何でも口に入れる「自閉症の息子」に苦慮も…家族で“節分の豆まき”を楽しむために、母が編み出した「秘策」
- オトナンサー |
ライターとして活動するべっこうあめアマミさんは、知的障害を伴う自閉症がある10歳の息子と、きょうだい児である6歳の娘を育てながら、発達障害や障害児育児に関する記事を執筆しています。
間もなく節分を迎えますが、多くの家庭では「鬼は外、福は内」と言って豆をまくと思います。一方、アマミさんの家庭では息子の特性を考慮し、少し変わった方法で豆まきを行っているということです。節分を迎えるにあたり、障害のある子どもと一緒に行事を楽しむための工夫のほか、伝統の形にこだわらず、家族に合った形で楽しむことの大切さについて、アマミさんが紹介します。
息子が口に入れたものを丸飲みすることも
今年の節分は2月2日です。節分というと2月3日だと思う人は多いかもしれませんが、節分とはあくまで「立春の前日」であり、立春の日が変われば、節分の日も変わります。立春の日を定めるのは国立天文台ですが、同天文台は2025年2月3日を立春に定めており、それに伴い、今年の節分は2月2日になります。
節分の日は、病や災いをはらうために、「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまきますよね。わが家でも、障害がある息子は「節分」「豆まき」と言ってもピンときていないようですが、6歳の娘は保育園でも家でも豆まきをすることを楽しみにしています。
しかし、重度知的障害を伴う自閉症がある息子にとっては、家中に豆をまくことにちょっとしたリスクがあります。なぜなら、息子は10歳ですが、いまだに何でも口に入れてしまう特性があり、落ちている豆を片っ端から拾って食べてしまう恐れがあるからです。
玄関など土足の場所に落ちたり、少々ほこりっぽいところに落ちたりした豆は衛生的にも口に入れてほしくはないものです。
さらに、息子は口に入れたものをよくかまずに丸飲みしてしまうこともあるので、誤飲の観点からも注意が必要です。
わが家流の「豆まき」
一般的には「鬼は外、福は内」と言いながら、手のひらいっぱいにつかんだ豆を家中に投げて鬼を追い出すイメージの豆まき。
しかしわが家の豆まきは少し違います。障害がある息子の特性を考慮し、絶対に息子が落ちた豆を食べない、拾い残しが起きないようにする、つまり「豆を一粒ずつまいてすぐに回収する」というスタイルにしています。「鬼は外、福は内」と言いながら、1部屋当たり1粒、慎重に投げた後、すぐに拾います。
こうすれば豆は部屋に残りませんし、息子の安全を確保できます。そして後片付けも楽です。娘からは、「(この方法で)本当に鬼はいなくなるの?」と聞かれたことがありますが、私はずっとこのスタイルを貫いています。
イベントを楽しむための「工夫と割り切り」
障害がある子どもを育てていると、いろいろな行事を楽しもうと思っても、さまざまな理由で制約がかかったり懸念点があったりして、「やめておこう」と諦めてしまうことも少なくありません。
しかし、せっかくですから季節ごとの行事を家でも行い、伝統行事や季節感に触れてほしいと思います。わが家の豆まきのように、「本来の形とは違うけれど、これがわが家のやり方」と、時には割り切っていくことも大切なのではないかと思います。
「これで鬼がいなくなるのか」という疑問はちらつきますが、それも含めて家族で笑い合いながら楽しめれば、それでいいと思うのです。
行事を大切にすることと安全を確保すること、どちらも大事ですから、バランスを取りながらやっていけたらいいなと思います。
障害があっても家族で楽しめる行事を
障害がある子どもがいると、豆まき以外にも節分の恵方巻きを食べるのだって、息子の分だけ食べやすくカットしたり、無言ではいられなかったりなどいろいろあります。このように行事のやり方には少しずつ工夫が必要になるものです。
しかし、普通にこだわらず、「わが家流のやり方」で楽しむことが大事なのではないでしょうか。これからも、他の行事も工夫しながらどんどん取り入れていきたいと思っています。
このように、家族みんなが安全に楽しめる形に作り替えながら行っていくことが、行事の本当の意味なのかもしれません。
ライター、イラストレーター べっこうあめアマミ
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