家に本が多い子どもはそうでない子どもに比べて成人後の生涯所得が約9%高い……読書習慣が人に与える大きな影響
- マイナビウーマン |

将来、豊かな生活を送ってほしい——そう願う親は多いでしょう。実は、子どもの読書習慣は、その後の収入や人生の成功にも関係してくるのだそうです。
\「子どもが読書にハマる」方法を大公開!/
年間数千本の論文を読む「科学論文オタク」の言語学者・堀田秀吾氏が、最新の研究から導いた、“子どもにとっての最高の読書法”をわかりやすく解説します。
書籍『いまの科学でいちばん正しい 子どもの読書 読み方、ハマらせ方』(Gakken)は、子どもの読書に関する親の疑問をひとつひとつ解消しながら、読書が子どもにもたらすメリットや、どんな子どもも「読書好き」に導く、とっておきのメソッドが満載の一冊です。
前回に引き続き今回も、読書が与える驚きの「効果」について、一部抜粋してご紹介します。
本に囲まれて育つと年収が増える!

※画像はイメージです
親御さんにとって子どもの将来を考えるとき、「何が彼らの人生に良い影響をもたらすのか?」という問いを持ち続けることは非常に大事です。ここでは子どもたちの読書習慣がその後の収入や成功にどのように関係しているのかを見てみましょう。
生涯所得に差が出る
結論から言うと、子ども時代に本に触れる環境はその後の人生の収入に関係します。パドヴァ大学のブラーネロらの調査では、前節で紹介したデータと同じように、10歳時点で家庭に多くの本がある子どもは少ない子どもに比べ平均して約3年間長く学校に通い、かつその学校生活の質も高いことがわかっています。そして、ここが重要ですが、家庭に本が多い子どもはそうでない子どもに比べて成人後の生涯所得が約9%高いという結果が出ています。
またこの研究によると子ども時代に多くの本に恵まれた家庭は子どもの認知能力や社会的スキルの発達を促し、それは「永遠の財産」のようなものだと指摘しています。永遠の財産。とてもいい表現ですね。
家にお金がなくても大丈夫!
反対に農村や経済的に恵まれない家庭の子どもたちは、家庭環境や認知資源に格差があり、結果的に高い収入を得られるチャンスが少なくなることも示されています。しかし、「うちの家計では本をたくさん買えない」とあきらめる必要はありません。
どの市町村にも図書館がありますし、学校にも図書室があります。読み終わった本をシェアするコミュニティもあります。古本屋を活用するのもいいでしょう。
新品だろうと中古だろうと、読書体験は変わりません。ちょっとした工夫で「本が身近にある暮らし」は十分実現可能です。2週間に1回、親子で図書館に行くことをルーティン化してみてはどうでしょうか
文化資本を豊かにしよう
そしてそのときはぜひ親御さんも自分が気になる本をたくさん借りて、読んでみてください。ブラーネロらは親の教育レベルや収入だけでなく、家庭内の文化資本が子どもたちの学習や人生の成功を左右すると指摘しています。文化資本とはお金以外で資産価値のある教養、学歴、文化的素養などのこと。
お金のあるなしではなく、文化的に豊かかどうか。親御さんも読書や学びを生活の一部にすることで、お子さんにとってのよい模範となるはずです。できる範囲で子どもたちが本と触れ合う時間を増やし、教育の土台をしっかり築いてあげてください。
続きは書籍でお楽しみください。

※本記事は、『いまの科学でいちばん正しい 子どもの読書 読み方、ハマらせ方』<著:堀田秀吾/Gakken>より抜粋・再編集して作成しました。
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