「ラーメンは我慢」しなくていい!? 糖尿病専門医が教える「血糖値が気になる人」も実は食べていいラーメン3選
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「血糖値が上がってしまうから、ラーメンは我慢しなきゃ…」。糖尿病の人や、いわゆる“糖尿病予備軍”の人など、日頃から血糖値を気にしている人の中には、大好物の「ラーメン」が食べられなくてつらい思いをしている人も少なくないと思います。
血糖値を気にする人にとって「大敵」のイメージが強いラーメンですが、自身も1型糖尿病歴30年で、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんは「食べてOKのラーメンもいくつか存在する」と話します。どんなラーメンなら「実は食べてもいい」のか、詳しくご解説いただきました。
ラーメンは“早食い”ができてしまう料理
日頃から血糖値を気にしている人も、そうでない人も、「そもそもラーメンを食べたら、本当に血糖値が上がってしまうの?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。
ラーメン1杯に含まれる糖質量は70~100グラムです。1食あたりの糖質量として見ると、ラーメン自体が“糖質が多すぎる”ということはありません。
しかし、ラーメンは“早食い”ができてしまう料理です。早食いをすると、食後の血糖値の上昇が大きくなってしまうのです。
また、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる野菜などの繊維質が少ないのは問題です。豚骨ラーメンやチャーシュー麺といった脂質の量が多いラーメンの場合、脂質がインスリンの効き目を邪魔するため、食後の血糖値はより上昇し、高血糖の持続時間も長くなります。
とはいっても、糖尿病の人や、いわゆる“糖尿病予備軍”の人、健康診断で「血糖値が高い」と指摘された人の中には「ラーメンが大好物」「ラーメンを食べられないのはつらい」という人もいることでしょう。実は、こうした人たちも「食べてOK」のラーメンがいくつか存在します。
先述した通り、脂質量が多いと、それだけで血糖値が上がってしまいます。そのため、ラーメンを食べたいときは、できれば「しょうゆラーメン」や「みそラーメン」、「塩ラーメン」といった油の少ないものを選びましょう。さらに、ゆっくりとよくかんで食べてください。早食いをしないよう意識して食べることも大切です。
ちなみに、カップラーメンの糖質は50グラム程度なので、普通のラーメンよりは食後の血糖値への影響が少ないです。
逆に、血糖値を気にする人が「食べるのを控えてほしい」ラーメンも、もちろんあります。
脂質の量が多いラーメンとして、先述した「豚骨ラーメン」や「チャーシュー麺」が挙げられます。チャーシューが多いと脂も多くなるので、注意しましょう。また、「ワンタン麺」は糖質量がグッと上がるため、避けた方がよいです。
ちなみに、「ラーメン+チャーハン」のようにご飯ものを一緒に食べたい人も多いと思いますが、炭水化物の重ね食べは厳禁です。チャーハンは我慢して、ラーメンだけで味わうようにしましょうね。
オトナンサー編集部
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