「禅」でSNSを一旦忘れたい。淡路島「禅坊 靖寧」で、ひとりになる旅へ
- マイナビウーマン |

毎日、気がつけば開いているSNS。見た瞬間にドーパミンが分泌されて面白いと感じるけれど、大半の投稿は数時間もすれば忘れてしまうようなものばかり。それって、私の人生に必要なんだろうか。ベッドに寝転びながらSNSを見るだけの休日って、どうなんだろう。
SNSから一度離れて、視点を“ほかのもの”から“自分”に向けたいーーそんな風に思い、私がひとりで旅立ったのは兵庫県・淡路島にある宿「禅坊 靖寧」。エクスペディア協力のもと、淡路島で自分を見つめ直す旅へと行ってきました。自然に包まれ、デジタルデトックスをすると、SNSを開くことよりも大切な“何か”を学ぶことができました……。

全3回のヨガ・瞑想で自分の心と向き合う。淡路島「禅坊 靖寧」
禅坊 靖寧は禅の精神をテーマにした、ほかの宿とはちょっと違う特別な施設。宿泊者全員、夕朝食とヨガ・瞑想・ジャーナリングのウェルネスプログラムがインクルーシブで、滞在を通して心をととのえることができます。アクセスは神戸・三宮からバスで約46分。事前連絡すると、三宮⇔禅坊 靖寧の往復バスチケットが無料です。実は東京からのアクセスも意外とスムーズで、記事後半で詳しくご紹介します。
宿に到着した瞬間に、もうその佇まいに感動。禅坊 靖寧は建築界で最高の栄誉といわれる「プリツカー賞」を受賞した坂茂さんの設計です。「自然との調和」をコンセプトに、東経135度の良い気が集まると言われているパワースポットに建てられています。

まずはウェルカムティーの三年番茶をいただきながら、15:00にチェックイン。そして翌日10:00までのスケジュールを受け取りました。ここではすべての宿泊者が、同じ行程。決して厳しくはありませんが、キリッとした空気感の中で規律に従い、禅の考えを体感できます。

そしてスタッフさんの案内で客室へ。国産の木材が約80%使用されていて、ただここにいるだけで癒やされます。この日は雨のおかげで、木の香りがより一層、際立っていました。旅行において雨はマイナスとなることが多いですが、ここではむしろポジティブな気分になれました。
宿坊エリアの客室は1人部屋もしくは2人部屋。1人部屋は最小で約1.8畳なので、宿のコンセプトを理解していないと驚いてしまうかもしれません。しかし、この客室に身を置くと、坂茂さんの建築美や淡路島の自然の美しさに見惚れてしまい、空間の小ささはいつの間にか忘れていました……!

ミニマルな禅の考え方のもと、トイレ・シャワー・洗面台も共用です。しかし、バスアメニティは一流品ぞろいのなが嬉しいポイント。ukaのシャンプー&コンディショナーをはじめ、クレンジング・洗顔・化粧水・美容液・クリームはすべて自然に寄り添う上質なものが用意されています。ukaの「IZU HAND WASH」は伊豆半島で育ったクロモジがとても良い香りで、手を洗う度に心が穏やかになりました。
館内には時計も、テレビもありません。次のプログラムの時を告げるのは、シンギング・リンの音です。静寂の中に鳴り響く音を聞くと、まるで別世界へと誘われているような気持ちになります。
16:00の5分前、プログラムを受けるために開催場所となる全長100mの禅デッキへ。風が吹き抜け、360度淡路島の原生林に包まれるこの場所は、立った瞬間に「うわぁ……」と言ってしまいそうになるほど美しかったです。

最初のプログラムは、ヨガを通して身体と心をととのえる「ZEN Wellnessー動・静の瞑想」。日常では「昨日は仕事で失敗したな」「明日のプレゼン大丈夫かな」など、過去や未来に捉われがちですが、ここでは“今”に心を向け、淡路島の自然を目の前に自分自身を見つめます。

