花粉症は朝がヤバい!? モーニングアタックの原因と対処法
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「毎朝、くしゃみがつらい……」「朝が一番症状が強い」……など。アレルギー性鼻炎をお持ちの方で、特に朝が辛いという人はいませんか? 実はそれ、「モーニングアタック」と呼ばれる現象なのだそう。今回は、モーニングアタックが起きる原因や対処法について、耳鼻咽喉科医・渡辺千寿子先生の解説を紹介します。
■モーニングアタックとは
そもそも「モーニングアタック」とはどんなものなのでしょうか。渡辺先生に教えてもらいました。
◇(1)「モーニングアタック」とは
「朝起きてすぐ、くしゃみが10連続で出た」「朝から鼻水がとまらず、ティッシュを一箱使ってしまった……」など、朝の突発的なアレルギーの発作症状を指します。
■モーニングアタックが起こる原因
続いて「モーニングアタック」が起きる原因について探っていきましょう。「朝」と「花粉症」はどのような関係があるのでしょうか。
◇(1)起きてすぐは呼吸が深い
朝起きると意識的に呼吸をするので、寝ている時より呼吸を深くするようになります。それだけアレルゲン物質も吸ってしまいます。
◇(2)朝は花粉の飛散量がピーク
その日の天候にもよりますが、通常花粉は早朝から飛び始め、午前中にピークを迎えます。人間活動もまた、通勤や通学など、朝から午前中にかけて活発になるため、花粉を吸ったり花粉に接する量が多くなります。そのため朝に一番症状がでるのではと考えられています。
◇(3)起床時「アレルゲン」が舞い上がるため
花粉やホコリなど、アレルギーの原因となる「アレルゲン物質」は日中、人間活動が活発なときは空中を舞い、夜間静かになると床の上に落ちていきます。しかし、起床時に布団から体を起こしたり布団を畳む動作によって、アレルゲンは再び空中に舞い上がります。これによりアレルゲン物質が体の中に入りやすくなります。
◇(4)自律神経の乱れにより起きる
自律神経が切り替わるときに、モーニングアタックの症状が出やすくなるとも考えられています。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。「交感神経」は、日中に優位に働き、「副交感神経」は、休息時や夜間の睡眠時に優位に働く神経です。
起床時は、この2つの神経の切り替わりが起こり、血管が収縮します。このときに一時的に両者のバランスが乱れるため、体が過敏に反応すると考えられています。
■モーニングアタックへの対処法
起きた瞬間くしゃみが止まらない……大事な1日の始まりがモーニングアタックで台無しにならないためにも、対処法について知っておきたいですよね。渡辺先生に朝の症状を弱める方法について教えてもらいました。
◇(1)マスクの着用
シンプルですが、マスクを着用して「花粉に接する機会を減らすこと」が症状を緩和させる一番の方法です。そこで夜は「マスクを着用して寝る」のがおすすめです。特に濡れマスクは効果的。水分を含んだマスクが落ちても大丈夫なよう、枕カバーにバスタオルを敷くなど工夫して実践してみてください。
◇(2)毎晩入浴する
帰宅時、衣類についた花粉を玄関で落とすのはもちろんですが、皮膚や髪の毛についた花粉はその日の入浴でしっかり洗い流しましょう。花粉は外出した自分自身に一番付いています。
◇(3)シーツ・布団は外に干さない
花粉が飛散する時期は、洗濯物を外に干さないこともポイントです。花粉が室内に侵入しないよう、家族全員分の布団やシーツを室内干ししてください。布団は「布団乾燥機」を1台購入しておけば、春だけでなく梅雨時など、布団を天日干しできないときにも使えます。
◇(4)寝る前に点鼻薬を使う
朝一番に効くように点鼻薬を使って寝ましょう。内服薬の飲み方も重要です。1日1回のものなら寝る直前に飲む。1日2回のものなら夕食後を就寝前にずらすなどしてみましょう。
◇(5)起床後、蒸しタオルを顔にのせる
鼻粘膜は乾燥しているとうまく働きません。蒸しタオルの蒸気を吸い込むことでモーニングアタックの症状が緩和されます。確実に目を覚ます効果もあるようです。
◇(6)ストレスをためない
自律神経を乱さないために、よく寝てよく休むことも大切です。自律神経の乱れはアレルギー症状を悪化させるのでストレスをためない毎日を送りましょう。日中、自然光を浴びておくのも有効とされています。
◇(7)部屋を清潔に保つ
日頃から部屋を清潔に保ち、アレルゲン物質となるものを除去しておくことも大切です。アレルゲン物質を徹底的に除去するには掃除機をかけるだけでは不十分。むしろ掃除機の排気によって花粉が飛散してしまうため、「水拭き」による掃除を行いましょう。
◇(8)飲酒しない
飲酒も避けましょう。特に寝酒は禁止です。アルコールを摂取すると、体内にヒスタミンが放出されてくしゃみや鼻水を誘発する原因となってしまうからです。また、お酒を飲むことで血流はよくなりますが、体の末端である鼻粘膜は腫れ、鼻が詰まってきます。体を動かしている時は血流が改善しますが、そのまま寝てしまうと鼻は詰まったままです。
◇(9)空気清浄機を使う
アレルゲンである花粉を除去するといった意味で、「空気清浄機」も有効です。設置場所ですが、花粉の進入経路でもっとも多い「玄関」に置くのが一番いいでしょう。そのほか余裕があれば、換気扇や窓、ベランダに直結している室内などにも複数設置するとより効果的でしょう。
◇(10)加湿器を使う
空気が乾いているとアレルゲン物質はいつまでも空中を舞っています。そこで空気清浄機と平行して加湿器も取り入れましょう。現在は加湿機能のついた空気清浄機がたくさん販売されていますので、調べてみてください。
◇(11)ゆっくり起きる
朝は「ガバッ」と起きるのではなく、布団の中でゆっくり伸びをしてから起きるようにしましょう。そうすることで体に起きる準備をさせ、自律神経の乱れを抑えることができます。前述しましたが、自律神経の乱れは症状を悪化させます。起床時は、自律神経が「副交感神経優位」から「交感神経優位」へ切り替わる事で、一時的にバランスが乱れて体が刺激過敏になりやすいのです。また、ゆっくり起き上がることでアレルゲンが空中に舞い上がるのを防ぐ効果もあります。
■まとめ
モーニングアタックの原因と対処法について紹介してきました。いかがでしたか? マスクをつけて寝たり、飲酒を控えたり……どれも今日からできる簡単な対処法ばかりでしたね! くしゃみや鼻水など、とくに朝の症状がつらいという人はぜひ、実践してみてください。
(監修:渡辺千寿子)
※画像はイメージです
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