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港区のキャバクラ嬢はなぜ結婚できないのか? 堅実な人生設計が招いた皮肉な結末

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  • マイナビウーマン
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昨今、ナイトワーク系インフルエンサーの活躍などによって、ひと昔前と比べての水商売のハードルは、下がってきているといえます。インターネットでは「女性の4人に1人が夜職を経験したことがあるらしい」などと囁かれる中、実際に夜も働く20代の女性に話を聞いてみると「若いうちからしっかり貯金したい」「若さが武器になるうちに稼いでおきたい」など、堅実な理由を耳にします。

たしかに、ナイトワークは「若ければ若いほど稼ぎやすい」とされる風潮もあり、不安定な時代を生きる女性たちが、早いうちから安定した資金の土台を作っておきたい、と考えるのは自然なこと。しかし、気軽で堅実な副業バイトで着実な人生を設計したつもりが、思わぬところで“こじらせ”てしまう人もいるようで……?

■「副業で水商売」はもはや堅実な選択肢?

今回お話をお伺いしたのは、メーカーで経理関係の仕事をしながら、夜は港区のキャバクラで働く27歳の会社員・カイリさん(仮名)。カイリさんは20歳になってすぐ、学生時代に水商売のバイトを始めました。社会人となり、一度夜のお店を引退したものの、社会人2年目には、また夜の街にも戻ってきたのです。

「学生時代はワリのいいバイトとして、軽い気持ちで働いていました。当時は大学に通っていたので、就活にも熱意を注ぎ、ホワイトな中小企業に入社することができました。いざ入社してみると、ホワイトなのはいいのですが、給料は手取りで20万円程度。とてもやっていけないと思い、すぐにキャバクラにも復帰して、昼も夜も働く生活を5年ほど続けています」

夜のバイトは週3回程度。持ち前の明るさや愛嬌を生かして、太いお客さんを繋ぎ続けているおかげで、月の売上は500万円を超えることも。しかし、それでも「お店の中では最低ランク」だそうで、金額的にはおいしいバイトではありながら、カイリさんにはある悩みもあるのだそうです。

「港区のキャバクラでは、本業で毎日働いている子なら、月に1000万円以上売上をあげる子もざらにいます。昼に仕事をしていなければもっと積極的に同伴にも行けるし、稼げる額も桁が変わってきます。キャバクラは若いうちしかできないからと、昼職と並行してきましたが、もっと早く夜職一本で頑張ってみるべきだったのでは……と後悔もしています

“若いうちに稼ぐ”ことに固執しているようにも見えるカイリさん。なぜそんなにお金が欲しいのかを聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

「キャバクラ一本でがんばる子の中には、有名になりたいとか、承認欲求のために働いているという子もいますが、私のようにランキング争いにも参加せず、ゆるく水商売している子の多くは、将来に漠然とした不安を抱えている子が多いと思います。私も最初にキャバクラに入った理由は、奨学金を早く返したかったからですし、若いうちに貯金をしておいた方が、将来の選択肢が広がるだろうと考えています」

キャバクラで働く以上、外見や美容に費用がかかりやすいことは「仕方ない」と割り切りつつ、物欲もあまりなく、稼いだお金はなるべく貯金に回しているというカイリさん。水商売の華々しいイメージから考えると、とても堅実です。

■「28歳でキャバ引退」堅実な人生設計、なぜ崩れた

しかし、現在カイリさんはお金以上に大きな悩みがあるといいます。それは、自身が決めていた“結婚適齢期”を前に、よい恋人が見つかっていないことです。

「何年も二足のわらじを履いた生活を送っているので、自慢じゃないけど同年代の中では忙しくしている方だと思います。友人や家族に会う時間も作りたいし、出会いのための時間がなかなか取れないんです。マッチングアプリをやったこともあるんですが、メッセージで交流して、デートに行って……というまどろっこしい交流が自分には向いていなくて。いい人が来るか分からない不確実性にもやきもきして、すぐに辞めてしまいました。

