「患者さんの気持ちの理解」が満足できる治療結果につながる ── 四ツ橋グリーンデンタルオフィス院長・吉田先生インタビュー

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Hanone（ハノネ）～毎日キレイ歯の本音メディア～
2025年6月16日14時32分

矯正治療で得られる「自信」こそが治療の成功

矯正治療を経験したからこそ尊重したい「患者さん本人の気持ち

吉田先生は、小学生の頃から約7年もの間、ワイヤー矯正による治療を経験されたそう。しかし、実は、矯正治療は先生の意思で始めたわけではないとのこと。

「やりたくないのに、どうして自分が治療を受けなければならないんだろうという思いはずっとありましたね。だからこそ、お子さんの矯正治療の相談で親御さんが来られたときには、必ず、お子さんの意思も尊重した方がいいですよというアドバイスはしています。本当に矯正治療が必要な人以外は、絶対に矯正治療がおすすめですという言い方はしません。」

お子さんの歯並びの相談を受けて、その場で矯正治療のスタートを決めたことは、一度もないそうです。治療を受けるのは、親御さんではなく、お子さん。だから患者さん本人の気持ちを尊重してあげたいと先生は言います。
また、先生のスタンスは大人の患者さんに対しても変わりません。

治療後の後悔をなくすために――矯正治療のデメリットも隠さない

「大人の患者さんでも、相談を受けてすぐに矯正治療を始めましょうということはないですよ。その場の雰囲気で決めると、後悔する可能性もあるので、必ず一度家に帰ってからよく考えてください、と伝えています。」

見た目を気にして矯正治療の相談に来られる方が多いものの、実際には、お顔全体のバランスを見たときには、矯正しない方がよいケースもあると先生はおっしゃいます。
例えば、歯が出ている方が矯正治療を受けると、前に出ていた歯が引っ込むことで口元のボリュームが減ります。すると人中と呼ばれる鼻と口の間にある縦の溝が、長く見えてしまうのだそう。

「こんなはずじゃなかったという結果は絶対に避けたいです。だから、お互いに納得できる結果を得られるよう、治療を始める前には必ず矯正治療によって生じるデメリットやイメージの変化も伝えるようにしています。」

患者さんの気持ちを大切にしながらも、歯科医師の視点も忘れない

矯正治療には、健康上のリスクを低下させるという効果もあります。

「噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかります。また、歯が重なっているとブラッシングもしにくいので、虫歯や歯周病のリスクが高くなっているケースもあります。基本的には、患者さんの判断にお任せしていますが、診断の結果、健康の面から見ても矯正治療をした方がよいという場合には、歯科医師としてのアドバイスも行っています。」

吉田先生は、患者さんの歯並びを整えたいという気持ちを大切にしながらも、機能面も考慮したうえで治療の必要性を見極めているとのことです。

患者さんの希望や予定に合わせた治療法を提案

四ツ橋グリーンデンタルオフィスが取り扱っている治療法は次の4つ。

・表側ワイヤー矯正（基本的な矯正法。さまざまな症例に対応が可能）
・裏側矯正（リンガル）（裏側に装置を付けるワイヤー矯正。見た目に目立ちにくい）
・部分矯正（前歯など気になる部分だけを矯正する方法）
・マウスピース矯正（インビザライン）（取り外しができ、目立ちにくい）

「一番、応用が利くのはワイヤー矯正です。マウスピースだけで治せる症例って、実は限られるんです。逆にワイヤーで対応できない症例はほぼありません。」

ワイヤー矯正で気になるのは、装置の見た目です。そのため、四ツ橋グリーンデンタルオフィスでは、装置が目立たない「クリッピー矯正」というワイヤー矯正に対応しているそう。特に、20代から30代の女性の場合、より目立たない裏側矯正やマウスピース矯正を希望される患者さんが多いそうです。マウスピース矯正だけでは対応できない場合などは、1年ぐらいワイヤー矯正で歯を動かした後でマウスピース矯正に切り替えるハイブリッド治療を提案される場合も。

見た目を気にする女性が多い中、吉田先生が特に配慮されていることは、イベントに合わせて逆算して治療計画を立てること。

「結婚式を控えている人には前撮りにも間に合うように、出産の予定がある人は産後半年くらい通院できなくても問題がないように治療を進めています。」

患者さんの気持ちを最優先に考える吉田先生ならではのこんな気遣いは、治療を受ける患者さんにとっても嬉しいものです。

「歯並びを整えること」はゴールじゃない――自信を持って、前向きな人生を過ごせるように

矯正治療を終えた患者さんは、コンプレックスが消えるから、自分に自信を持てるようになると言います。

「顔を隠すような髪型をされていた患者さんが、治療後に輪郭が見えるような髪型に代えたり、メイクも楽しむようになったり。歯並びが変わると、自信や行動まで変わるんですよね。患者さんの表情も明るく変わることが、何よりも嬉しいです。」

また、矯正治療によって、歯への意識が変わる方も多いとのこと。

「歯並びが整って、綺麗な歯を維持したいという意識が強くなるんだと思います。丁寧にブラッシングしているのが分かりますし、ホワイトニングやセラミック治療を希望されるケースも多いんです。」

吉田先生は、目指すゴールは歯並びを整えることではないと言います。

「治療によって患者さんが自信を持てるようになり、自分らしく前向きに過ごせるようになったら最高ですね。」

最後に、吉田先生から矯正治療を検討されている方へのメッセージをいただきました。

「矯正治療を受けるなら、できるだけカウンセリングを受けて、いろんな意見を聞いた方がいいと思います。大切なことは治療法ではなくて、診断です。診断内容とご自身の治療の目的の一致が、とても重要になると思います。」

吉田先生のカウンセリングでは、1時間以上の時間をかけるそうです。

「患者さんが描く治療後の理想像やライフスタイル、歯とお顔のバランスもちゃんと確認したうえで、その人に合った治療法を提案したいんです。最初の段階で患者さんの考えとずれてしまったら、治療が終わっても納得できる結果は得られません。だから、カウンセリングの時間は惜しみません」

患者さんの気持ちを第一に考える、吉田先生の流儀はブレることはありません。
治療期間が長くなる矯正治療では、先生との信頼関係も治療に影響します。矯正治療を検討されている方は、吉田先生のアドバイスのように、1つの歯医者さんだけでなく、気になる歯医者さんのカウンセリングをいくつか受け、その中から自分に合った歯医者さんを選んでみてはいかがでしょうか。

▼取材協力

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