「ひと風呂浴びてくか」→入れません! 道の駅「天童温泉」なぜこの名前に? 罠っぽいが実は“間違い”ではない
- 乗りものニュース |

「温泉」と聞いて期待したのに…
山形県天童市の国道13号沿いにある道の駅「天童温泉」。ドライブの途中でこの名前を見れば、「ひと風呂浴びていこう」と考える人もいるでしょう。しかし、この道の駅には全身浴ができる施設はありません。
道の駅「天童温泉」にある天童市森林情報館もりーな天童(志田 裕撮影)。
実際、この名前を見て入浴できると思った人がいたようです。2014年には、車で東北を旅行していた人が、温泉を探してこの道の駅に立ち寄ったところ、あったのは足湯だけだったそう。わざわざ入浴の用意をしてから車を降りたそうで、そのことに落胆し、市に名称の変更を提案したといいます。
では、なぜ「温泉」を名乗るのでしょうか。天童市はこれに対し、明治時代に開湯した天童温泉の魅力を、市内外の人に広く伝えるために名付けたと回答しています。
つまり、この道の駅の「温泉」という言葉は、浴場の有無を示すものではなく、周辺に広がる温泉地そのものを伝えるための名前だったのです。
「足湯めぐり」から始めよう
とはいうものの、道の駅の敷地内には、実際に温泉を楽しめる場所があります。それが無料の足湯「駒の湯」です。
将棋駒の産地にちなみ、湯船は五角形をしており、源泉かけ流しのお湯に足をつけて休むことができます。
この「駒の湯」は、市が案内する3か所の足湯のひとつです。温泉街にはこのほか、旅館「あづま荘」に隣接する「天の湯」と、ホテル王将に隣接する「童の湯」もあります。「天の湯」には手湯や飲泉所もあり、街を歩きながら気軽に温泉に触れることが可能です。
足湯だけでなく、しっかり湯船につかりたいという人には、別の立ち寄り先があります。道の駅から車で約3分の「天童温泉 はな駒荘」は、宿泊せずに利用できる温泉施設です。
また、温泉街の宿にも、天童ホテルなど日帰り入浴に対応するところがあります。ただし、宿の日帰り入浴は休業日が設けられることもあるため、訪れる前に営業状況を確認しておくと安心です。
道の駅で運転の疲れを癒やすなら足湯へ。もし時間に余裕があれば温泉街を歩き、全身浴をしたければ近くの入浴施設へ向かうのも手。道の駅「天童温泉」は、そこで入浴を完結させる場所ではありません。その名の通り、天童温泉を訪ねる旅の素晴らしい入口になっているのです。
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