まるで魔法⁉ 見慣れた景色を別世界に変える“見立て”の感性に親子で大感動♡【ミニチュアライフ展 一田中達也 見立ての世界
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小3息子のLEGO作品を投稿しようと「X」を見ていたときに、ふと目に留まった田中達也さんの作品。身近な食べ物や日用品をまったく別ものに見立ててつくる作品があまりにも楽しく、それ以来親子ですっかりハマってしまいました。今回は、そんな田中さんの展覧会を取材。なんと夢の本人インタビューも実現したのですが、息子の反応は……⁉
【ミニチュアライフ展 ―田中達也 見立ての世界―】が伊勢丹浦和店で開催中
田中達也さんは、身近な食べ物や日用品をミニチュア人形と組み合わせ、全く別のものに“見立て”た驚きの作品を毎日インターネット上で発表。Instagramのフォロワー数は390万を超え、世界中から注目を集めるミニチュア写真家・見立て作家です。
今回我が家が訪れたのは、伊勢丹浦和店で開催中の【MINIATURE LIFE(ミニチュアライフ)展 ―田中達也 見立ての世界―】です。
画像提供/伊勢丹浦和店
本展は国内外あわせて270万人以上が来場し、世界中からの注目を集めている展覧会なんです。
会場では「Workers」「Sports」をはじめ9つのゾーンに分けて、立体作品約50点、写真作品約100点を展示。開催地の埼玉県を題材にした限定作品も展示し、多くの方が楽しめる内容となっています。展覧会にしてはめずらしく、全作品撮影OKとなっているのも嬉しいところです(三脚、フラッシュの使用は不可)。
「MINIATURE LIFE展 ー田中達也 見立ての世界ー」基本DATA
■開催期間:2025年4月7日(月)まで
■休業日:なし
■開場時間:10:00~19:00(最終入場は18:30)※最終日は16:00終了
■会場:伊勢丹浦和店 7階 催物場(埼玉県さいたま市浦和区高砂1-15-1)
■観覧料:一般・大学生 1,200円、中高生 1,000円、小学生以下 無料
■アクセス:JR「浦和駅」西口より徒歩1分
■駐車場:あり(最初の1時間まで400円、以降30分ごとに200円)
■トイレ:あり
■食事:会場と同フロアにレストランあり
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※以上情報は変更がある場合がありますので、詳しくは公式HP等でご確認ください。
いざ会場へ! 間近で鑑賞する「見立て作品」は小さいけれど迫力満点
展覧会初日なら田中さんご本人が来場することを知り、ダメ元で取材を申し込んだところ、まさかの快諾。う、嬉しすぎるー! ドキドキしながら会場へと向かい、まずは展覧会を鑑賞しました。
会場で息子の目に真っ先に留まったのは、ブロッコリーを生い茂った木に見立てたこちらの作品。
ブロッコリーの木陰で腕を組んでたたずんでいるのは、田中さんご自身のフィギュア
普段見慣れているはずのブロッコリーが、ミニチュア人形と組み合わせることで、別の風景として作品になるのが面白いですよね。実際は小さな世界なのですが、わずか数センチの人形の視点で表現された世界はスケール感たっぷりで迫力満点。さっそく生の作品に触れる楽しさに気づいた息子は、ガラスケースに極限まで顔を近づけて食い入るように鑑賞していました。
お次は、ファスナーを芝刈り機に見立てたこちら。
作品名はずばり『草いものに蓋をする』です。「臭い」と「草い」をかけて、どちらもファスナーで蓋をしちゃおうという発想が面白い!
