ローズマリー由来化粧品原料の香り品質を客観的に評価する新技術を確立
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ローズマリー由来の化粧品原料における「香りの品質ブレ」を、においセンサーを用いて客観的に評価する技術手法が、ナガセビューティケァ、三洋化成工業、長瀬産業の共同研究により確立されました。
研究の背景と目的
天然物由来の化粧品原料は、生育環境や収穫時期の影響を受けやすく、ロットごとに香りが変動することが長年の課題でした。特に水性成分を多く含む化粧品では、この香りのブレが製品品質に大きく影響します。本研究は、ナガセビューティケァが開発した独自蒸留技術による香りの均一性を客観的に評価し、実用性を確認することを目的として実施されました。
評価手法と検証成果
評価には、三洋化成工業が保有する高精度においセンサー「FlavoTone」と主成分分析(PCA)を活用しました。人の嗅覚に頼る官能評価から脱却し、香気データを多次元解析することで、原料の差異や製造プロセスの影響を視覚的かつ定量的に可視化しています。
検証の結果、以下の成果が得られました。
・原料識別能力:原木の種類や採取時期の違いによる香りの僅かな差異を、センサーが高い精度で識別できることを確認しました。
・香り安定性の実証:独自蒸留法を適用した製品群は、原料ロットが異なっても香りが極めて狭い領域に集積し、高い均一性と再現性が実現されていることが証明されました。
・異常検知への応用:他植物(ペパーミント)との比較検証により、植物の取り違いや異物混入といった重大な異常を確実に検知できることが実証されました。
今後の展望
今後は、製造現場での品質管理システムへの実装に向けて、評価環境の標準化や定量的な受入規格の策定を進めてまいります。データ駆動型の高度な品質保証体制を確立し、安心・安全な製品提供を目指します。
なお、本研究成果は2026年8月24日〜25日に法政大学で開催された第39回 におい・かおり環境学会にて発表されました。
まとめ
ナガセビューティケァら3社は、においセンサーとPCA解析を組み合わせることで、天然原料の香りを客観的に評価し、品質のブレを極小化する技術を確立しました。今後はこの技術を品質管理システムへ導入し、製品の信頼性をさらに高めていきます。
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