ヨガの前に行うのは、書く瞑想と呼ばれる「ジャーナリング」。あらかじめ用意されているメモとペンに、今の自分の想いをつづります。インストラクターさんが練習として、最初に出してくれたお題は「私はなぜ、ここに来ようと思ったのか?」。私が最初に書いた答えは「デジタルデトックスしたいから」。しかし時間いっぱい書いていくと、徐々に予想していなかったような答えがでてきて、自分でも驚きました。メモとペンは持ち帰ることができ、自分自身と向き合う手助けをしてくれます。

身体と心を動かした後、17:00には「ZEN茶」でひと呼吸。自分の好きな場所で、抹茶とお茶請けをいただきます。抹茶は本来、相手のために点てるものですが、ここでは自分のために点てるのがポイント。良い景色の中で抹茶を点てると、心がほぐれていきました……。

18:30には1階のラウンジで夕食。5つの特徴をもつ、禅坊料理をいただきます。その特徴とは「動物性の食材を使用しないこと」、「砂糖は使用せず自然な甘みやみりんなどで仕上げること」、「小麦粉を使用しないこと」、「油を使用しないこと」、「伝統的な製法で作られた調味料を使用すること」。そして淡路島産を中心にふんだんに野菜を使っていて、この日はかぼちゃやシャインマスカットなど、秋の味覚をたっぷりと堪能できました。

1日の終わりは、20:00からはじまる2回目の「ZEN Wellness」。負の感情に捉われがちな“心”を、呼吸をコントロールすることでととのえていきます。寝そべりすべての力を抜いて瞑想を行う時は、シンギング・リンを胸の上にのせて、波動を自分の中へ伝えるという特別な体験も。私は雑念だらけで瞑想が得意ではないのですが、この空間とシンギング・リンの音、そしてインストラクターさんの言葉に導かれることで、少しの間だけでも心を“無”にすることができました。この“無”の感覚がある意味新しく、みなさんにもぜひ体験してほしいです……!
スマホのアラームNG。シンギング・リンの音で起きる、特別な朝

禅坊 靖寧の朝のルールーーそれは、「スマートフォンのアラーム機能で音を鳴らしてはいけない」ということ。スタッフさんが鳴らす、シンギング・リンの音で6:30に起きます。「起きられないかも……」と思っていたのに、6:30ぴったりにパチリ。朝の太陽の光も手伝ってくれて、この数年間で1番良い朝の目覚めでした。

2日目、最初のプログラムは6:45の「朝のおつとめ」。ぞうきんを使って禅デッキを掃除します。「机や椅子を拭いてくださいね」と言われるのですが、スタッフさんが全長100mの床をダーっと掃除している姿を見たら私もやりたくなってしまい、チャレンジ! 普段やらないことをするのも、旅の醍醐味です。朝のおつとめは任意参加ですが、私が宿泊した日はゲスト全員が参加していました。

7:20からは、滞在の締めとなる3回目の「ZEN Wellness」。朝の良い空気を吸い込みながら、身体をシャキッと目覚めさせるようなヨガを行います。この日も雨が続いていましたが、森の中に霧が立ち込め、とても幻想的でした。そして雨の音を聴きながら行うヨガは、より一層、心を落ち着かせてくれました。

8:00からの朝食は、早朝に起きて頑張った自分へのご褒美。淡路島に見立てたイブキの木のプレートに、美しく旬の野菜たちが並べられていました。「一日のはじまりに、身体に負担をかけないように」ということで主食はおかゆ。ですが、キノコたっぷりでとてもおいしく、ついおかわりをしてしまいました。最後に米麹で発酵させた自家製甘酒を飲むことで、食べたものを分解していくという考え方も、禅坊 靖寧ならではです。
・禅坊 靖寧
住所:兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
URL:https://www.expedia.co.jp/Awaji-Hotels-ZENBO-SEINEI.h95836591.Hotel-Information
車ナシで大丈夫。無料バスに乗って、淡路島・西海岸めぐり

