EVや自動運転車を救え! 頑丈PC「タフブック」が頼りになる理由 レスキュー現場のニーズを担当者に聞いた
- 乗りものニュース |

建築現場などで使える頑丈なノートPC、実は自動運転にも欠かせない?
2026年7月1日(水)から3日(金)まで、東京都江東区の東京ビッグサイトにて「第38回 ものづくりワールド」が開催されました。「建築DX展+」「物流DX展」も併催され、製造現場を中心にデジタル技術を扱う製品の需要は高まっています。
道の駅「奥永源寺渓流の里」で運行されている完全自動運転車「奥永源寺けい流カー」。ドライバーの監視付き運転だが、2021年実装後の今では月500人以上が利用。所在地の滋賀県東近江市蓼畑町は人口26人と、20倍近い利用者数だ(乗りものニュース編集部撮影)。
そのようななか、パナソニック コネクト株式会社は、建設現場などの塵芥や、各種作業現場などの水濡れがある環境でも使える現場主義のタフなノートパソコン「TOUGHBOOK(タフブック)」を展示していました。
この製品は、一見すると非常に物々しいカバーがついたノートパソコンのようですが、その性能は折り紙付きです。
このマシンはバッテリーパックが取り外し可能で、かつパソコン本体の各所にDVDドライブや増設SSDユニットを内部に装着出来る、拡張用のスロットを備えています。ディスプレイを覆うガラスは特注の分厚い製品と、非常に頑丈な作りです。
さらに防塵・防水も万全で、とりわけ裏面ファン部に設けられた止水処理により「ファンが水気や塵を弾き飛ばし、内部には一切の物質を入れない」という徹底した作りとなっています。通常、この手のノートパソコンは拡張性が乏しく、加えて耐久性や耐水性が低い点がネックとなっていました。
なお、最も重いモデルはノンカスタマイズで3.5kg。ハイクオリティなゲームが出来るノートパソコンの最上位モデルとほぼ遜色ない重量ですが、本体から持ち手が展開するため持ち運びしやすい作りなのは嬉しいポイントです。
これだけ頑丈かつ強靭なPCが必要な環境は、建築現場以外にあるのでしょうか。担当者から話を聞くと、用途の1つとして「自動運転車の再起動のために欲しい」という事業者からのオーダーがあるとのことでした。
自動運転車や電気自動車の、システム再起動という脆弱性
電気自動車はこれまでのエンジン車と違い、内部にソフトウェアを搭載しそれによって駆動する「走るコンピュータ」のようなものです。自動運転車が衝突やシステムトラブルなどで機能停止してしまった場合、外部からシステムを再起動し自走させる必要があります。
パナソニック コネクトが展開中の「TOUGHBOOK」内で最上位の「FZ-40」モデル。やろうと思えばゴリゴリに拡張パーツを積む事も出来る(乗りものニュース編集部撮影)。
冬場の強烈な寒波で「バッテリーに給電ができても、システムが立ち上がらない」まま、電気自動車が走行不能になったケースも実在します。また、利用者側でも突然の機能停止から再起動を行う事が困難である旨の内容がインターネット上に散見され、知識のない状態での再起動は難しいのが現状です。
そういった時に、自動運転車が置かれている環境は決してクリーンな状況だけではありません。塵や埃、湿気、煙といった要素は、ノートPCにとって非常に悪影響を与えます。それらを極力寄せ付けず、技術者がシステムの再起動を行える「ここぞの一手」として、非常にタフなモバイルPCが運行事業者から求められています。
2026年現在、自動運転車が実装されている路線の中には冬場の積雪が発生する環境で運行しているようなところもあり、現場での融雪による水濡れなどを恐れずに作業できるのは大きな強みになります。
将来自動運転車が走り回る未来図の中に、そっと頑丈そうなPCが置かれる光景も当たり前になってくるのかもしれません。
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