「道路や白線がやたらキラキラしてる…」実は気のせいではなかった! どうやって?何のため?
- 乗りものニュース |
住宅地などでクルマを運転していると、たまに路面がキラキラと反射していることがあります。これには、どんな理由があるのでしょうか。
実はアスファルトにとある素材が混ざってる!
住宅地周辺の道路などで、街灯やクルマのライトに反射し、やたらとキラキラと光る路面があります。なぜあれほどキラキラしているのでしょうか。
夜間の住宅地の道路(画像:写真AC)。
実はこうした路面には、アスファルトに含まれるガラス廃材など、ガラスとして再利用できないものが粉砕されて含まれています。
粉砕したガラス素材は「カレット」と呼ばれるため、夜にキラキラ光る路面は「カレット舗装」とも呼ばれています。なぜこのような舗装がされているかというと、目立たせてドライバーなどに注意をうながすという働きがあります。
日本道路建設業協会によると、用途としては「ガラスの光を反射する性質を利用して路面の視認性を高め、ドライバーの視線誘導や注意喚起など安全走行に貢献する」という目的があるそうです。
主に、信号機がなく横断歩道が見つけづらい見通しの悪い交差点や、同じく見通しの悪い山岳道路、住宅地の歩道、遊歩道、サイクリングロードなどに使われているとのこと。路側帯や車線と車道を区別したり、近くを歩いている歩行者の存在をより明確にするのに役立っているそうです。
ただ、アスファルトにガラスを混ぜているため、アスファルトの耐久性が落ち、摩耗し易くなるほか、水はけが悪くなるといったデメリットも多少あるようです。
ちなみに、大通りの車道などでもこうしたガラス素材は使われており、区画線や路面標識などの白線やセンターラインがキラキラ光るケースも。これもラインの塗料にガラスビーズ(カレット)混ぜています。暗い路面でも白線やセンターラインがハッキリ視認できるのはこのためです。
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