「佐賀県」が今年は最下位…そもそも「都道府県魅力度ランキング」の狙いは? 茨城県が下位常連の理由も聞いてみた
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民間シンクタンク「ブランド総合研究所」(東京都港区)が2022年の「都道府県魅力度ランキング」を10月8日に発表しました。昨年最下位だった茨城県が46位に上昇した一方、佐賀県が最下位となり、ネット上では「意外」「いい所たくさんあるのに」「納得できない」などの声が寄せられています。そもそも、なぜ「都道府県魅力度ランキング」を始めたのでしょうか。調査の目的やランキングの集計方法などについて、同社社長の田中章雄さんに聞きました。
地域活性化が狙い
Q.「都道府県魅力度ランキング」の開始時期、目的について教えてください。
田中さん「まず、2006年に市区町村別のランキングの調査を始め、その後、2009年から都道府県別のランキングの調査も始めました。2005年にピークを迎えた市町村合併において、各市町村がどの程度知られ、どのようなイメージを持たれ、それが地域の魅力につながっているかを数字で把握してもらい、地域活性化の取り組みにつなげてもらうため実施しました。
各地域とも、『住めば都』などと自分たちの地域をとてもよい地域だと思い込んでいますが、『誰に対して、どのような魅力がどの程度知られていないか』を知らなければ、戦略の立てようがありません」
Q.ランキングはどのように集計しているのでしょうか。
田中さん「全国450万人の調査モニターから、地域別、年代別、男女別にほぼ均等となるように抽出を行い、インターネットで調査しています。回答は日本の人口の縮図となるよう、『ウエートバック集計』という手法で統計処理しています」
Q.吉野ケ里歴史公園や嬉野温泉、武雄温泉など有名な観光地が多いにもかかわらず、今回、佐賀県が最下位になった要因について、教えてください。ネット上では「意外」といった意見が多くあります。
田中さん「佐賀県には、他にも伊万里焼の秘窯の里として有名な『大川内山(おおかわちやま)』、日本三大稲荷の一つである『祐徳稲荷神社』、伊万里牛、佐賀海苔(のり)など、素晴らしい地域資源がたくさんあります。
地域ブランド調査の結果を属性で分析すると、九州居住者のうち8.7%が『とても魅力的』、35.0%が『やや魅力的』と答えるなど、計43.7%の人が魅力を感じています。ところが関東居住者で魅力を感じている人は半分以下の計21.4%、近畿居住者ではさらに少なく計16.3%しか魅力を感じていません。
つまり、佐賀県の魅力が九州以外の地域の人たちに十分伝わっていないことが原因と思われます」
Q.日光や水戸などの観光資源、特産の食べ物が充実しているにもかかわらず、例年、北関東の県がランキング下位に沈む傾向があります。なぜでしょうか。
田中さん「市区町村別のランキングで日光市は全国15位ですが、都道府県別で栃木県は40位です。これは、日光東照宮などの観光地を栃木県の魅力の構成要素として認識していない人が多いことを意味します。同様に『メロンの生産量が全国一』など多くのよさがある茨城県の順位が低いのも、それらが茨城の魅力として十分に認識されていないことが要因です」
Q.ランキングの結果を目標にする自治体もあります。
田中さん「現在、全国でおよそ400の自治体が当社のデータを指標などに活用しています」
Q.2023年以降も継続する予定でしょうか。調査方法や発表方法を見直す可能性は。
田中さん「来年以降も続ける予定です。調査方法は基本的に変更しませんが、例年、調査項目の一部を時世に合わせて少しずつ変更しています」
オトナンサー編集部
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