教師不足、8割以上の親が「深刻な問題」と認識。学校で実施して欲しい教育は「金融教育」「情報リテラシー教育」
- マイナビウーマン |
イー・ラーニング研究所は5月29日、子どもがいる親(計302人)を対象に実施した「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」の結果を発表しました。
教師不足の解決策「メタバースなど授業活用」「タブレット教材の導入」の声が多数
学校教育以外で教育費をかける必要があると思うか尋ねたところ、約9割が「はい」(266人)と回答しました。
「はい」と回答した人を対象にその理由を聞いたところ、8割以上が「将来の夢のために必要なスキルを身に着けて欲しいから」(219人)、約6割が「学校教育では足りないと思うから」(157人)と回答しています。多くの親が現状の学校教育の内容にとどまらない、子どもの将来の夢に繋がる学びに費用をかけたいと考えていることが分かりました。
学校教育以外で教育費をかける必要が「ない」と答えた人にもその理由を聞くと、最も多かった回答が「教育以外にも子どもにお金を使いたいから」(14人)で、「お金をかける余裕が無いから」(12人)、「適切な教育費のかけ方がわからないから」(10人)が多くなりました。経済的余裕がない、あるいは適切な教育費のかけ方に悩む親も一定数いることが伺える結果となりました。
続いて、学校教育における教師不足の問題について、深刻だと感じるか尋ねたところ、8割以上が「深刻だと感じる」(283人)と回答しました。教師不足を深刻だと回答した親のうち、9割近くが「早急な対策が必要」と考えていることもわかりました。
学校教育における教師不足が問題となっている中、新しい科目の公教育化が開始していることを踏まえて、特に学校で実施して欲しい教育について聞くと、「金融教育」(248人)との回答が約8割と最も高くなりました。約7割が「情報リテラシー教育」(201人)と答えています。
その理由としては、約6割が「家庭で教えられる自信がないから」(181人)、4割以上が「児童同士で交流するなどする方が身につくと思うから」(133人)と回答しました。
次に、教師不足の解決策として、どんな取り組みに期待しているかという問いに対して、「メタバースなどを活用したオンライン授業の実施」(221人)と「タブレットなどデジタル教材の導入」(205人)が7割前後の回答を集めました。多くの親が、授業や教材のデジタル化によって教師の業務削減に期待していると伺えます。
調査概要
調査名:「学校と家庭での教育のバランスに関しての調査」
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2023年4月5日(水)~4月27日(木)
調査対象:子どもを持つ親 計302人
イー・ラーニング研究所
https://e-ll.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
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