サラダでおなじみの“夏野菜”同士もNG!? 実は避けた方がよい「野菜同士の食べ合わせ」を管理栄養士が解説
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薬に「一緒に飲んではいけない」飲み物、食べ物があることはよく知られています。しかし、実は「野菜」同士でも食べ合わせがよくないケースがあるというのをご存知ですか。野菜の栄養を効率よく摂取するために知っておきたい、“実はNG”な野菜同士の食べ合わせ例について、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。
「アスコルビナーゼ」がビタミンCを破壊
Q.野菜同士で避けた方がいい食べ合わせはあるのですか。
桜井さん「はい、野菜の中には、栄養成分の吸収を阻害してしまう効果のある組み合わせが存在します。代表的なものでいうと、『ニンジンとダイコン』が有名ですね。
ダイコンにはビタミンCが豊富に含まれていますが、ニンジンが持つ『アスコルビナーゼ』という成分がダイコンのビタミンCを破壊してしまい、体内に吸収されなくなってしまうのです。このアスコルビナーゼはキュウリにも含まれており、夏野菜同士である『キュウリとトマト』も同じ理由でビタミン類が破壊されやすい組み合わせといえます」
Q.「食べ合わせNG」の野菜同士は、調理方法などを変えても意味がないのでしょうか。
桜井さん「そうですね、調理方法によってビタミンが壊れる作用を抑えられる、ということはないと思うので難しいところです。
ただ、先ほどの『アスコルビナーゼ』は酸性のものに弱い性質があり、ビタミンを分解する作用が抑えられるといわれています。そのため、トマトとキュウリを一緒に食べたい場合は、マヨネーズやドレッシングなどを加えるとよいと思います」
Q.「食べ合わせNG」の野菜同士を摂取して、体調を崩す可能性などはありますか。
桜井さん「体調を崩してしまうほどNG、という組み合わせは、野菜同士では基本的にありません。
ただ、めったにあることではないのであまり気にする必要はないと思いますが、キュウリやトマト、スイカといった体を冷やす作用がある食べ物を大量に摂取してしまうと、胃腸が冷やされて消化不良になってしまう…ということは考えられると思います」
* * *
ちなみに“野菜同士”以外では、「牛乳とトウモロコシ」「そばとナス」などもNGの組み合わせだそう。「その組み合わせ、よくないの?」と意外に思うような組み合わせ、実は多くあるようです。大量に摂取するといったことがない限り、「絶対に避けるべき」というものではありませんが、効率的に栄養を摂取したいと考えている人は覚えておくとよいかもしれません。
オトナンサー編集部
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