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Suicaは「都会のカード」「ステータス」圧倒的な“ペンギン人気”の秘訣とは? PASMOはなぜ押され気味?

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実は絵本のキャラクターだった

「乗りものニュース」では、2025年11月25日(火)から12月4日(木)にかけて読者アンケートを実施し、好きな交通系ICカードのキャラクターについて意見を募集しました。

Large figure1 gallery17交通系ICカード「Suica」のペンギン(画像:JR東日本)

 アンケートでは、JR東日本のSuicaのペンギンが全体の40%以上を占め、最も票を獲得しました。「卒業」が発表されているペンギンですが、何がそこまで人気なのでしょうか。

「新宿駅や東京駅にグッズショップがあるので、それ目的によく訪れます」(30代・男性・首都圏在住)
「ペンギンイラストの限定カードは知り合いに頼み買ってもらいました」(60代・男性・北海道在住)
「JR各駅のJRE Mallにペンギンのぬいぐるみが置かれていた」(40代・男性・首都圏在住)
「新幹線などでの車内販売ではペンギンのハンカチを買ったり、コレクション増えました」(60代・女性・首都圏在住)
「東京駅にあった『ペンスタ』というお店にSuicaのペンギンのぬいぐるみが『店長』として置いてあって、季節ごとに変わるコスプレが楽しみでした」(50代・女性・首都圏在住)

 Suicaのペンギンは多彩なグッズ展開がされており、ぬいぐるみ、エコバッグ、ファンブック、タンブラーなどを購入したという声も複数寄せられました。ショップにぬいぐるみが設置されている点や、衣装が季節ごとに変わる仕掛けも人気の理由となっているようです。

 また、新宿駅の「ペンギン広場」にある銅像は、ファンの間ではフォトスポットとなっており“聖地”のような場所だといいます。

「やはり元祖ですし、坂崎千春さんの愛らしい表情のキャラクター、グッズも沢山売られてますし、卒業は残念です」(50代・女性・首都圏在住)
「キャラデザインをした、さかざきちはるさんのペンギンの美術展に行ってますます好きになった」(50代・女性・首都圏在住)
「坂崎さんの展覧会でかつてたくさんのグッズ(絵本、トランプ、絵はがき集)を買った」(60代・女性・首都圏在住)

 このペンギンは、絵本作家・坂崎千春氏の作品に登場するキャラクターです。Suicaのサービス開始時にイメージキャラクターとして採用され、今日まで長く親しまれてきました。そのため、Suicaのペンギンをきっかけに坂崎氏のファンになったという声も多く寄せられています。

「Suicaカードに最初はグリーンとシルバーだけのカードだったが、そこにペンギンの絵が入ったSuicaが出たときは嬉しかった」(40代・女性・首都圏在住)
「モバイルSuicaのペンギンが表情を変えるのが可愛い」(60代・男性・東北在住)
「卒業なんてしないでほしいです…」(40代・女性・北関東在住)

 現在のSuicaのデザインは4代目で、ペンギンのイラストが描かれるようになったのは2代目からです。以降、ペンギンが描かれたSuicaは当たり前の存在となりました。モバイルSuicaではペンギンが表情を変える仕様となっており、「モバイルSuicaに切り替えた大きな理由」(50代・女性・首都圏在住)とする利用者もいるようです。

「都会の象徴」レアな“限定カード”も多い!

 ペンギン人気もさることながら、Suicaそのものに魅力を感じるという声も挙がりました。

Large figure2 gallery18りんかいSuica(画像:東京臨海高速鉄道)

「もともと広島県民だったので、スイカ使ってるって都会人のイメージ。Suicaペンギンはその象徴」(50代・女性・首都圏在住)
「地方民からしたら都会のカードのキャラクターを持っているというステータスを味わえるため」(40代・男性・中部在住)
「JR東海圏の者ですが、友人からSuicaを貰って以来、東京に来るときは使っています」(60代・女性・中部在住)

 首都圏の交通系ICカードといえばSuicaを連想する人が多いようで、地方在住の回答者からは“都会の象徴”のような印象があるという声も寄せられました。全国の交通系ICカードの相互利用が可能であるにもかかわらず、首都圏ではあえてSuicaを使用するという人も少なくありません。

 また、首都圏在住の回答者からも「関東住みでJR沿線民であればSuica一択」(40代・男性・首都圏在住)と、圧倒的な支持を受けています。

「りんかいSuica気に入ってた」(10代・男性・近畿在住)
「モノレールSuicaの方が珍品な気がした」(50代・男性・中国四国在住)
「無記名スイカが発売再開された日に買ったりんかいSuicaが宝物です」(10代・男性・首都圏在住)

 Suicaには様々な種類があり、その一例が東京臨海高速鉄道が販売する「りんかいSuica」です。かつては東京モノレールが販売する「モノレールSuica」も存在しました。

 その“特別感”から、所有者の中には「普通のSuicaじゃなくてモノレールSuicaを買って良かったと今でも思います」(50代・男性・首都圏在住)と語る人もおり、あえて“一風変わったSuica”を選んだという声も寄せられています。

「東京駅100周年Suicaを2枚購入しました」(60代・女性・首都圏在住)
「Suicaのペンギンがいる限定Suicaはすべて購入した」(40代・男性・中部在住)
「Suicaのサービス開始初日にデビュー記念限定Suicaを購入した」(50代・男性・首都圏在住)

 これまで数多くの限定Suicaが販売されており、そのなかでも特に人気なのが、ペンギンと各鉄道事業者や交通系ICカードのキャラクターがコラボしたデザインのものだといいます。なかにはこうした限定デザインのSuicaをすべて購入したという人もいるようです。

PASMO使うけどキャラは知らなかった

「最初JRしか使えないので困った」(60代・女性・首都圏在住)
「SuicaとPASMO相互利用記念PASMO、SuicaとSUGOCAの相互利用記念Suicaは並んで買いました」(50代・男性・首都圏在住)
「PASMOサービス開始時のPASMOのロボットとSuicaのペンギンが手をつないだデザインのPASMOとSuicaそれぞれが欲しくて何駅もまわりました」(40代・男性・首都圏在住)

Large figure3 gallery19PASMOのロボット(画像:JR東日本商事)

 Suicaは当初、JR東日本のみで利用できましたが、2007年のPASMOサービス開始に伴い相互利用が実現し、JR・東京メトロ・私鉄をカード1枚で利用できるようになりました。この際には、「ペンギン」と「PASMOのロボット」のよる限定デザインのSuica・PASMOが発売されています。

「東京にいる時に私鉄で通勤していたのでPASMO」(60代・男性・北海道在住)

 関東エリアの交通事業者が共同で発行する「PASMO」は、サービス開始以来、首都圏の私鉄利用者を中心に支持を得ています。ただし“キャラクター人気”という点では第6位(7票・2.4%)と、やや苦戦しているようです。

「割と親しみやすい」(60代・男性・首都圏在住)
「初めはSuicaを使っていたが、このキャラクターが好きでPASMOに切り替えた」(40代・女性・首都圏在住)
「PASMOのキャラクターがロボットなのを初めて知った」(40代・男性・首都圏在住)
「Suicaのペンギンが可愛すぎる一方で、PASMOのロボットが可愛くなくて残念すぎる」(50代・男性・首都圏在住)

 ピンク色の「PASMOのロボット」は、色を変えられる、バス・電車などに変身できる設定を持っています。こうした特徴から親しみやすさや可愛らしさを評価する声もある一方で、Suicaのペンギンなど他のキャラクターと比較すると認知度が低いという指摘も寄せられました。

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