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「今どきPDCAなんて古いですよ!」目標未達チームの改善に不平を言う部下...どう対応する?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE30(後編)】(前川孝雄)

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「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。

今回の「CASE30」では、「今どきPDCAなんて古いですよ!」と、目標未達チームの改善に不平を言う部下に悩むケースを取り上げます。

仕事の優先順位づけや手順を考えさせる

「今どきPDCAなんて古いですよ!」目標未達チームの改善に不平を言う部下...どう対応する?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE30(前編)】(前川孝雄)>の続きです。

PDCAサイクルのP(計画)を効果的に進めるには、仕事の優先順位づけとスケジュールづくりが大切です。

特に若手社員の場合、担当の仕事が増えてくるとキャパシティーオーバーに陥りがちです。どの仕事から優先して処理すべきか、どのような手順で上司や先輩に相談すべきか、判断が難しくなる場合があります。

そこで、週次ミーティングなどで、この1週間や1か月、どの仕事を誰といつまでに行うか。関係者や準備条件などを考慮し、仕事の優先順位を整理させていきましょう。

経験の浅い部下の場合は、それぞれの仕事が何処で誰と関連し合っているかが十分理解できておらず、プロセスのイメージが難しいものです。本人が戸惑う部分は、チーム全体のなかでの仕事の位置づけをアドバイスしながら、本人に整理させるとよいでしょう。

アドバイスのポイントとしては、仕事の緊急度と重要度の両面から見て優先順位を考えることや、他者との調整が必要な仕事についての段取り方法、達成期日から逆算したスケジュールの読み方など、整理の視点を教えるとよいでしょう。

本人の「育成課題」を取り上げる

PDCAの支援を進めていくうえで、もう一つ、上司が意識したいのは、部下本人の育成課題を上手に取り入れることです。

たとえば、本人の営業力が弱く、対話力や折衝力に乏しいと感じるならば、店頭接客や営業先訪問の機会を増やす計画を促します。商品説明や折衝の頻度を上げながら、どのようにすれば効果的な営業が果たせるか、実行案の策定と創意工夫に取り組ませましょう。

また、タイムスマネジメントが弱い場合には、各業務の詳細な工程分解とスケジューリングを促します。そのうえで、仕事の節目ごとに自己点検のポイントを置き、手順や進め方の見直しを行う習慣を身に着けさせます。こうして、仕事の日程管理を自ら実行できるように育成していきます。

小さな成長の階段づくりを行う

上司は、部下のPDCAのなかに「小さな成長の階段づくり」を織り込ませることにも、留意しましょう。

人は、数十キロのマラソンのゴールに向けて一気に走りきるように言われると、気が遠くなります。しかし、その途中途中の段階での目標を小刻みに確認し、一つずつクリアすればよいと思えば踏み出すことができます。そして、小さな努力の積み重ねによって、最終達成もできるのです。

前項の営業力強化の例でいえば、最初のステップでは店頭や訪問先での挨拶や説明が気持ちよくスムーズにできることを目指します。次のステップでは、相手の要望や、やや深いニーズを聴き取ることに取り組ませます。そして、最終ステップでは、相手の期待以上の提案をどう届けるかを考えさせるといった具合です。

こうした段階的な小さな目標づくりも、まず部下自身に考えさせましょう。

実行段階では、ミーティングの都度に、できたことは褒めてさらに伸ばし、できなかったことは改善への工夫を促し、伴走していくのです。

以上のように、上司の支援を受けながら若手社員が仕事のPDCAを自分自身で効果的に回せるようになれば、自己裁量での仕事の範囲も広がっていき、主体的に仕事を進めることができるように成長の道筋が見えてくるでしょう。

※「上司力」マネジメントの考え方と実践手法についてより詳しく知りたい方は、拙著『部下全員が活躍する上司力 5つのステップ』(FeelWorks、2023年3月)をご参照ください。

※「上司力」は株式会社FeelWorksの登録商標です。


【プロフィール】
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業FeelWorksを創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」「新入社員のはたらく心得」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、一般社団法人 ウーマンエンパワー協会 理事なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『コロナ氷河期』(扶桑社)、『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)、『本物の上司力~「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく』(大和出版)、『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)、『50歳からの人生が変わる 痛快! 「学び」戦略』(PHP研究所)等30冊以上。最新刊は『部下全員が活躍する上司力 5つのステップ』(FeelWorks、2023年3月)。

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