見立てのアイデアもすごいのですが、このクスッと笑っちゃうダジャレが効いた作品名も田中ワールドの魅力のひとつなんです。
続いて、子どもたちも大好きなポテトチップスで大地を表現した『北海道の雄大なポテ地』。
ポテチ=大地という、ありそうでなかったこの見立てのセンスに惚れ惚れしちゃいますね。
「ねぇ、ママ見てー!」と息子が指差した先にあったのは、額縁の端っこに飾られた極小フィギュア。
「実際はこんなに小さいんだぁ!」と、その大きさを体感できて驚きでいっぱいでした。
会場内でもひときわ目を引く作品が、こちらの『ディッシュニーランド』。
キッチンにあるおなじみの道具たちが、カラフルな遊園地のアトラクションに大変身。その意外性たっぷりの世界に、息子もすっかり釘付けのようでした。
チャーハンの豪快な舞が目を引くこちらの作品『チャーフィン』も、思わず二度見しちゃうほどインパクト大!
「え、なんでチャーフィン⁉」と思ってよく見ると、チャーハンの中に波乗りを楽しむサーファーを発見。そ、そう来たかーと思わず親子でうなった作品でした。
フォトスポットになる大型作品もいくつか展示されています。
まるでミニチュアの世界に入り込んだような写真が撮れ、来場記念の写真撮影にぴったりですよ。
『園芸がしゅげぇ』は、ズラリと敷き詰められたカラフルなボタンが圧巻!
息子も一目見るなり、「何これ、すげぇー」と驚いていました(笑)。田中さんが撮影してネットで公開している作品画像もめちゃめちゃ素敵なのですが、ノートリミングで見る実物の世界は、また違った表情を見せてくれるので新鮮ですね。
「え、何? 作品が動いているよ!」と息子も一瞬意表を突かれたあと、目をキラキラさせた作品がこちら……
コッペパンが新幹線になった 『新パン線』です! 駅名が会場のある「浦和」になっているのに気づき、嬉しそうに教えてくれた息子でした。
マッチ棒を観客に見立てた作品は、その名も『燃える応援』。
そう、もうお気づきの方も多いかもしれませんが、こちらも開催地の浦和にちなんだ作品。屈指の熱狂的な応援で知られるサッカーチームのサポーターを表現した作品になっています。
マッチの火を“火の玉シュート”に見立てるという驚きの発想に、「これ、面白すぎるー」と感心しきりの息子でした。
会場でとにかく驚いたのは、展示された圧巻の作品数。田中さんの天才的な発想力に次々と触れ、親子で田中ワールドを存分に満喫することができました。
待望の対面! 憧れの田中達也さんへのインタビュー実現
作品の鑑賞が終わると、いよいよインタビューの時間。
ガチガチの緊張状態で取材にのぞんだ筆者と息子でしたが、気さくでやさしい田中さんのお人柄にホッと安心感を覚えました。
一息ついたところで、いざ取材開始です。
――2011年4月20日から、1日も欠かさず作品を発表されていらっしゃる田中さん。どうしてアイデアは尽きないのでしょうか?
【田中さん】 いちばん多く受ける質問なのですが、実は見立てのアイデアは尽きるどころか日々増えています。なんとなくの感覚に頼らず、アイデアを論理的に導くための方法があるからだと思います。
いちばん基本となるのは、『形』から発想するという考え方。たとえば「三角形の形のもの」なら、おにぎりやサンドイッチ、三角定規などがありますよね。これらのものは、同じ形をしている「山」に見立てられます。また『色』から発想するという方法もあります。
青いカバーのメモ帳をプールに見立てた『水泳選手は目も超いい』
たとえば「青いもの」なら、海や空、雨、プールなどに見立てることができます。このほか全部で7つの論理的な発想法で見立てているから、新しいアイデアがどんどん生まれてくるんです。
――なるほどー、見立てのアイデアは尽きないのですね。
【田中さん】 はい。アイデアを考えることは料理と似ています。料理はすればするほど、同じ材料でつくれるレパートリーが増えていきますよね。アイデアも同じで、表現のアウトプットをすればするほど、減っていくどころか、膨らんでいくのだと僕は考えています。
――私(筆者)は息子の発想力をのばしたいという想いもあって、息子といっしょにおでかけしてさまざまな体験をさせていますが、田中さんはその真逆で、おうちで過ごされることが多いと聞きました。おうちにいてもアイデアを生み出せる秘訣とは?
