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トランプ大統領「中東のイスラム国家からジャンボジェットもらったぜ!」じつは私的利用との見立ても「使うとヤバい」理由とは

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  • 乗りものニュース
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アメリカのトランプ大統領が、新しい大統領専用機の開発遅延を受けて、中東から民間のジャンボジェット機を譲り受けました。ただ、これはだいぶ問題をはらんでいるようです。

本当にカタールから最新のボーイング747もらっちゃったよ

 2025年5月21日、かつてない奇妙なニュースが世界を駆け巡りました。カタール政府が、アメリカのドナルド・トランプ大統領に対し、ボーイング747-8型機を1機「寄贈」し、アメリカ政府がこれを受領したと発表したのです。このような大型旅客機の譲渡が外交的に行われること自体が稀であり、ましてそれがアメリカ合衆国の現職大統領に対してというのですから、注目が集まらないわけがありません。

Large figure1 gallery5従来のVC-25Aと同じデザイン、カラーリングをまとったVC-25B「エアフォースワン」のイメージCG(画像:ボーイング)。

 この機体、ボーイング747-8はいわゆる「ジャンボジェット」の民間旅客仕様の最新型で、現在のアメリカ大統領専用機VC-25A、通称「エアフォースワン」として運用されている旧型747-200よりも新しく高性能な機体です。トランプ氏はこの寄贈を受けて、「新たなエアフォースワンとして活用する可能性」を示唆しました。

 現行のVC-25Aは老朽化が進んでいることから、後継としてVC-25Bがボーイング747-8ベースで開発中です。しかし、この新たな大統領専用機の開発も、予算超過と納期遅延に見舞われています。その混乱に業を煮やしたトランプ大統領が、突如としてこの寄贈機を代替案として持ち出したのは、ある意味で彼ならではの政治的な演出と言えなくもありません。

 しかしアメリカ大統領の専用機が「間に合わせの寄贈品」で済むほど、セキュリティは甘くないのが実情です。「エアフォースワン」は、単なるVIP用の豪華旅客機ではありません。それは緊急時に指揮・統制能力を保ち続けるための、「空飛ぶホワイトハウス」でといえる機能が要求されるからです。

 地上の通信インフラが破壊され、核攻撃の危機に晒されている状況においても、大統領は空中から軍の最高指揮官として指令を下さねばなりません。そのため、エアフォースワンには核指令通信設備、電子妨害対策、さらには空中給油能力まで求められます。

自分トコに飾るのが目的!?

 現行のVC-25Aは「飛行する通信司令部」であり、後継となるVC-25Bにも同様の能力が付加される見込みです。しかし、そこに「ポン」と持ち込まれたのが、カタールからの747-8の「贈り物」です。

Large figure2 gallery6富士山をバックに飛行する現行の「エアフォースワン」VC-25Aアメリカ大統領専用機。機体はもはや航空会社では見られなくなったボーイング747-200を使用している(画像:アメリカ空軍)

 この機体を「エアフォースワン」化するには、現在開発中のVC-25Bと同じく、優れた通信能力の導入、セキュリティ検証と再認証、何年にもわたる開発期間が必要になります。VC-25B計画がこの作業に約10年かけていることを思えば、寄贈機を今から「飛べる指揮所」に作り替えることの非現実性は火を見るより明らからでしょう。

 加えて、現行のVC-25B計画を今から白紙に戻すには、すでに投じられた数十億ドル規模の予算と膨大な国家的労力をすべて無にする必要があります。それを受け入れる正当な理由は、政治的にも軍事的にも皆無であるようにも考えられます。これほど大掛かりな機体の受領を、軍や航空技術官僚の同意もないままに進めたように見える今回の構図には、国家としての合理性がまるで見えません。

 なぜトランプ大統領はこの合理的ではない選択をちらつかせようとするのか、明確な答えは不明です。そもそも、本機が開発中のVC-25Bに取って代わることはありえるのでしょうか。

 最近の報道では、トランプ氏はこの747-8を将来設立する自身の大統領図書館の目玉展示として用いる考えを持っているともいいます。もしそれが本音であれば「エアフォースワン」化のハナシは煙幕で、実際には「モニュメント」を手に入れるための政治的ジェスチャーだった可能性もあるでしょう。実機を展示する大統領図書館の例は、レーガン図書館に展示されているVC-137(ボーイング707)があります。

 これは「エアフォースワン」としての役目を終えた機体を退役後に移送したものですが、カタールから寄贈されたボーイング747-8を「元エアフォースワン」の機体として展示するにはほとんど現実的ではなく、幾多の壁を乗り越える必要があるでしょう。

 トランプ大統領と「エアフォースワン」をめぐるアメリカ空軍の混乱は当面続くことになるかもしれません。

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