どうせ読むならポイント貯めない?

なぜ海自の掃海艇は“木造”? 危険な「機雷」相手になぜ鋼鉄じゃないのか 中東緊迫で注目

4,250 YOU
  • 乗りものニュース
  • |

海自の掃海艇、なぜ木造?

 2026年2月28日に発生した、イランに対するアメリカとイスラエルによる攻撃を契機として、中東情勢はその緊迫度を大きく増しています。なかでも、イランの軍事組織であるイスラム革命防衛隊は、ホルムズ海峡を通航しようとする特定船籍の外国船舶を攻撃すると宣言し、同海峡を事実上閉鎖しました。すでに、タンカーなど民間船舶に攻撃が加えられているほか、一部報道ではイランがホルムズ海峡に機雷を敷設したとの情報もあります。

Large figure1 gallery6 訓練で機雷を実際に爆破処理する海上自衛隊掃海隊群の掃海艦「ひらど」(画像:海上自衛隊)。

 機雷とは、海上を進む船舶や海中に潜む潜水艦などをターゲットにする、いわば「海の地雷」です。じつは、そんな機雷を処理する能力を持った貴重なフネを、海上自衛隊は数多く保有しています。それが掃海艇です。

 掃海艇とは、機雷を処分して味方の艦艇や民間船舶が通るための道を確保することを任務とする艦艇で、まさに海上自衛隊の縁の下の力持ちともいうべき存在です。じつはそんな掃海艇、海上自衛隊では木造の掃海艇が多数運用されています。なぜ爆発物である機雷と対峙する危険な任務についている掃海艇は、頑丈な鋼鉄製ではなくもろい木造なのでしょうか。

 実は機雷には様々な種類があります。一般的なイメージの機雷は、球体にユニコーンの角のような突起物がいたるところに生えているような物体かと思いますが、これは船と機雷が直接接触することによって起爆する「触発機雷」と呼ばれるもので、機雷としては最も古いベーシックな種類のものです。これを処分するだけならば鋼鉄製の掃海艇でも何の問題もありません。

 しかし、問題となるのはいわゆる「磁気機雷」の処分です。磁気機雷は、海中に設置された機雷の上を通過する船舶が帯びる磁気によって生じる、周囲の磁場の乱れなどを感知して起爆するもので、仮に鋼鉄製の掃海艇で処分しようとすると、金属が磁気を帯びるという性質上、処分しようと近づいた途端に機雷が起爆する危険性が高まってしまいます。そのため、こうした磁気機雷対策として掃海艇の船体にはいまだ木材が使用されているものがあるのです。

 ところが、木造の掃海艇は船体の腐食などの影響で運用期間をさほど長く設定できないといった問題もあり、海上自衛隊ではえのしま型掃海艇(2012(平成24)年就役開始)やあわじ型掃海艦(2017(平成29)年就役開始)より軽量で長期間運用できる繊維強化プラスチック(FRP)製の掃海艦艇にシフトしつつあります。また、それまで機雷処理能力を有してこなかった護衛艦にも、2022年から就役を開始したもがみ型において機能付加されています。

多様な「機雷」と2つの処分方法

 先ほども触れたように、実は機雷にはさまざまな種類があります。触発機雷や磁気機雷以外で現在知られている代表的なものとしては、船舶が航行する際に発生する音や水圧を感知して起爆する「音響機雷」や「水圧機雷」、さらにこれらをひとつに組み合わせた「複合機雷」、そして目標が近づくとロケットなどによって海中から急速に上昇して起爆する「上昇機雷」や、カプセルに収納された魚雷を射出する「ホーミング機雷」などが挙げられます。

Large figure2 gallery7 「令和7年度機雷戦訓練」に参加した護衛艦「みくま」から海面に下ろされる「自律型水中航走式機雷探知機」(画像:海上自衛隊護衛艦隊)。

 また機雷自体の種類に加え、その設置方法による区別も存在していて、海面にぷかぷかと浮かぶ「浮遊機雷」、下に沈むおもりと係維索と呼ばれるロープのようなものでつながれ、任意の水深に設置される「係維機雷」、海底に設置される「沈底機雷」などが代表的です。

 では、このようにバラエティーに富んだ機雷をいかにして処分していくのでしょうか。機雷の処分には大きく分けてふた通りのやり方があります。

 ひとつは、すでに存在が判明している機雷原で、掃海艇やヘリコプターが音や磁気などを発生させる装置を引っ張りながら航行して音響機雷や磁気機雷を爆発させたり、あるいはカッターなどがついた掃海索と呼ばれるロープ状の器具を引っ張りながら航行して係維機雷の係維索を切断し、浮かび上がった機雷を機関砲などで射撃して処分したりする方法です。これは「機雷掃海」と呼ばれます。

 もうひとつは、海中に潜む機雷をソーナーなどによって探し出し、専門のダイバーや小型の無人水中機(UUV)を使って機雷の近くに爆薬をセットして爆破処分する方法です。こちらは「機雷掃討」と呼ばれます。海上自衛隊では、とくにこの機雷掃討に関する能力向上を進めてきており、先述したもがみ型護衛艦には、泥の中に隠れている沈底機雷を見つけ出す能力に優れたUUVである「OZZ-5」、さらにこれと連携する無人機雷排除システム用水上無人機(USV)をそれぞれ搭載、運用可能です。

 現在、中東情勢と絡めて注目が集まる機雷ですが、日本周辺海域でも有事の際に中国が東シナ海などに機雷を大量に敷設する可能性があり、油断できない存在です。そうした中で、海上自衛隊は機雷処理能力を高めるため、さまざまな取り組みを進めているのです。

実は損している?

ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

YOUの気持ち聞かせてよ!

いいね いいね
ムカムカ ムカムカ
悲しい 悲しい
ふ〜ん ふ〜ん
NEWS一覧へ

ポイント ポイント獲得の流れ

ポイント獲得の流れ

ポイント ルール・注意事項

ポイント獲得!!