昭和初期の元銭湯が令和のカフェに映え リノベーション【辛酸なめ子の東京アラカルト#44】
- 東京バーゲンマニア |

昭和3年に建てられた銭湯が、令和になって人気カフェになるとは......。おしゃれスポットが増えてきている入谷に元銭湯カフェ「レボン快哉湯」がオーブンしていたようです。
男性フェロモンの残り香を感じられそう
テレビで、映えスポットとして紹介されているのを見て、ぜひ行ってみたいと思い、ある平日の夕方に現地へ......。雨が降っていて、少し迷っていたら古い寺院が多いことに気付きました。しめやかで風情がある街の一角に、昔ながらの瓦屋根の銭湯が。植木や庭の岩も含めて雰囲気ありすぎます。
ちなみにテレビで見た時は、若い女子が銭湯を珍しがって集まっている、と紹介されていましたが、普通にまだ全国各地に銭湯があるような......。でも、このカフェは、銭湯になじみがない人も、今も銭湯好きの人にも喜ばれるスポットです。
「記憶をつなぐカフェ、レボン」という看板を見ると、メニューが書かれていて、自家焙煎のコーヒーと農園直送の果物で作るアイスクリームのマリアージュを楽しめるようです。
さっそく中に入ると、傘を入れる小さいロッカーが。雨が降っていたおかげでこのロッカーに傘を入れる体験ができました。鍵までついていて、厳重に格納できて、昭和初期はまだ傘が貴重だったのかもしれないと想像。
中に入ると浴槽を彷彿とさせるタイル張りのカウンターがあって素敵です。映えるスポットだからかこの日はファッション誌の撮影が行われていました。
撮影は女湯側だったので、男湯ゾーンの席に。1928年から2018年までの約90年間、この空間が裸体の男性のるつぼだったと思うと、ここで座っているだけで男性フェロモンの残り香を感じられそうです。
自然と本音トークが出てくる場所
ブルーベリーアイスとエチオピアコーヒーのセットを頼みました。他には、キウイ&コスタリカ、湘南ゴールドみかん&ニカラグア、といったマリアージュセットが。舌の上でコーヒーの苦味とブルーベリーの酸味が溶けていきながら絶妙なハーモニーを奏でます。
メインのメニューがなんでアイスなのか少し疑問だったのですが、銭湯といえばお風呂から出てアイスが食べたくなるので、そういうつながりかもしれません。
本棚が建築関係の本ばかりだと思ったら、脱衣所の奥の浴室ゾーンはここのリノベーションを手がけた建築事務所のようでした。この仕事環境、リラックスしてアルファー波が出て、発想が次々わいてきそうです。事務所側を見ると男湯と女湯をへだてる壁が結構低いのにも、日本人の身長の変化と歴史を感じました。
隣のファッション誌撮影の方々は、番台に座ってみて「眺めが良いね」と楽しんでいました。「この前苦行に近い撮影があって......遠くに行くわけでもないのに朝2時集合で鬼って思いました」と、撮影裏話が聞こえてきます。
もしかしたら銭湯という裸になる空間にいると、心がオープンになって自然と本音トークが出てくるのかもしれません。私はひとりで座っていただけでしたが、次回はぜひ誰かとここで語りたいと思いました。
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。
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