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元恋人の死と、突如現れた自分の子ども。常人の想像を超えるスタート【海のはじまり#1】

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  • マイナビウーマン
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※このコラムは『海のはじまり』1話までのネタバレを含んでいます。

■正反対の二人、夏と水季

月岡夏(目黒蓮)は印刷会社で働く28歳。恋人の弥生(有村架純)と交際し、穏やかな日々を送る中に1本の電話が入ります。それは元恋人の水季の訃報。

大学生の頃に出会った水季(古川琴音)は夏にとって驚くほど正反対の女性でした。友人の付き添いで山岳部の新歓に参加した夏。そこで偶然出会った水季はタダ飯目的で一人で参加し、途中で抜けてひたすらスマホゲームに興じていました。

入学したての大学1年生の立場で、一人でタダ飯狙いで新歓に参加するなどなかなかのハートの強さ。人に合わせ、曖昧な返事でその場を切り抜け、波風立てるくらいなら自分を主張せず生きることを優先する夏と、天真爛漫で自分の考えがはっきりしており、自分の人生を思うがままに生きていきたい水季。

■突然降りかかるさまざまな事実

例えば「この中ならどれが好き?」という質問にも、水季は選択肢にないものを答え、「他のあらゆる可能性から目を逸らすな! 自分で自分の可能性を狭めんな!」と、固定概念にとらわれず、自分が何が好きか、何をしたいかをしっかりと考えて歩みを進めるのです。

流されるままに生きる夏にとって、水季は世界を広げてくれる眩しい存在となり、二人は自然に交際を始めたのでした。

その水季が亡くなったという訃報。葬儀場に足を運ぶと、そこには残された水季の子どもが……。そこで知ったのは、改めて水季が亡くなったという現実と、シングルマザーとして子どもを育てていたという事実でした。

■突然の学生妊娠、中絶。からの失踪

順調に交際していた大学の頃、ある日水季は夏の元に一枚の紙を持って訪れます。それは「妊娠中絶に関する同意書」。水季らしく、夏に相談することなく、自分の中で中絶することをはっきりと決意してから夏の元に現れたのでした。

「いつ気づいたの? 一週間? 不安だったよね。一週間も気づかなくて不安な思いさせてごめん」と、夏は突然の出来事に対して1000000点の返しで、水季の体を心から気遣うと共に、「他の選択肢はないの?」と、水季の決意を揺らがせるような言葉をかけます。

しかし、「夏君は産むことも堕ろすこともできないでしょ」と一蹴し、後日中絶のための病院に夏が付き添ったのを最後に、水季は大学も辞め、夏の前から消えたのでした。

■たくさんのうそと水季の選択

中絶を決めた頃は「クリスマスどこ行こっか」と未来の話もしていたはずなのに、突如相談一つなく大学を辞め、夏の前から姿を消した水季。

困惑する夏はすぐさま電話をかけます。そこで水季から発されたのは「学費が高いから就職することにした。ちょうどよかった。別れよ。夏君より好きな人ができた」という、すぐには受け入れ難い言葉の数々。

それを最後に今回の訃報まで、ずっと交流が途絶えていた二人ですが、数年越しに夏に降りかかってきたのはまたも衝撃の事実。

実は中絶したと思っていたあの病院の日、水季は中絶をしていなかったのです。一人で子どもを産み、育てることを決意し、夏にうそをつき、夏の元を去っていたのでした。

夏と水季の最後の電話で言っていた「好きな人」は夏の元から離れるためのうそ。水季が「絶対幸せになるし、する」と言っていた、幸せにする相手は、好きな人ではなく、自分のお腹に宿った子どものこと。たくさんのうそを抱えながら水季はなぜ「産む」「夏に隠す」「一人で育てる」という選択をしたのでしょうか。

「相談してよ!」という夏の言葉にも「夏君に影響受けて考えが変わったことない」と反論していましたが、普段は自分の意思のままに生きる水季も、あの時ばかりは相談したら考えが変わったり、影響を受けたりしてしまうのが怖くて、夏から連絡が来るまで話すことは愚か、会うこともできなかったのかも知れません。

