未来のタイヤ「乗り心地は?」 ブリヂストン製“空気不要タイヤ”乗ってみた 「むしろ振動減った」との声も!?
- 乗りものニュース |

日本で初めて常時使われる次世代タイヤを乗せる車両は?
2026年7月7日、タイヤメーカーのブリヂストンが開発した空気充填が不要な次世代タイヤ「AirFree(エアフリー)」を使用した「奥永源寺けい流カー」が、滋賀県東近江市で社会実装を日本で初めて開始しました。
エアフリー使用したけい流カー、試乗会の様子(斎藤雅道撮影)
社会実装ということで、試験運用ではなく、常時運行するけい流カーにエアフリーが採用されます。こうした形での運用は日本初の試みとのことです。空気のいらないタイヤはどのような乗り心地なのか、実際に試乗してみました。
エアフリーが搭載されたけい流カーは、ゴルフカートを改造した6人乗りの車両です。中山間地域における住民の生活交通の確保を目的としており、通常は同市の道の駅「奥永源寺渓流の里」を起点に約4.8kmを、ドライバーが同乗した状態で自動運転する乗り合いバスのような車両となっています。
この周辺は高齢化率が60%を超えており、現在でも自動車での移動が困難な住民が多いことから、このような代替交通手段が導入されました。
けい流カーは2021年4月から運行されており、今回はその車両にエアフリーが搭載された形です。運転手は同乗していますが、乗降時や対向車とのすれ違い時などにハンドル操作を行う程度で、基本的には自動運転で走行します。
意外と揺れない気がする? 実際にそう!?
実際に乗車すると、最初は若干段差のある路面を走行しましたが、通常のタイヤより揺れるという印象は受けませんでした。運転手に話を聞くと、「むしろ振動は通常のタイヤよりも抑えられている印象だった」と話していました。
空気の不要なタイヤ「エアフリー」(斎藤雅道撮影)
タイヤの振動に関する違いは、印象だけでなく、実際の運行データにも表れていました。けい流カーには、自動運転中に車両が大きく揺れると運転席の赤いランプが点灯し、注意を促す機能があります。しかし運転手によると、「このタイヤでは殆ど点灯しなかった」とのことでした。また、カーブを曲がる際にも違和感はなかったといいます。
けい流カーは運行ルートの地形上、勾配のきつい坂道を上り下りしますが、上り坂、下り坂ともに自動運転は問題なく機能していました。
エアフリーは通常のタイヤと異なり空気を必要としないことから、「パンクしない次世代タイヤ」と呼ばれています。現状では通常のタイヤよりコストは高いものの、空気圧の点検が不要であることに加え、摩耗したトレッドのみを交換することで長期間使用できる点などを、ブリヂストンはアピールしています。
メンテナンスや事前点検の時間も短縮できるといい、ドライバーは「これまでは運行開始前に空気圧のチェックが必要でしたが、このタイヤはホイールやタイヤに損傷がないか確認するだけなので、かなり簡単になっています」と話し、負担が軽減されたことを喜んでいました。また「今後このタイヤを使うということで、楽になればいい」と期待を寄せていました。
なお、けい流カーは土・日曜日に毎週運行しており(平日は月によって運行日が異なる)、運賃は片道150円、1日乗車券が350円です。土日は観光客の利用も多く、地域の観光資源の一つにもなっているとのことでした。
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