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【新型コロナ】変異株「ニンバス」拡大に「もう勘弁してくれ」…症状軽い? 医師に聞く注意点&感染時の対処法

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新型コロナウイルスの変異株「ニンバス」が拡大(画像はイメージ)
新型コロナウイルスの変異株「ニンバス」が拡大(画像はイメージ)

 2025年7月以降、新型コロナウイルスの患者数が増加傾向にあります。「ニンバス」と呼ばれる変異株の拡大が原因とされており、こうした状況について、SNS上では「コロナまた流行しているのか」「もう勘弁してくれ」「症状軽い」などの声が上がっています。

 今の時期に新型コロナウイルスにかかった場合、主にどのような症状が出るのでしょうか。流行が本格化した時期より症状が軽い傾向にあるのでしょうか。現在の新型コロナウイルスの主な特徴や注意点、感染時の対処法などについて、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(東京都江東区)院長で認定内科医、糖尿病専門医の澤口達也さんに聞きました。

以前よりも重症化リスクは低いが…

Q.今年は7月以降、新型コロナウイルスが再び流行するようになったと聞きますが、本当なのでしょうか。

澤口さん「はい、現在、日本では、以前のように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全感染者数を把握する調査である『全数把握』は行われていませんが、国や自治体が選んだ『定点医療機関(指定された医院・病院)』が、患者数を毎週まとめて保健所に報告する『定点把握』が行われております。

定点把握の患者数の推移を見ることで流行の傾向をつかむことができますが、厚生労働省の週報では、7月7日~13日(第28週)の全国平均は1医療機関当たり『2.40』でしたが、7月14日~20日(第29週)は『3.13』、7月21日~27日(第30週)は『4.12』、7月28日~8月3日(第31週)は『5.53』、8月4日~10日(第32週)は『6.13』、8月11日~17日(第33週)は『6.30』と8月中旬まで感染者数が増加し続けています。

当院(東京都江東区)においても、定点把握の感染者数と同様、7月に入ってから徐々に新型コロナウイルスの患者数が増えています」

Q.新型コロナウイルスは冬に流行する印象がありますが、なぜ今年は夏に流行するようになったのでしょうか。

澤口さん「現在、感染者が増えている原因として、主に次の3点が考えられます」

(1)型(変異株)の入れ替わり
2025年春以降、『NB.1.8.1系統(通称Nimbus、ニンバス)』の株が増えており、5月下旬にWHO(世界保健機関)によって監視対象の変異株に指定されました。日本でも6月以降に置き換わりが進み、7月には各地で主流になってきておりますが、このニンバスは感染しやすさ(広がりやすさ)がやや強いと評価されています。

(2)「換気不足&人が集まる」という夏の生活パターン
暑さにより、窓を閉め切ってエアコンをつけるシーンが増えているのも原因と考えられております。この場合、換気が悪くなりがちで、屋内で感染が広がりやすくなります。各自治体が『冷房中でも小まめに換気を』と注意を呼び掛けています。また、帰省や旅行、夏祭りなどで移動や人が集まる機会が増えることも、患者数を増加させる原因となっています。

(3)免疫の薄れ(時間とともに効果が下がる)
ワクチンや過去の感染でできた感染予防の力(抗体)は、時間がたつと少しずつ下がるため、数カ月ごとに波が起きやすい性質があります。重症化予防効果は比較的保たれますが、感染そのものは再び起こりやすくなるのです。

Q.今の時期に新型コロナウイルスに感染した場合、どのような症状が出るのでしょうか。感染しても4~5年前に比べると症状が軽いという話を聞きますが、本当なのでしょうか。

澤口さん「主に発熱やせき、咽頭痛(喉の痛み)、鼻汁・鼻閉、倦怠(けんたい)感、頭痛、筋肉痛、吐き気、下痢などの症状が出ます。特に現在のニンバス株は強い咽頭痛が出ることが多いです。また、発熱が長く続く人は前より減っている印象があります。嗅覚障害や味覚障害は流行初期より頻度が低くなっていますが、ゼロではありません。

ワクチン接種や既感染による免疫の蓄積、治療薬の普及などにより、パンデミック初期と比べて『1回の感染当たりの重症化、死亡のリスク』は総じて低い水準が続いています。WHOの解析でも入院患者の院内死亡率は2023年夏以降、大幅に低下し、2025年初めも低めに推移しています。ただし、高齢者や基礎疾患がある人の場合、依然として重症化リスクが残り、波によって入院は増減します。油断は禁物です」

Q.新型コロナウイルスとみられる症状が出た場合の対処法について、教えてください。症状が治まった段階で外出しても問題はないのでしょうか。

澤口さん「軽症の場合には自宅で安静にし、水分をしっかり摂取するとともに、市販薬の服用のような対症療法で様子を見るのもよいでしょう。市販の政府承認済み抗原検査キットでのセルフ検査も推奨されます。

発熱や呼吸困難、強い倦怠感、意識障害などの強い症状がある場合は医療機関を受診しましょう。高齢者や妊娠中の人、基礎疾患がある人、乳幼児も受診が推奨されるため、早いタイミングでかかりつけ医に相談してください。外出の目安や治療薬は次の通りです」

■外出の目安(推奨)
新型コロナウイルスに感染しても法的な外出制限はありませんが、発症日を0日目として5日間は外出を控えること、5日目に症状が続く場合は解熱・症状軽快後24時間を経過するまで様子を見ることが推奨されています。医療施設や高齢者施設などへの訪問や高リスク者との接触は10日間程度はしないよう配慮するのがよいでしょう。

■治療薬(発症早期に検討)
対症療法薬に加え、重症の場合や重症化リスクがある人の場合、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド)、モルヌピラビル(ラゲブリオ)、エンシトレルビル(ゾコーバ)、レムデシビル、中和抗体薬などが状況により用いられます。相互作用、禁忌や妊娠可否に注意し、発症数日以内の投与が目安となります。最新の診療手引きや各薬剤の承認状況を踏まえ、医師の判断で使用します。

Q.新型コロナウイルスの予防法について、教えてください。

澤口さん「予防の基本として、まず屋内での小まめな換気と、マスクの着用や帰宅後の手洗い、うがいを徹底すること、そして体調がすぐれない日は登校や出勤、会食を避けて無理をしないように行動しましょう。

暑い日が続いているため、屋外や密でないところでのマスクの着用は必須ではありませんが、混雑した場所や近距離で会話する場面、医療機関受診時にはやはりマスクを着用していただくのがよいでしょう。

さらに、家庭には医療用表示のある抗原検査キットや体温計、酸素飽和度測定器、解熱鎮痛薬などの対症療法薬、経口補水液などを備えておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。

最後にワクチン接種ですが、重症化を防ぐ効果が期待できる一方、接種部位の痛みや発熱、だるさなどの一時的な副反応が生じます。他のデメリットとしては、まれにアレルギー(アナフィラキシー)や心筋炎、心膜炎など重い副反応が起こり得ること、効果が時間とともに弱まるため定期的な接種が必要になること、接種前後の体調管理や予定調整、自己負担が生じる場合があることが挙げられます。

これらを踏まえ、特に高齢の人や基礎疾患がある人、妊娠中の人などは、かかりつけ医や自治体の最新案内を確認しつつ、ご自身の状況に合わせてワクチン接種を検討してください」

オトナンサー編集部

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