いよいよ始動 首都高の「老朽海底トンネル」造り替え 使われていない“裏ルート”が本線に生まれかわる!? 都市計画素案が公表
- 乗りものニュース |
内部は想像以上にボロボロです。
始まるぞ!「羽田トンネル」更新
東京都都市整備局は2024年11月22日、首都高速1号羽田線「羽田トンネル」付近の更新事業について、都市計画変更素案を公表しました。
首都高「羽田トンネル」付近の更新事業がいよいよ動き出す(乗りものニュース編集部撮影)。
羽田トンネル(約300m)は羽田空港エリアのすぐ北側、海老取川河口をくぐる箇所です。1964(昭和39)年に開通した首都高初の海底トンネルですが、現在は漏水による多数の損傷が確認されているなど、著しく老朽化していることから、大規模更新が必要となっています。
都市計画の変更範囲は約1.6km。現在はトンネルを上下2車線ずつで供用していますが、更新工事中は、上り線用に並行して高架の迂回路を構築し、トンネルの片側を通行止めにしながら作業を進めていくことになります。1日9万台以上という交通量を考慮し、全面通行止めは回避されます。
この上り線の迂回路に活用されるのが、1998年から運用を停止している旋回橋「羽田可動橋」ルートです。もともと渋滞対策のため、空港西入口から上り本線へ合流するランプの一部として開通したものです。
このルートを3車線分の高架橋に改築し、上り線の迂回路として活用した後も、そのまま上りの本線とし、更新工事を終えた羽田トンネルは“下り専用”とします。トンネルの片側2車線(旧上り線)を下り本線、もう片側は空港西出口のランプとして改築します。
一連の工程により、この区間は上り3車線、下り2車線となり、渋滞の解消も図られます。
ただし空港西入口については、新たな高架ルートに取り付く形となるため、線形が大きく変わります。なお、今回の都市計画変更に伴う用地取得はありません。
首都高速道路によると、工事の着手時期や完成時期については未定だということです。
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