会社へ乗り換える際に工事は必要?費用は発生する?

新電力会社に乗り換える際、従来型のメーターからスマートメーターへの交換工事が必要です。

ですが、工事といっても大がかりなものではありません。

基本的に費用はかからないので安心してください。

室内への立ち入りもありませんし、工事の立ち合いも不要です。

ただ、スマートメーターに切り替える際に場合によっては5分程度の停電が発生することがあります。

事前に業者から連絡があるので、工事日時などを確認しておきましょう。

二人暮らしの契約アンペア数の目安はどれくらい?

アンペア数は電化製品を同時に使える容量を表しています。

一般的に、二人暮らしの契約アンペア数の目安は30A〜50Aと言われています。

数値に幅があるのは、家庭によって電気の使い方が大きく異なるためです。

オール電化住宅の場合は60A以上が推奨されるケースもあるので注意してください。

アンペア数が大きければ同時に使える電気の量も増えますが、その分基本料金も高くなります。

同時に使う電化製品の数が少ない家庭では、少ないアンペア数で契約すれば節約につながりますよ。

ただし、電気料金を安くしたいからといって、必要以上に少ないアンペア数で契約してしまうとブレーカーが落ちてしまうので注意しましょう。

下記の表は、電化製品の必要アンペア数の目安です。

日常的に使用する電化製品の電気量を計算して、少し余裕を持たせたアンペア数で契約すると安心ですよ。

例:テレビ、照明、冷蔵庫、電信レンジを同時に使う場合
⇒合計アンペア数の目安は18A~20A
30Aでの契約がおすすめ

必要アンペア数の目安電化製品
13Aオーブントースター、電子レンジ
12A急騰ポット、ドライヤー
5A~10Aエアコン
5A洗濯機、こたつ
3A冷蔵庫
2Aホットカーペット
1A~2Aテレビ、照明
1Aノートパソコン

まとめ

「電力会社おすすめランキング」とひとことで言っても、世帯人数やお住まいのエリアによって安くなる電力会社は大きく異なります。

また、電気料金(燃料費調整額)は社会情勢の影響を強く受けるので、乗り換えるタイミングも重要です。

それぞれの新電力会社でメリットが異なるので、この記事で紹介したランキングや新電力会社の選び方を参考にして、自分たちのライフスタイルに合った1社を見つけてくださいね。

スクロールできます
順位新電力会社信頼度契約件数上場資本金運営期間供給エリア最低契約期間解約金燃料費調整額
上限設定独自の燃料費調整額
1位東京ガス5300万件1,418億円7年関東なし0円なしなし
1位さすてな電気5非公開1,418億円7年関東なし0円なしなし
3位CDエナジーダイレクト555万以上×17.5億円5年関東なし(※3)0円(※3)なしなし
4位大阪ガス5170万以上1,321億円7年関東・沖縄以外なし0円なしなし
5位ミツウロコでんき5非公開70億円13年沖縄以外1年0円なしなし
6位新日本エネルギー5非公開9,000万円4年沖縄以外3年9,900円~22,000円なし電源調達調整費
7位Looopでんき435万以上×40.94億円12年全国なし0円
8位HTBエナジー426万以上×9,500万円9年沖縄以外1年2,200円なし電源調達調整費
9位おうちでんき4200万2,387億円9年全国1年550円なし電力市場連動額
10位Pontaでんき4300万以上1億円2年沖縄以外1年0円なし電源調達等調整額
11位楽天エナジー4非公開2940億円4年全国なし0円なし市場価格調整額
12位ネット電力3非公開3,000万円2年沖縄以外1年0円なしなし
13位ONEでんき325万以上5.8億円5年沖縄以外なし0円なし市場価格調整額
14位エルピオでんき3非公開×9,850億円7年関東、中部、関西なし0円なし需給管理費
安藤 敦士
株式会社DIGITALIO 代表取締役COO兼メディア管轄役員
2009年に入社。web広告関連の新規事業立ち上げやソーシャルゲーム3タイトルの責任者、社長直下プロジェクトのアプリPMなどを歴任し2014年からポイント関連事業に従事。2019年10月よりVOYAGE MARKETING(現DIGITALIO)取締役メディア事業管轄に就任し、2023年5月よりDIGITALIO代表取締役COOに就任。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次