「真剣に日本市場取りに来ました!」世界第3位の自動車メーカー謹製! 日本初上陸のコンパクトSUVの実力とは
- 乗りものニュース |
幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」で日本初公開となった韓国ヒョンデのコンパクトSUV「インスター」。クルマについて担当者に詳しく話を聞いたら、新生ヒョンデの日本戦略もうかがい知ることができました。
韓国から「コスパ良し」なコンパクトBEVが上陸
幕張メッセ(千葉市美浜区)を会場に「東京オートサロン2025」が2025年1月10~12日に開催されました。このイベントで韓国メーカーのヒョンデが、2022年の日本再進出から5車種目となる「インスター」を日本初公開したので、さっそく見てきました。
かわいらしくもちょっぴりヤンチャな雰囲気のある「インスター」のフロントマスク。充電口は向かって車体左側バンパーの蓋の中に隠されている。日本仕様はもちろんCHAdeMO対応。欧州仕様の航続距離はWLTPモードの測定で最大370kmを確保しているため、おそらくは日本仕様もこれに準じたものになると思われる(山崎 龍撮影)。
「インスター」はBEV(バッテリー式電気自動車)で、そのボディサイズは全長3830mm、全幅1610mm、全高1615mmです。言うなれば、街乗りに適したコンパクトSUVで、トヨタ「ラッシュ」およびダイハツ「ロッキー」よりひと回り小さく、2024年まで販売されていたスズキ「クロスビー」に近いサイズです。
ヒョンデの広報担当者によると「日本ではこのクラスのSUVのラインナップが手薄なこともあり、BEVとしては手が届きやすい新車価格に設定したことで、市場での競争力は充分にあると思います」と胸を張って答えていました。
その価格ですが、「インスター」は3グレード構成で、エントリーグレードの「Causal」は284万9000円(税込み諸費用別)から、中間グレードの「Voyage」は335万5000円(同)から、最上級グレードの「Lounge」は357万5000円(同)からと、日本市場を見据えた戦略的なプライスになっています。
なお、「インスター」を購入する場合、国からBEV補助金が35万円(2025年1月現在)が出るほか、加えて自治体から補助金が公布される場合もあるので、地域によっては中間グレードが300万円を切る価格で購入できるでしょう。
国産メーカーのBEVが400万円以上で販売されていることを考えると、これはかなりお買い得なプライスと言えるのかもしれません。
サイズ小さいけど性能は問題なし
「インスター」の駆動方式はFWD(前輪駆動)のみで、モーター出力は85kw(115.6ps)を発揮。バッテリー容量は「Causal」が42kWhで「Voyage」と「Lounge」が49kWhです。
ヒョンデブースには元レーシングドライバーの土屋圭一さんも訪れていた。屋外のデモラン会場では谷口信輝選手とともにヒョンデを使ったドリフトパフォーマンスを披露した(山崎 龍撮影)。
BEVで気になる航続距離ですが、これに関しては2025年1月22日現在、航続距離を当てるクイズキャンペーンが実施中のため未公表です。とはいえ、ひと足先にデビューした欧州仕様はWLTPモードの測定で最大370kmを確保していますので、おそらくは日本仕様もこれに準じたものになると思われます。
なお、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームを採用しているものの、引き締まった欧州仕様とはセッティングを変えているそうで、日本人テストドライバーが日本の道路を走り込み、乗り心地を重視しながらも高速道路やワインディングロードなど様々な道で安定して走れるようにバランス重視のチューニングが施されていると話してくれました。
エクステリアは、SUVらしい直線基調としながらも角を落としたいわゆる「かどまる」デザインを採用しています。丸型ヘッドランプを持つ個性的なフロントマスクに、基本はシンプルな造形でありながら躍動感のある前後フェンダー、リアガラスと一体化されたドット型のテールランプなど、個性的なディテールを組み合わせたユニークでかわいいスタイリングが特徴です。
インテリアは乗車定員を4名にしたことで、サイズの割に広々としており、座り心地の良いフロントはベンチシート、リアは左右独立して前後スライド可能な構造となっています。なお、前後の席をすべて畳むとフルフラットになります。インパネやトリムの質感はけっして高いとは言えないものの、明るい配色のポップな意匠なのであまり気になりません。
若い世代には受け入れられる?
ヒョンデはトヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位の自動車メーカーとして、世界各国で支持を集める一大ブランドです。その一方、日本では韓国製品に偏見を持つ人が少なくありません。そのことを広報担当者に尋ねると「弊社の調査によると40歳以下の年齢層ではそのような意識がほぼなく、若いお客様にはヒョンデが展開するディーラー網を持たないオンラインによる直接販売との親和性が高いと考えています」とのこと。
ヒョンデのブースにはミニカーメーカーの「ミニGT」とのコラボ車両として、「アイオニック5N」のワンメイクレース用車両をベースにした「ミニGTレンシュポルトカー01トラックコンセプト(RS-01-T)」も展示されていた(山崎 龍撮影)。
なお、オンラインでの商談が苦手な人のためには試乗サービス拠点、あるいは「ヒョンデ・コーナー」を設置している全国7店舗の「スーパーオートバックス」で対応しているそうです。「その場合はヒョンデ・モビリティ・ジャパンのフリーコールにお電話をいただければ、スタッフが案内します」と説明してくれました。
また、ヒョンデは日本市場を重要視しているようで、実際、ブース担当者も「現在、社員の9割は日本人で、このたび元ポルシェジャパン社長の七五三木敏幸(しめぎ としゆき)が社長に就任しました。日本人スタッフが中心となることで、お客様のきめ細かなニーズに対応できるものと考えています」と述べていました。この言葉からも、日本でのシェア拡大を図ろうと、力を入れていることがわかります。
しかしながら、日韓両国は複雑な歴史を共有しているのも事実。過去、そのことが貿易などの経済へも少なからず影響を与えることがありました。その点について聞いてみると、「日韓関係を常に注視しています。両国の友好関係が良好であることこそ、ヒョンデが日本でビジネスを展開するうえでの基本になりますから」と語っていました。担当者もその点は気にしているのだなと、印象に残りました。
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