キンタロー。夫の男性不妊で不妊治療も「周りに妊活してるとか言いづらい」「注射の時間に本番で打てないときも」
- マイナビウーマン |
26日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)では、不妊治療のリアルな経験を特集。
■最初の妊娠は流産。不妊治療を始めるも「生理がくるたびショック」
不妊治療を経て子どもを授かった、杉山愛さん、安田美沙子さん、キンタロー。さん、バービーさんがそれぞれの経験を赤裸々に語り、男性側ゲストである俳優の竹財輝之助さんもまた、当事者であることを明かしました。
34歳まで現役テニスプレイヤーとして活躍していた杉山愛さんは、36歳で結婚した際「何か問題があったらなかなか妊娠できないなと思って、まずはきちっと調べてみよう」と受診。最初はタイミング法で「比較的すぐに授かった」ものの、流産してしまいます。
そこから人工授精に切り替えましたが、「4回ぐらい(人工授精)しても、本当にかすりもしない感じで。毎月生理がくるたびにすごいショックを受けてしまって」、1年ほど不妊治療を休み「もういいかな……」と諦めそうになっていたという杉山さん。
しかし母親からの「最後までやってみればいいじゃない」という言葉にハッとして、「最後までやって子どもができなかったら嫌だな、という気持ちが心のどこかにあった」と気づき、不妊治療を再開。体外受精に移行してから、妊娠・出産できたと振り返りました。
■「屈辱に思う人は多いかもしれない」
(※画像はキンタロー。さんオフィシャルブログより)
二児の母になったキンタロー。さんは、結婚してすぐに子どもが欲しかったものの、社交ダンスの企画に出演していたため2年間は妊活ができませんでした。企画を終えて妊活を開始しタイミング法を試しましたが妊娠せず、「自分は(婦人科の)検査で問題なかったので、いよいよ旦那さんに検査行こうよっていうんですけど、すごい腰が重い。いいよ何かあってからで、みたいな感じなんですね」と、夫はなかなか重い腰を上げようとしなかったといいます。
医師に相談したところ、「出して2時間以内の精子を持ってきてくれれば検査できる」とのことで、採取して検査してもらったところ、男性不妊が判明。そこから夫婦で話し合い、顕微授精で子どもを授かったと明かしました。
この話を受け、竹財さんが男性側の不妊治療について本音を吐露。竹財さんは2014年に女優の藤真美穂さんと結婚し、2018年にお子さんが誕生していますが、3年間の不妊治療を経験したそう。
「高齢で出産というパターンでやっぱりなかなか妊娠しなくて、一緒に病院に行って調べてもらった。僕の精子の動きも悪かったですし、体外受精までやって、3年やりましたね」「女性側の負担が大きいのでメンタルがすごく大事」と明かしました。
また男性側の負担について、竹財さんは「妻の通院の時間に合わせて精子を採ったりするぐらいなので。女性ほど大変なことはない」と明かし、痛みなどの苦痛はないものの、「変なプライドですかね。不妊治療をやらないとできないんだって思われるのも嫌」「(個室での採精を)屈辱に思う人は多いかもしれない」と話しました。
(※画像はキンタロー。さんオフィシャルブログより)
一方で女性側の負担はやはり大きく、たとえば決められた時間に欠かさず、排卵を誘発するための注射を自分で打つこともそのひとつです。キンタロー。さんは12時間おきに打つ注射でしたが、「仕事中にその時間がきちゃう。でも周りに妊活してるとか言いづらくて、トイレに行って注射打ってた。本番中で打てないときも全然あった」と告白。
また、安田さんは「採卵も結構痛い」と明かし、「麻酔なしで膣から針を通して卵子を採るんですけど、痛い痛いと思いながら」「私は子宮内膜症の影響で卵管が詰まってたので通水検査もしました。これがめちゃくちゃ痛い」と、耐えがたい痛みについても語りました。
■男女ともに可能性がある「不妊の原因」
不妊になる原因は、女性にある場合、男性にある場合、両方にある場合、不明な場合があります。その割合を男女別に示したデータをWHOが過去に発表しており、それによると原因が「女性のみ」が41%、「男性のみ」が24%、「夫婦両方」が24%、「原因不明」が11%となっています[*1]。
ですから、女性だけ、男性だけのように、どちらか一方だけが頑張っても妊娠に近づくことは難しい場合があります。「できにくいな」と感じたら、夫婦が同じタイミングで検査を受け、原因を探りながら少しでも可能性を高めていきましょう。
不妊の一般的な定義は、妊娠を希望した夫婦が定期的に性生活を持っているにもかかわらず、12ヶ月(1年)以上妊娠しない場合[*2]とされています。そのため、基本的には妊活を始めてから1年が経過した時点が、本格的な不妊治療をスタートさせるタイミングのひとつといえます。なお、年齢によってはそれを待たずに受診する必要があります。
また、夫婦とも「いずれ子どもがほしい」と思うのであれば結婚のタイミングでブライダルチェックを受けておくといいでしょう。
参考文献
[*1]Comhaire FH. Definition of Infertility, Subfertility, and Fecundability: Methods to Calculate the Success Rate of Treatment In: Comhaire FH, editor. , ed. Male Infertility: Clinical Investigation, Cause Evaluation, and Treatment. London: Chapman & Hall Medical; 1996:123‐131.
[*2]日本生殖医学会:不妊症Q&Aよくあるご質問 Q2.不妊症とはどういうものですか?
参照:
【医師監修】妊活中にできることとは? 妊娠の可能性を高める4つの方法
【医師監修】妊活中に実践しておきたい! ブライダルチェック・貧血対策など5つの準備
(マイナビ子育て編集部)
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