チェックアウトは10:00。いつもなら早いと思ってしまいそうなのですが、6:30から起きているので、充分ゆっくりしてから出発することができました。せっかく、淡路島に来たからにはチェックアウト後、ほかの場所へ観光するのがおすすめ! 西海岸周辺は無料シャトルバスが走っていて、禅坊 靖寧前から乗ることができます。
午前中の観光にぴったりなのが「Ladybird Road」。カラフルなショップやレストランが立ち並んでおり、「ART CAFETTA AWAJISHIMA」は朝10:00から開店しているカフェです。カフェを監修しているのは、ラテアートの世界大会で2度も優勝した下山修正さん。月に1回下山さんに直接指導を受けるスタッフがいれる「淡路島ラテ(660円)」を味わえます。フワフワのフォームミルク、そしてダークカカオの香りがするコーヒー豆を使ったラテは、口につけた瞬間に幸せを感じられました……。

お土産は、9月1日にオープンしたばかりの「From Awaji(フロムアワジ)」でチェック。たまねぎ、ちどり、うりぼうなど、淡路島にまつわる、オリジナルグッズを購入できます。注目は、淡路島の形をしたかわいいキーチェーン(500円)! サンダルの廃材を活用した、ここでしか買えないサステナブルなお土産ですよ。
・Ladybird Road
住所:兵庫県淡路市野島轟木字清水95-2
URL:https://www.awaji-chefgarden.com/ladybirdroad

淡路島の独特な形は、グルメでも! カフェ・スコーラの「淡路島逆(さかさ)オムライス(2,500円、サラダビュッフェ付き)」は、ケチャップライスで淡路島の形を表現したユニークな一品です。カフェ・スコーラは閉校となった野島小学校を改装した「のじまスコーラ」内にあり、ここも無料バスでアクセスできます。
・のじまスコーラ
住所:兵庫県淡路市野島蟇浦843
URL:https://nojima-scuola.com/
エクスペディアも注目! 「兵庫」が2027年トレンドの旅先

東京周辺など関西以外に住んでいると、ちょっとなじみのない兵庫県や淡路島。でも、兵庫県から淡路島に車で行く時に必ず通る「明石海峡大橋」の通行台数は年々増加していて、今、大人気なんです! さらに、エクスペディアの旅行トレンド「Unpack ’27」でも2027年の注目旅行先として発表されているのが「兵庫」。エクスペディア内で昨年対比の検索数が増加していて、日本人のみならず世界中の人が「兵庫」をチェックしているそうです。兵庫は淡路島はもちろんのこと、神戸・有馬温泉・城崎温泉など、魅力的な旅先がたくさんありますよね。

東京から淡路島へのアクセスは、まず神戸に向かいます。神戸へは新幹線でも行けますが、計画的に予約すると「飛行機」の方がお得になる傾向に! 実はスカイマークの羽田ー神戸便なら、片道1万円以下~で行けちゃいます。東海道新幹線・のぞみで行くと東京駅から新神戸駅は約2時間45分ですが、羽田空港から神戸空港は約1時間20分なので、タイパも良いのが魅力。今回は、エクスペディアのアプリで飛行機とホテルを両方予約しました。「一番安い日程・フライトはどれか」が見やすく、予算をできるかぎりおさえることができました。神戸空港から、淡路島行きのバスの乗車場所である「三宮」までは無人鉄道のポートライナーで約18分。神戸空港は街の中心地からとても近いので、観光にも便利です!
・エクスペディア「Unpack ’27」
URL:https://www.expedia.co.jp/unpack27?langid=1041&brandcid=EXPEDIA-JP.COMMS.PR.UNPACK27.GENERIC
禅坊 靖寧で特別な体験をして、心と身体をととのえることができた兵庫・淡路島の旅。それまでSNSを通して世の中を知った気になり、「周りがこうしているから」「年齢的にこうしないといけないから」「他人の目があるから」と自分の心が囚われていました。しかし、淡路島に訪れると囚われていたものから解放され、「本当の自分は、何がしたいのか」という、今の自分にとっての正解に気がつくことができました。旅は“自分探し”とよく言われますが、インドに行かなくても、長期滞在しなくとも、淡路島なら1泊2日で体験できる、というのが大きな魅力です。何かの“答え”を知りたいーーそんなアラサー女子のみなさまの一人旅に、ぜひ選んでほしい場所でした!
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
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