【田中さん】 スーパーや100均ショップに行って陳列棚を眺めていると、いろんなアイデアが湧いてくるなーとあるとき気づいたんです。そこで、それに近い環境を家の中につくってみました(笑)。
いろいろなものを生活の中で目に入れる習慣をつくることで、アイデアを引き出せるように心がけています。子どもが掛け算の九九を覚えるときに目のつくところに表を貼る、あのイメージに近いと思います。
著書『MINIATURE LIFE2』(出版元:水曜社)にサインをいただく息子
――田中さんにも小5・小2のお子さんがいらっしゃいますよね。子どもの発想力を磨くために何か心がけていることはありますか?
【田中さん】 子どもたちにとっても身近な日用品は「見立て遊び」をするのにぴったりで、子どもの想像力を広げます。子どもに与えても安全な日用品なら、積極的に遊ばせてみてはいかがでしょう。
また子どもがおもちゃを散らかすことは、親からすると「もう散らかさないで!」と言いたくなる行動だと思うのですが、そこに実は見立ての世界が広がっているかもしれません。ずっと散らかしっぱなしは困るかと思いますが、ある程度寛容になってもらえたらいいなと思います。
いつもなら取材中は黙っている息子が、自分から口を開いた!
筆者が聞きたかったことを聞き終えると、まさかのサプライズが待っていました。なんと息子自ら田中さんに質問を始めたんです。
――【息子】 どうして今のお仕事をしようと思ったのですか?
【田中さん】 もともとLEGOやプラモデルが大好きで、よく作品をつくっていました。その作品の大きさが伝わるように、ミニチュア人形を添えたのが始まり。人形を1つ添えると物語が生まれる、その楽しさに気づいて「MINIATURE LIFE」を撮り始めたんです。
――【息子】 これまでつくった中で、レジェンド級の作品はありますか?
【田中さん】 うーん、レジェンド級かぁ。どれだろうな(笑)。そうだ! 今回の展覧会で紹介している作品でいえば、畳の縁を道に見立てた『帰り道』かな。
畳の上に人形を1体置いただけで完成した作品で、ここには付け加えるものも、そぎ落とすものも何もないんです。少ない手数で進める将棋のような、そんな感覚がありました。
――息子 お子さんに作品のアイデアをもらうことはありますか?
【田中さん】 はい。2人の息子は、よく私にアイデアを提供してくれますよ。
筆者のお気に入りの作品は、カラフルなまち針を観覧車や風船に見立てた『裁縫な遊園地』。観ると幸せな気持ちになり、思わず誰かとシェアしたくなる魅力にあふれている
【田中さん】 先日発表したエクレアを使った『おかしなネコバス』は、小2の次男のアイデアです。子どものアイデアでつくった作品に普段の僕の作品より「いいね」が多くついたりすると、ちょっとショックですけどね(笑)。
わずか10分程度のインタビューでしたが、親子で聞きたいことを全部聞くことができて大満足。忙しいなかお時間を割いてくださった田中さんに感謝です。
まとめ
モチーフは「普通の家にあるもの」が鉄則の田中さんの作品。だからこそ、子どもにも作品の魅力が伝わりやすいのだと思います。田中さんのような視点で身近なものを見ることができたら、日常がワクワクしてきそうですよね。春休みのおでかけにもぴったりの【ミニチュアライフ展 ―田中達也 見立ての世界―】、皆さんもお子さんといっしょに楽しんでみては?
取材が終わって帰宅して早々、展覧会の物販コーナーで購入したミニチュアの牛を取り出し、LEGOや撮影用のバック紙をセットして何やら作品をつくり始めた息子。しばらくして呼ばれて行ってみると、こんな作品が完成していました。
靴下を牧草に見立てた、その名も『草(くさ)い牧場』だそうです。公の場で息子の履き古した靴下をお見せして恐縮ですが、なかなか良い出来なので紹介させていただきました(笑)。
見ているだけでも楽しい田中さんの作品ですが、こうやって子どもの創作意欲をかきたてるのもすごい! 改めて田中ワールドの魅力を痛感した瞬間でした。
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
✅田中達也さん Instagram
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