東北新幹線の新型「E10系」は初の“海外デザインチーム”起用 外観も内装も一新!?
- 乗りものニュース |

東北新幹線の次期車両「E10系」は、JR東日本の新幹線としては初めて、海外のデザインファームが担当するそうです。
E10系のデザインは“英国拠点のチーム”が担当
2025年3月4日、JR東日本が東北新幹線の次期車両「E10系」の導入を発表しました。同車はJR東日本の新幹線としては初めて、海外のデザインファームが担当するそうです。
E10系のイメージ(画像:JR東日本)。
起用されたのは、英国を拠点とする戦略デザインファームtangerine(タンジェリン)。これまでアップル、LG、JAL(日本航空)、トヨタなど世界的なブランドとタッグを組んできたそうです。
タンジェリンは、エクステリアとインテリアの双方を担当します。東北沿線の自然風景や都市の景観からインスピレーションを得ているといいます。
エクステリアは、緑濃い内陸の森や海岸線の翡翠色の澄んだ水など、景観からインスピレーションを得たカラーリングに。車両連結部に向かって緩やかに上がる側面のラインは、「『桜の花弁』の形状を模した曲線が車両間でつながるデザイン」だそうです。
インテリアは、「日本の心や日本の伝統的美意識、職人技からインスピレーションを得ており、柔らかく落ち着いた雰囲気を客室内に演出」しているとのこと。「すべてのクラスで座席のシートデザインに工夫を加え、オペレーション効率を確保しながらも、多様な乗客にとっての快適な空間を生みだす」ことを目指しているといいます。
座席のクラス分けなどは発表されていませんが、インテリアのイメージは、一般的な3+2列席のほか、2+2列席が2種類が公表されています。
2+2列のうち一つは、仕事や勉強がしやすい普通車指定席として現在提供されている「TRAIN DESK」を発展させたサービスとして、座席間に仕切りを設けるなどしています。もう一つの2+2列席は、より座席数が少なく上位クラスと考えられます。
ただし、現行のグランクラス、グリーン車、普通車という3つのクラス分けをどのようにするかは発表されていません。また、「荷物輸送に対応した設備」も別途設けるとしています。
E10系は現行のE2系とE5系の後継として、2030年度に運転開始の予定です。
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