外見が派手なせいか、出会いが多いように見られるのですが、実際はそんなことありません。お店で口説いてくるお客さんはいますけど、やっぱりお客さんなので……どうしても“お金”としてしか見れないことが多いです」

キャバクラで20〜30代の歳が近い男性と仲良くなることがあっても「若い年齢でキャバクラに来る人は、怪しいお金の使い方をする人が多い」そう。実際にトラブルに巻き込まれる女の子もいるようで、カイリさんもキャバクラでは恋愛を始める気にならないのだそうです。どんな男性ならいいのかと、理想を聞いてみると……。

「理想とか、あんまりないです。年収は800万円くらいで、あとは優しければ。キャバクラで働いていると、自分の年齢を省みずに娘くらいの年齢の女の子に本気で恋したり、自分の自慢話だけで3時間以上過ごしたり、空気が読めない痛いおじさんがたくさんいるので、精神的にまともというだけでありがたさを感じます」

港区のキャバクラで働けるほどのスタイルや美貌を持つカイリさんからすると、ささやかにも感じる理想。しかしとにかく「働いているだけの日々には出会いがない、出会うためだけに時間を使えない」といいます。また「本当は28歳までにはキャバクラを辞めていたかった」とも話すカイリさん。

「うちのお店にも30代の子はいますが、かなりレアです。若い子はどんどん入ってくるし、売上もバンバン立つので、このままゆるくキャバクラで働き続けるのも、精神的にキツそうです。だから、20代のうちに結婚してキャバクラも引退して、早くお母さん業に専念したかった」

28歳の誕生日まであと数ヶ月。しかし「この年齢でマッチングアプリや結婚相談所での活動はプライドが許さない」そう。28歳でキャバクラを辞める人生計画は倒れかけ、現在も思い描いた生活は送れていないといいます。副業のために引っ越した港区は家賃が高く、いくら稼いでも稼いだ気がしないと、肩を落とします。

■稼ぐ手段のせいで「男性不信」に……ささやかな愛を握りしめて

周囲にも、カイリさんと同じように「なかなか結婚できない」アラサーキャバ嬢が多いと言います。なぜ、圧倒的な美しさとコミュニケーション力を持つキャバ嬢たちでも、結婚できないのでしょうか。

キャバクラに来るお客さんを見ていると、男性に何も期待できなくなります。ちょっと見た目がいい人は、結婚していても何人もの女の子と定期的に会うし、嫁以外の女性に湯水のようにお金を使う。そんなのキャバクラ行く人だけでしょって大学の友達には言われましたが、出勤の前にナンパしてくる人だって、どうやって未婚かどうか確かめるんですか? 同僚の中に、ナンパしてきた男性と付き合っている子がいて、結婚しようとしていた子がいるんですが、先日既婚者であることが分かったんです」

要するに、カイリさんは軽い“男性不信”状態に陥っているのです。そして、本気の恋はせずにお店に呼ぶことができれば、自分の稼ぎは増えるため、自分自身も男性をお金でしか見ないようになっていく悪循環。カイリさん自身、負のループに入っていることも気づいているそう。

「結婚はしたいけど、誰とでもいいとは思えないです。さすがに33歳以降はキャバクラでは働けないと思うので、その時までにたくさん貯金しておいて婚活するか、それか独り身でいる覚悟をして、銀座のクラブに移るしかないかな。なんでこうなっちゃったんだろうとは思うけど、周囲にも似た状況の女の子がけっこういるので、社会が悪いんじゃないかと思っています。

もはや私は結婚がしたいというより、安心してキャバクラを辞めたかっただけなのではないかと思っています。最近猫を飼って、母性が満たされるようになったので、猫にたくさん愛を注いで、娘のように守っていければそれでもいいのかなと諦めています。貯金と猫が、私を安心させてくれる唯一の恋人です」

あなたはカイリさんの「愛のカタチ」を、どう考えますか?

(取材・文 久留米あぽろ)

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