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【コンビニ】店頭で「クリスマスケーキ」を見かけなくなったのはなぜ? セブン、ローソン、ファミマに販売戦略を聞く

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コンビニエンスストアがクリスマスケーキの店頭販売を控えるようになった理由とは?(画像はイメージ)
コンビニエンスストアがクリスマスケーキの店頭販売を控えるようになった理由とは?(画像はイメージ)

 間もなくクリスマスです。以前であればクリスマスの時期にコンビニエンスストアに行くと、クリスマスケーキが大量に売られているのをよく見かけました。ただ、近年は予約販売がメインとなり、一部店舗を除き、コンビニでクリスマスケーキが売られていないことも珍しくありません。

 コンビニがクリスマスケーキの店頭販売を行わなくなったのはなぜなのでしょうか。販売戦略について、大手コンビニの運営会社に聞きました。

アプリを活用し予約数が増加

 ローソン(東京都品川区)広報部の担当者は、クリスマスケーキの店頭での当日販売を控えるようになった理由について、「食品ロスを削減するためです。当社は、クリスマスケーキやおせちなどの季節の催事商品については、原則として予約販売制としています」と回答しました。繁華街にある一部店舗では、ケーキの当日販売を行っているということです。

 予約販売制にすることでクリスマスケーキの製造数を適正量とすることができ、食品ロスの削減につながっているといいます。

 同社は、2021年から「ローソンアプリ」によるクリスマスケーキの予約販売を本格的に開始。担当者はメリットについて、「お客さまが店舗に行かずに、好きなタイミングで予約できるため、アプリでケーキを予約するお客さまが年々増加しています」と解説。

 また、「従来、ローソンアプリで予約した商品の決済方法はクレジットカード払いのみでしたが、2024年夏からはバーコード決済にも対応しました。その結果、ローソンアプリにおける2024年のクリスマスケーキの予約数は昨年を大きく上回っている状況です」と明かしてくれました。

 ファミリーマート(東京都港区)広報部の担当者は、「クリスマスケーキの店頭販売については、加盟店さまに判断を委ねています」と説明。

 その上で「食品ロス削減のため、2019年からクリスマスケーキを含む季節商品については、ご予約状況に合わせて製造量を調整しているほか、ファミリーマートとしては予約販売を推奨しています」と述べました。

 また、同年から自社アプリ「ファミペイ」でクリスマスケーキの予約受付を開始したほか、アプリで早期予約した顧客を対象とした割引制度も導入。食品ロスの削減と同時に、顧客の利便性向上にも努めてきたといいます。

 同社の2024年のクリスマスケーキは全25種類で、顧客のさまざまなニーズに対応するために、2000~4000円台の幅広い価格帯のケーキを販売しているということです。また、クリスマス期間中は単身世帯者向けに、1人用のサイズのショートケーキを店頭で販売しているといいます。

 セブン-イレブン・ジャパンなどを傘下に持つ、セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)の広報担当者は、「数量限定商品などもあり、お客さまに確実に商品をご購入いただけるよう、クリスマスケーキの予約販売を強化しております」と回答。

 例年、セブン-イレブンの店頭またはネットサービス「セブンミール」でクリスマスケーキの予約を受け付けており、「セブン-イレブンでしか買えない限定商品など、付加価値の高い商品を取りそろえております」と話しました。

 なお、顧客のニーズに応じて、一部店舗ではクリスマスケーキの店頭販売を実施しているということです。

オトナンサー編集部

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