関東の「新たな高速道路」具体化へ一歩 重要港―東京・北関東ダブル直結! 既存路線からの“盲腸線”に
- 乗りものニュース |
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サッカーファン歓喜?
「鹿行南部道路」基本方針を定める
国土交通省 常総国道事務所は2024年6月24日、第三回となる「(仮称)鹿行南部道路検討委員会」を開催しました。
東関東道の潮来IC。北への延伸工事が進められている(画像:Google earth)。
鹿行南部道路は、潮来IC(茨城県潮来市)から北へ、北関東道方面への延伸工事が進む東関東道に対し、逆方向の「支線」的な道路をつくる構想です。重要港湾である鹿島港、鹿島臨海工業地帯のアクセスを担い、周辺の渋滞などを解消する狙いがあります。
今回は、基本方針として、次のような事項が決められました。
・ルートは東関東道の潮来IC周辺から「鹿島臨海工業地帯波崎地区工業団地周辺まで」
・東関東道および「鹿島港北公共埠頭周辺へのアクセス機能を十分考慮」
・河川や電力施設等の既存インフラの機能に可能な限り影響を与えないよう努めるとともに、地域の分断や自然環境に考慮しつつ、地域産業に資する土地利用の促進に寄与する計画とする
この支線を高速道路ネットワークと直結させることにより、鹿島港と首都圏ならびに北関東方面へのアクセス性を向上させるとしています。これらから、鹿行南部道路は潮来ICに直結し、鹿島市域を越えて神栖市の波崎地区まで延びる高速道路になる可能性があります。
鹿行南部道路は、2021年に茨城県ならびに国の広域道路交通計画へ位置付けられました。新たな構想路線のなかでは比較的具体的に検討が進んでいます
鹿島臨海工業地帯では、日本製鉄が高炉1基を2024年度末に休止する予定の一方で、水素やアンモニアといった次世代エネルギーの供給拠点化を目指すなど、その姿を変えようとしています。また、サッカー鹿島アントラーズのカシマサッカースタジアムに代わる新スタジアムの計画も検討されており、交通需要の増大が見込まれるそうです。
また、鹿島港で輸入された鉄鉱石や原油、北関東の畜産業に対する飼料などのバルク輸送の効率化や、取扱量の増大を目指す鹿島港北公共ふ頭へのコンテナ輸送トラックの増加も見込まれるといいます。
今後、国は概略ルートと構造の検討を進め、計画を具体化させる構えです。
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