■なぜ水季は一人で子どもを産む決断をしたのか

水季の死因は病死だったようですが、例えばあの日、婦人科系の病気を患っていることも発覚し、子どもを持てるチャンスは今回が最後になるというようなことを医師に告げられていたとしたら……。

子どもを持ちたいという気持ちが芽生えたとして、病気でも、子どものことでも夏に迷惑をかけずに、子どもを産む選択をしたいと考えた結果、このような行動になったという可能性もあるかも知れません。

■突然目の前に現れた6歳の自分の子ども

突然、目の前に現れた水季の子どもが、あの時の自分の子どもだということを知り、気持ちの整理がつかない夏。しかもすでに6歳と、こんなにも大きくなって現れたのです。

水季の母や同僚に「水季のこの7年のことを何も知らないんですね」「この7年の水季のこと想像してください。今日だけでも」と言われるほど、壮絶な苦労をしてきたことが窺える水季の人生。

しかも、水季の子ども、海(泉谷星奈)は「月岡夏」という人物が父親であることを認識しているようで、夏が月岡夏であることを認識すると、「あの人が夏君?」と胸を躍らせているように見えました。

■時を経て夏に語りかける水季の動画

ある休みの日、夏が家を出ると、そこには海の姿が。一人で夏の家までやってきたことも驚きですが「来たことある。練習した」というのです。

父親である夏の名前や家を知っている、というのは、生前の水季の何らかの意図や思いがあってのことでしょうか? ここの種明かしも気になるところですが、海はおもむろに水季が使っていたスマホを取り出すと、動画を夏に見せ始めます。

それは水季と海の何気ない日常の一コマ。「四季の中で夏が好き! 今は冬だから冬眠する。夏がお迎え来るまでひっそりしてること」と、夏本人に伝えているわけではないけれど、まるで水季から夏に語りかけているような動画。

夏は自分の気持ちを表に出さず、相手の決断を尊重する人間です。水季が突然姿を消して、別れ話を切り出したあの時、「別れたい」をすんなり受け入れるのではなく、「夏はどうしたいのか」を考えて、夏の気持ちのままに行動に移してほしかったのかも知れません。

本当はずっと夏が迎えにきてくれるのを待っていたのだとしたら……胸がまたぎゅっと苦しくなります。

■呼応するように娘に語りかける夏の持っていた動画

「見せて」と今度は海が夏にせがんだのは以前告別式の会場で夏が見せた動画。大学生の水季が「海好きー! 海大好きー!」と海ではしゃぐ姿はまるで、水季が娘の海に愛を伝えているかのよう。偶然か、運命の悪戯か。

まるで仕組まれたかのように、水季の思いが溢れるような動画を見ながら、夏は涙が止まらなくなります。

「もう終わろう」と動画を止めようとすると、「ママ終わったの? 死んだらどうなるの?」と海がまだ母の死を理解しきれず、夏に問いかけます。「ごめん分かんない。水季がお母さんじゃなくなるわけじゃないから。終わったんじゃないよ」と難しい問いに答えたと思いきや、そこで海からのとんでもないカウンターパンチ。

「夏君は? 夏君は海のパパでしょ? 夏君のパパ、いつ始まるの?」

■心がじわっと暖かくなる瞬間が散りばめられているストーリー

このドラマの魅力の一つに、端々に散りばめられたじんわりとする優しさ、配慮、愛があるのではないでしょうか。

夏の辛い気持ちを汲み取って、「お味噌汁作る? 一人がよかったら帰るよ」と、程よい距離感と多すぎず少なすぎない声掛けで優しく寄り添う彼女、弥生。

カオナシばりに「あ…」しか言えなくなることが多々ありつつも、お葬式での他人の心無い言葉を海に聞かせたくなくて、そっと水季の動画とイヤホンを差し出す夏。

小さいけれど、相手に寄り添う心がないとできない行動の数々に、胸がじわっとする瞬間がたくさんあります。

愛と衝撃が溢れていた第一話。突然自分の子どもが大きくなって目の前に現れ、自分を父親として認知している。想像を超えすぎた出来事に常人ならパニックで、考えを簡単には整理することができないでしょうが、夏はこの後どんな選択をしていくのでしょうか。

(やまとなでし子)

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