「だから『エイプ』なのか…!」ネーミングがウマすぎる!? ホンダもう一つの“猿”系バイクに今こそ注目のワケ
- 乗りものニュース |

1990年代の日本のバイクシーンでは、多種多様なモデルや楽しみ方が人気となった一方で、「今、改めてベーシックな原付を」という“原点回帰”のニーズも次第に高まっていきました。ホンダはその声に応え、「エイプ50」を発売しました。
さまざまなジャンルの“集大成”な1台「エイプ」
1990年代の日本のバイクシーンでは、ネイキッドタイプやビッグスクーターの流行、旧車やカスタム文化の過熱など、多種多様なバイクの楽しみ方が生まれました。こうした時代を経て「改めてベーシックな原付を」をと、各ブームがほぼひと段落しはじめた2001年にホンダが発売した新モデルが「エイプ50」でした。
16年にわたり生産されたホンダ「エイプ」。写真は2008年モデルの「100スペシャル」(画像:ホンダ)
エイプ50は、公道走行ができないモトクロッサーの「XR80R」をベースに、バイク本来の楽しみを重視して開発された原付バイクです。当初のモデルは、ホンダの原付で初のバッテリーレスタイプであるなど、設計は極力シンプルにまとめられた一方、幅広のハンドルやワイドタイヤを装着。1990年代より人気を獲得しつつあった、ダートトラッカータイプのような雰囲気を持っていました。
また、4ストローク式エンジンを直立方向に搭載し、リターン式の5速ミッションを組み合わせたのは、ホンダでは1983年に生産を終了した「R&P」以来、約18年ぶり。昔のタイプの原付を2000年代に蘇らせたモデルでもありました。
“エイプ”は英語で「類人猿」「尾のない猿」を意味するネーミングでもあり、ロングセラーのエンジン横向きレジャーバイクである「モンキー」(=“尾のある猿”の意)に対して、バイクファンからは「エンジン(猿人)が立った!」とも言われたようです。
翌2002年には、排気量99ccの「エイプ100」もラインナップに加わったほか、限定3000台の「スペシャルカラー」バージョンなども登場。さらには、42通りものボディカラーが選べる「カラーオーダープラン」も開始され、ユーザーのニーズにきめ細かく応えていきました。
まるで“ヨンフォア”な限定モデルも!
バイク本来の楽しさをシンプルな設計でアピールしつつ、ユーザーの声を反映したさまざまなバリエーションも展開していったエイプ。若者だけでなく、高級志向の大人にも親しんでもらおうと、2003年には外装をメッキパーツなどでドレスアップした「デラックスタイプ」も追加しました。
2005年に追加された「プラズマイエロー」のモデル(画像:ホンダ)
それ以降はカラーリングの変更程度の軽微な仕様向上を行っていきましたが、2007年には「平成18年国内二輪車排出ガス規制」に適合するために、マイナーチェンジを実施。ホンダ独自の電子制御燃料噴射システム「PGM-FI」を搭載したほか、エキゾーストパイプ内に排気ガスを浄化するキャタライザー(触媒装置)を装着し、環境性能を高めました。
翌2008年には、50cc・100ccのそれぞれに1000台限定の受注モデル「スペシャル」を設定。これは“ヨンフォア”の愛称でも親しまれた、ホンダの往年のビッグバイク「ドリームCB750 FOUR」をモチーフとしたカラーリングのモデルで、当初ターゲットとして想定したトラッカーなどを好むユーザーだけでなく、往年のバイクファンも取り込もうという意欲を感じる1台でした。
同じく2008年には、前後にディスクブレーキを備え、アルミ製のキャストホイールを装着した「Type D」というハイエンドモデルもラインナップ。“大人も楽しめる本格派原付“として親しまれましたが、ついに2017年、排出ガス規制への適合を見送る形で生産を終了。16年の歴史に幕を閉じました。
エイプはモデルライフを通して、競合するような類似モデルがほぼ存在しませんでした。強いて挙げるなら同門のモンキーかもしれませんが、モンキーはエイプよりもさらにひと回り以上小さく、エンジンもカブ系の横置きユニット。比較するには少々毛色が異なるモデルでした。
ベーシックを目指して開発されたエイプ50/100シリーズですが、当時のバイクファンのニーズを、非常によく分析して作られた1台であるといえます。今でも根強いファンは多い一方で、中古相場はモンキーなどと比べて、そこまで高騰していないのも魅力です。エイプは“遊び用の原付バイク”として、今こそ注目すべき1台だと筆者は思います。
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