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「LCC=安いけど近距離だけ」はもう古い!? 日の丸LCCも導入“魔法の燃料タンク”で飛ぶ距離が爆伸びした“未来の旅客機”

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“魔法のタンク”で航続距離が爆伸び

 航空ファンが待ち望んでいた最新鋭機が、ついに世界の空を本格的に飛び始めました。

Large figure1 gallery2カンタス航空のA321XLR(画像:エアバス)

 アメリカン航空では、2025年12月18日より最新旅客機のエアバス「A321XLR」による商用運航が順次スタートしています。

 この飛行機は、格安航空会社(LCC)のこれまでの常識を塗り替える存在になると期待されています。その理由は、従来のA320シリーズから大幅に伸びた航続距離です。

 これまでLCCといえば、安くて近距離というイメージが一般的でした。なぜなら、通路が1本しかない国内線でも見かけるような細身の飛行機の多くは、積める燃料に限りがあり、長い距離を飛ぶのが難しかったからです。

 しかし、A321XLRは最大で8700kmという、驚きの航続距離を実現しました。従来よりも1300kmほど航続距離が伸びた最大の秘密は、胴体の後ろ側の床下に隠された“魔法の燃料タンク”にあります。

「リア・センター・タンク」と呼ばれるこの設備は、従来の機体のように貨物室に後付けするのではなく、機体の構造そのものを燃料タンクとして活用する設計になっています。

 これにより、1万2900リットルもの燃料を積みながら、乗客の荷物スペースもしっかり確保できるという合理的な仕組みが構築されています。

 これほどの性能があれば、成田~シンガポールのような長距離でも、強い向かい風などの影響を考慮しつつ、安定して直行できる可能性が大きく高まったと言えるでしょう。

 世界中で注目を集めるこの最新鋭機ですが、実は日本の空でもその姿が見られる日は近そうです。

日の丸LCCも運用開始も間もなくか 狭さの不安を解消する工夫まで

 日本国内では「ANAホールディングス」がこの機体を発注しており、傘下のLCCである「ピーチ・アビエーション」への導入が予定されています。

Large figure2 gallery3プラット・アンド・ホイットニーエンジンを搭載した最初のA321XLR(画像:エアバス)

 これが実現すれば、日本のLCCネットワークがアジアやオセアニア方面へ一気に広がるかもしれません。

 アジア圏では、ほかにもマレーシアの「エアアジア」が将来的に70機相当を導入する計画を立てているほか、インドの「インディゴ」も多数発注していると報じられています。

 A321XLRを使えば、これまでの「通路が2本ある、海外旅行で使うような大きな飛行機」でしか行けなかった遠隔地にも、小型旅客機ながら行けるようになります。

 ただ、細身の飛行機で長距離を飛ぶとなると、気になるのが客室の狭さです。そこでこの機体には、圧迫感を抑えて広さを感じさせる最新デザインの客室が採用されました。

 頭上の荷物棚は、従来より容量が40%増加した「XLビン」となり、収納できるバッグの数も最大60%増える設計となっています。

 加えて、時差ボケを和らげるLED照明やBluetooth接続に対応した最新の機内エンタメ設備を備える例もあり、長時間フライトのストレスを減らす工夫も盛り込まれています。

 小型旅客機で世界を安く旅する時代は、すぐそこまで来ているのかもしれません。

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