意外と知らない「呼吸器感染症」の意味 2025年のインフルエンザ、“中国で流行”ヒトメタニューモウイルス感染症を医師が解説
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日本でインフルエンザの流行が際立っています。また、中国でもインフルエンザやマイコプラズマ肺炎といった「呼吸器感染症」がピークになっているという報道もあります。さらに、呼吸器感染症の一つ「ヒトメタニューモウイルス感染症」が中国のみならず、インドやインドネシアなどでも感染拡大の傾向にあるということです。そこで、「呼吸器感染症」という言葉の意味、今年のインフルエンザの特徴、ヒトメタニューモウイルス感染症について、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病医の市原由美江さんに聞きました。
今年のインフルエンザは「感染力が高い」 特徴は吐き気、嘔吐
Q.一言で「呼吸器感染症」と言われていますが、どのような病気なのでしょうか。また、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎以外に、含まれる病気やウイルス、病名などはありますか?
市原さん「呼吸器感染症とは一般的に『風邪』のことで、鼻やのど、気管支、肺にウイルスや細菌、カビ(真菌)が感染することで引きおこります。新型コロナウイルスやRSウイルス、アデノウイルス、結核、麻疹など病原体は多岐にわたります」
Q.日本ではインフルエンザが流行していますが、2025年のインフルエンザはどのような特徴があるのでしょうか。
市原さん「今年のインフルエンザは感染力が高いことが特徴です。一般的にインフルエンザは38℃以上の高熱、関節痛、倦怠感、頭痛、咳や鼻水、咽頭痛などの呼吸器症状を認めます。今年は吐き気や嘔吐などの胃の症状を訴える人が多い印象です」
Q.アジア各国で感染者が増えているという「ヒトメタニューモウイルス感染症」とは、どのような病気なのでしょうか。
市原さん「以前より風邪の原因ウイルスとして知られているウイルスです。発熱、咳、鼻水、咽頭痛などの呼吸器症状が出たりします。乳幼児の感染が多いですが、大人も感染します。気管支炎や肺炎を引き起こすこともあるため、乳幼児や高齢者では注意が必要です。症状で見分けることは困難で、検査キットで判明することがほとんどです。特効薬がないため、症状に合った薬で対症療法を行います」
バランスのいい食事や適度な運動を心掛けて規則正しい生活を送り、うがいや手洗い、人ごみに出るときは、マスクをするなどの基本的な感染対策を怠らないようにしましょう。
オトナンサー編集部
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