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原因不明の湿疹、慢性疲労…実は“金属製の詰め物”が原因!? 歯科医師に聞く「アレルギー」発症のメカニズム

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湿疹や慢性疲労などの症状は「歯科金属アレルギー」が原因?
湿疹や慢性疲労などの症状は「歯科金属アレルギー」が原因?

 人によっては、あるときから湿疹やアトピー性皮膚炎、慢性疲労などさまざまな症状に悩まされるようになり、医療機関を受診してもなかなか治らなかったり、原因不明と診断されたりすることがあるようです。吉川歯科医院(神戸市東灘区)・顧問で歯科医師の吉川涼一さんによると、この場合、金属製の歯の詰め物や入れ歯などを原因とした「歯科金属アレルギー」の可能性が疑われるということです。歯科金属アレルギーとはどのような病気なのでしょうか。吉川さんに聞きました。

「金属イオン」が溶出することでさまざまな症状を引き起こすことも

Q.そもそも、口内に金属製の詰め物や入れ歯を入れた場合、体にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。生じる可能性のある症状も含めて、教えてください。

吉川さん「金属は水分に触れると、金属イオンを溶出します。口内にある金属製の詰め物や入れ歯は唾液や飲食物によって絶えず水分にさらされています。つまり四六時中、金属イオンが溶出していることになります。

この金属イオンは血管に侵入するか、もしくは飲食物と一緒に飲み込まれて吸収されると全身に運ばれます。そして口とは全く違う場所の臓器に蓄積し、思いもよらない症状を引き起こします。これがいわゆる『歯科金属アレルギー』で、本人も医師もその原因に気付きにくいのが特徴です。

症状としては湿疹やアトピー性皮膚炎、慢性疲労、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、自律神経失調症、不眠、イライラ、肛門周囲皮膚炎、微熱、脱毛など多岐にわたります」

Q.では、口内に入れた金属が原因で歯科金属アレルギーに悩む人は多いのでしょうか。年齢や性別によって発症しやすさに違いはあるのでしょうか。

吉川さん「アレルギー人口は約1000万人といわれています。その中で歯科金属アレルギーの人がどの程度いるのかは統計がないので分かりませんが、数百万人はいると思われます。

口内に金属が入っていれば歯科金属アレルギーを確実に発症するかというと、そういうわけではありません。たとえ話ですが、発症するかどうかは、体内にある金属イオンを貯蔵するタンク(受け皿)の大きさによって異なります。

体内に入った金属イオンのうち体内に残るのは5%で、残りの95%は排出されます。体質的に、金属イオンを貯蔵するタンクが大きい人は歯科金属アレルギーを発症することはありません。一方、体質的に金属イオンのタンクが小さい人は、ある時期に金属イオンが体内にあふれ出し、歯科金属アレルギーを発症してしまいます。

そのため、歯科金属アレルギーの発症に年齢や性別はそれほど関係しませんが、口内に金属が長期間入っている人や口内に入れている金属の本数が多い人ほど、発症リスクが高くなる傾向にあります。

また。体質的に金属イオンのタンクが大きい場合でも、長期間にわたって金属イオンが溶出し続けることで、歯科治療後10年以上経ってから歯科金属アレルギーを発症するケースもあり、病気の原因が口内の金属だと分からないまま悩んでいる人がたくさんいます」

Q.金属製の詰め物や入れ歯を口の中に入れたとします。体にどのような異変が生じたときに歯科金属アレルギーの可能性を疑った方がよいのでしょうか。また、体に異変が生じた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

吉川さん「口の中に金属があるからといってすぐに歯科金属アレルギーを疑うべきではありません。体に異変が現れたときは、まず該当する診療科で診察、治療を受けるべきです。例えば、皮膚に異変が生じたときは皮膚科、胃腸に異変が生じた場合は内科を受診してください。

医療機関で治療を受けてもなかなか治らなかったり、原因不明と言われたりしたときに、初めて歯科金属アレルギーやかみ合わせの問題、慢性病巣(慢性根尖性歯周炎や歯周病)を疑ってみてください。

歯科金属アレルギーが疑われる場合、まず皮膚科でアレルギー検査を受けましょう。その検査結果を持参して歯科医院に相談し、対応してくれるかどうか確認してから治療に入ってください。

そして歯科医院では、歯の詰め物のような目に見える金属だけでなく、歯の内側に隠れている金属、金属成分の入っている薬やセメント類も除去する必要があるため、これらにしっかり対応してくれる歯科医院を選んでください」

Q.歯の詰め物や入れ歯は、どのような素材の製品を選ぶのが望ましいのでしょうか。

吉川さん「歯の詰め物と入れ歯は分けて考えましょう。歯の詰め物には金属を使わないのがベストです。特に金属アレルギーの検査で陽性となった場合、いかなる金属も使用しない方が良いでしょう。

非金属の詰め物の主流はセラミックの一種である『ジルコニア』です。他にもプラスチック系の詰め物がありますが、磨耗や破折などに対する耐久性が低いほか、変色しやすいという難点があります。

また、金属アレルギーの人が通常の入れ歯を使うことはできません。解決方法は2つあります。1つは歯の欠損部分をインプラント(人工歯根)で補う方法です。

インプラントの素材は多くは純チタンで、アレルギーが出にくいのが特徴です。心配な場合はジルコニア製のインプラントがお勧めです。しかし、埋入手術が必要なので全身の状態が良くない人は手術を受けられない場合があります。

もう1つは『ノンクラスプデンチャー』といわれる金属製のバネがない入れ歯です。ただ『レスト』という、かんでも入れ歯が沈み込まないようにする金属製の小さなひっかけが必要になり、これにはチタンを使用するしかありません。その場合、金属の使用量は必要最低限で済みます。1本も歯がない総義歯の場合は、すべて樹脂製のもので製作できます」

オトナンサー編集部

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