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鉄道ビジネス、実は今がアツい!? 英仏海峡トンネルに「2社目参入」の動き “飛行機離れ”で追い風満帆

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  • 乗りものニュース
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ドーヴァー海峡の海底トンネルを抜けて英仏を結ぶ鉄道路線へ、「ユーロスター」につづく2つ目の鉄道会社が参入するとの動きがあります。開業から30年経過し、なぜ今このような動きが起きているのでしょうか。

英仏連絡特急「ユーロスター」が今ピンチなワケ

 イギリスとフランスをむすぶ海底トンネルを駆け抜ける国際高速鉄道に、変化の兆しです。ドーヴァー海峡をくぐる英仏海峡トンネルが1994年に開業してから約30年間に渡り、英ロンドン~仏パリ、欧州大陸を結ぶ列車は「ユーロスター」が独占状態を保ってきましたが、その牙城が崩れようとしています。

Large sイギリスとフランスをむすぶ旅客高速列車「ユーロスター」。現在はこの鉄道会社が独占状態だが…(赤川薫撮影)。

 ユーロスターは現在、経営不振とブレグジット(英国の欧州連合離脱)の影響で、後述するように従来通りの運行ができなくなっています。輸送量を回復させるため、新しい鉄道会社が参入すると噂されているのです。

 ユーロスターの経営不振の理由は主にふたつあります。まず2020年からのコロナ禍で、ロックダウンにより人の移動が制限され、需要が激減したことが経営を直撃しました。このとき英国政府ではなく、フランス政府からのテコ入れでどうにか経営破綻を免れています。

 さらにブレグジットが追い打ちをかけました。2021年1月から英国と欧州大陸の間で出入国審査の義務が突如として発生したため、国境検問のための設備と人員を早急に確保しなくてはならなくなったのです。

 コロナ禍とブレグジットで人手は思うように集まりません。準備不足のままに離脱が実現し、コロナの制限が解除されて旅行客やビジネス客がドッと戻って以降、ユーロスターの駅は「出入国審査を待つ人の長蛇の列」が名物となってしまいました。

 結果、今年6月にはロンドンからパリ郊外のディズニーランドへ行く路線を取りやめ、また、夏季のみ運行していた南仏への列車も廃止しました。加えて、英国南部ケント州のエブスフリート駅やアシュフォード駅も閉鎖したのです。

今こそ「鉄道はビッグチャンス」となっているワケ

 発生した巨人の「隙間」に楔を打ち込んできたライバルが、鉄道とバスの運行大手の英モビコ(旧ナショナル・エクスプレス)などです。モビコなどが画策する新しい高速鉄道「エボリン」の運航開始は、早ければ2025年にも実現すると英ファイナンシャル・タイムズは報じています。

 実は、ライバル出現は今回が初めてのことではありません。スペイン国鉄であったり、英仏海峡トンネルの設備運営側の会社「ゲットリンク」など、ユーロスターに挑戦状を叩きつけようとしていると噂された企業は過去にも多々ありました。ドイツ国鉄に至ってはロンドンのセント・パンクラス駅(英国側ターミナル駅)に試験運転の車両を持ってくるほどの本気度でしたが、結局実現しなかった過去があります。

 そのように「第2のユーロスター」が企画倒れに終わった理由は、航空会社の格安チケットとの競争に鉄道が敗れてきたからでした。ところが、世界的に脱炭素が叫ばれる昨今。欧州では飛行機での旅は急に旗色が悪くなり、短・中距離移動には「飛行機よりも鉄道を使おう」という働きかけが市民権を得てきました。持続可能な生活スタイルを追求する活動に後押しされて「鉄道熱」が上昇中なのです。

 例えばその「鉄道熱」をうけて、今年5月には新たな国際寝台列車が誕生し、話題になりました。ベルギーのブリュッセルとドイツ・ベルリンを結ぶ「ヨーロピアン・スリーパー」です。

「ユーロスター」に代わる「第2の鉄道会社」が超えるべきハードル

 環境にやさしいクリーンなイメージで航空会社から客足を奪う――。ユーロスターも今年の10月からフランスやベルギーを中心に運行している高速鉄道「タリス」と統合することになりましたが、やはり脱炭素を意識し、「グリーン・スピード」と呼んでアピール。2030年の乗客数目標を、この約1.5倍強の3000万人に掲げています。

 脱炭素運動に背中を押されている今だったら、ユーロスターと新規参入の鉄道サービスの両輪でサービス供給を補い合い、空路に打ち勝つことができるのではないか――欧州の鉄道ウォッチャーたちの熱視線を集めています。

 ですが、新規参入が噂されるエボリンにも、問題は山積しています。肝心のターミナル駅周辺、ロンドンのセント・パンクラス駅とパリの発着駅の北駅がどちらも超過密な運行スケジュールとなっており、走行権限をどこまで獲得できるのか。海底トンネルを通行可能な安全基準の車両を、自前でどうやって確保するのか。また、ユーロスターと同じく、エボリンもやはり国境検問をどうやってスムーズに行うのか、具体化に向けたビジョンは見えていません。

 ただ、「経営不振で路線閉鎖」という閉塞状況が「脱炭素」で見直され、逆に「鉄道こそビジネスチャンス」というように風向きが変わりつつある欧州。日本には、その「新しい風」が吹いてくることはあるのでしょうか。

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