「マルモのおきて」から10年 心に響く哲学と才能で人を魅了する芦田愛菜
- オトナンサー |

先日、「ORICON NEWS」が30~50代の男女に聞いた「理想の後輩」トップ10が発表され、子役時代から活躍する女優・芦田愛菜さんが女性部門で1位を獲得しました。芦田さんは2020年の同ランキングでも1位を獲得しており、見事に2連覇を達成。現在は高校生の彼女ですが、“国民の妹”として老若男女問わず多くの人々から愛され続けています。
天才子役としての地位を確立
3歳で芸能界入りを果たし、2010年に放送されたドラマ「Mother」(日本テレビ系)で母親からネグレクトや虐待を受ける少女を熱演。その演技力が数々の賞で評価されるとともに知名度を上げました。
翌年、NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(NHK総合)出演や、ドラマ「さよならぼくたちのようちえん」(日本テレビ系)ではドラマ史上最年少主演を務めるなど、彼女の活躍はさまざまなメディアで取り上げられていましたが、天才子役としての地位を不動のものとしたのはやはり、ドラマ「マルモのおきて」(フジテレビ系)でしょう。
このドラマで、芦田さんは同時期に名をはせた子役・鈴木福さんと共演。この2人が阿部サダヲさん演じる、血のつながらない主人公・高木護と家族になる過程を描いた物語が感動を呼ぶとともに、芦田さんと鈴木さんが役名の“薫と友樹、たまにムック。”の名義で担当した主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」でダンスを踊るエンディングが話題になりました。2011年の「NHK紅白歌合戦」で他局のドラマでありながら、芦田さんと鈴木さんは同曲を披露し、その年の顔として人々の記憶に刻まれたのです。
今年は「マルモのおきて」の放送から、ちょうど10年という節目の年に当たります。芦田さんは2017年に東京都内の難関私立中学校に入学し、しばらくは学業に専念していましたが、昨年ごろから再び、テレビにも頻繁に顔を出すようになりました。
中でも、少女からお姉さんへと成長した彼女が才色兼備ぶりを発揮しているのが、2019年から、テレビ朝日系列で放送中の、お笑いコンビ・サンドウィッチマンと名を連ねる冠番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(毎週土曜 後6:56)です。
天才的な才能を持つ少年少女が“博士ちゃん”として登場し、芦田さんのサポートを受けながら、サンドウィッチマンのお二人にプレゼンを披露する同番組。ファミリー層をはじめ、幅広い層から支持を受けている要因はさまざまですが、芦田さんのバラエティー適応力や知的で要領を得たコメントが「見ていて安心できる」と視聴者にウケているようです。鈴木忠親ゼネラルプロデューサーは芦田さんの力について、以下のように語っています。
「番組がスタートしてからは、芦田さんの順応性の高さに感心させられています。彼女自身も毎回、すごく勉強してきますが、緊張している博士ちゃんのいいクッションになってくれて、番組の安心材料になっています。最近は悪ノリにも対応してくれるところもありますが、そういうのもいいアクセント。思っていた以上の番組にとっての芦田さんの存在の大きさ、すごさを感じています」(「ORICON NEWS」)
そんな芦田さんのある発言が昨年9月に話題となりました。それは芦田さんが主演を務めた映画「星の子」の完成報告イベントでのこと。この映画は、病弱だった娘を救うために新興宗教に傾倒し、次第に崩壊していく家庭に育った、芦田さん演じるちひろが思春期を迎え、家族と過ごす自分の世界を疑い始めるさまを描いた物語。芦田さんは自身が映画のテーマとして考えていた“信じる”ということについて問われ、こう回答しました。
「(信じるということは)どういう意味なんだろうと考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、自分の思う理想像を期待してしまっているのではないかと感じました。だから、『期待していたのに』とか『裏切られた』というような言葉が出てきてしまう。でも、普段見えなかった側面が見えていただけで、裏切られたわけではないのかなと思います。知らなかった側面が見えたときに、それもその人なんだって受け止めて決断できる揺るがない自分がいる。それが信じるっていうことなんだと思いました」
あらかじめ準備をしていたわけではないにもかかわらず、このコメント力。“信じる”ということの意味を表面上ではなく、人間の内面を捉えた回答は日本のみならず、中国でも大きな反響があったといいます。高校生にして、大人にも新たな発見を導く彼女の知識はどこで培われたのでしょうか。
“年間100冊以上”の本を読破
それは“本”です。芦田さんは熱心な読書家としても有名で、なんと年間100冊以上も本を読むのだとか。読書という趣味が高じて、2019年には愛読書を紹介する「まなの本棚」(小学館)を発売しています。
しかも、一つのジャンルにとどまらず、絵本からSF小説、果ては「日本書紀」や「古事記」といった歴史書まで種類はさまざま。幼い頃から多忙な芸能生活を送りながら、撮影の合間で読書習慣を続けてきたのです。
芦田さんは子役時代、「Mother」をはじめ、「明日、ママがいない」(日本テレビ系)や映画「うさぎドロップ」など大人の事情に巻き込まれ、運命に翻弄(ほんろう)される幼い子どもを演じていました。私たち大人でも過酷な環境で育った子どもたちの気持ちを推し量ることはとても困難です。
しかしながら、芦田さんは本を通して、さまざまな登場人物の人生を見てきたからこそ、あらゆる役に入り込み、見るものを感動させることができたのでしょう。また、その力が現在は女優のみならず、タレント、いや“知識人”としての活躍に生かされているのです。
ライター 苫とり子
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