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なぜ警察なのに緑と白? 黒豹マークを付けた「東京の精鋭部隊」きっかけは50年前

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緑色の車両は実は“レア”

 東京都足立区の荒川河川敷で、2026年6月18日に「令和8年度 警視庁災害警備総合訓練」が開催されました。警視庁の車両が多数参加する中で、あまり見慣れない配色の車両も見受けられました。それが緑色の車体に白いラインが入り、「黒豹(クロヒョウ)」のマークが描き込まれた車両です。

Large figure1 gallery1合同訓練に参加する機動救助隊の車両(乗りものニュース編集部撮影)。

 警視庁の車両というと、よく見かける白黒ツートンのパトカーや、青と白の2色に塗られた機動隊の車両などが一般的です。街中で見かけるのはこういった車両である一方、緑色の車両はめったに見かけることがありません。ですが、これらの車両もれっきとした警察車両です。

 2026年5月20日、明治神宮外苑で開催された「令和8年度観閲式」でも、警視庁機動隊の緑と白のツートンカラーに塗り分けられた「デリカミニ」が注目の的となりました。荒川河川敷での訓練では、隊員が車両から伸びたワイヤーで吊り下げられて救助を行い、また大柄な特殊車両が水難救助のために河川敷付近を走行するといった一幕が見られました。

これら、緑と白の車体に黒豹のエンブレムを描き込んだ車両は、警視庁「機動救助隊」に配備されたものです。同部隊は通称「レスキュー110」と呼ばれる、救助専門の精鋭部隊です。

 配備されている車両は災害現場で活躍することを想定したものが多く、中には薬品などで汚染された人を除染するための「除染車」なども存在します。災害用のショベルカーや給水車、排水ポンプを備えた「排水システム車」まで、そのラインナップが多岐にわたるのが特徴となっています。

機動救助隊という命綱

 この災害救助を行う部隊の乗りものは、どうして緑色という特徴的なカラーをしているのでしょうか。

Large figure2 gallery3合同訓練に参加する機動救助隊の車両(乗りものニュース編集部撮影)。

 機動救助隊のルーツは1972年8月30日にさかのぼります。この日「機動救助隊等の編成および運用要綱の制定について」が制定され、各機動隊および特科車両隊に機動救助隊が配備されました。また第2と第7の2個機動隊には水難救助隊が編成され、双方が「レスキュー110」の呼称で呼ばれるようになりました。

 このとき用いられたカラーが緑色、つまり今日の機動救助隊が使う緑色カラーの出発点でした。警察と消防で同じような用途の車両があっても、それぞれの車体色が違うため“運用している組織が違う”ということが一目でわかりやすくなっています。

 機動救助隊は警察組織であるため、救助活動と並行して「交通規制」「避難誘導」といった交通網に対するコントロールを行うことが可能です。災害時などの切迫した状況で、人命救助を行いつつ、交通の流れを安全圏に導くことができるのは、警察ならではの大きなアドバンテージと言えるでしょう。

 警察組織にありながらも救助の第一線で活躍する機動救助隊、それを支える緑色の車両はいざという時に頼りになる“命綱” として、これからも大きな活躍を見せてくれるでしょう。

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