ここに「2階建て道路」を通すの…!? 横浜の住宅街を貫くウルトラC道路のトンネル工事が本格化 現道は激セマ&激坂 スゴすぎる地形!
- 乗りものニュース |

国道16号のバイパスになるルートだが「狭すぎる&急すぎる」現道
横浜市金沢区で都市計画道路「横浜逗子線(釜利谷六浦地区)」の工事が進められています。急峻な住宅街にトンネルと地上の「2層建て道路」を作る特徴的な工事で、2026年度からはトンネル掘削も本格化しています。
横浜逗子線、釜利谷六浦トンネル工事現場。環状4号線に面する(乗りものニュース編集部撮影)
横浜逗子線は、金沢八景駅の西側を南北方向に走る延長1.4kmの道路として計画されており、上大岡付近から国道16号に並行する形で開通している「笹下釜利谷道路」の実質的な延長部に当たります。
笹下釜利谷道路は環状3号線から南が4車線で開通しており、横浜逗子線は釜利谷交番前から分岐して環状4号線を目指して南下していきますが、急峻な釜利谷・六浦の住宅街区間は未開通です。ここを貫く1.4kmの区間が「釜利谷六浦工区」です。
未開通部の現道は非常に狭く、特に途中の「白山道トンネル」は信号制御で片側交互通行としているほど。環状4号線と接続する「西六浦」交差点も環4側に右折レーンがなく、ボトルネックとなっています。そこで横浜逗子線は環状4号線を越えてさらに南の県道205号までつなげる計画で、京急線の六浦駅、ひいては逗子市街方面へと直結します。
この道路の都市計画決定は1957年で、事業化したのは2004年度のこと。2025年度末時点で事業進捗率は34%(見込み)ですが、用地取得は86%まで進捗しており、2025年度から「2層建て」区間のトンネル工事が始まりました。
環状4号線沿いには工事のインフォメーションセンターも開設され、2026年8月6日には地元小学生の現場見学も行われるなど、広報体制も強化されています。いままさに“ホットな現場”になっています。
トンネルの上まで行ってわかった「絶景」=「こんなところに道路通すの!?」
横浜逗子線は最大幅員32m、4車線の道路として計画されていますが、わざわざ一部を2層建てにするのは、すでにこの区間に住宅やマンションが所せましと建て込んでいるためです。
現道の白山道トンネル北側。信号で片側交互通行となっている。この手前側を横浜逗子線が横切る計画(乗りものニュース編集部撮影)
トンネルは上下1車線ずつの640mで計画されており、通過する自動車が通ります。その上に上下1車線ずつの平面道路が急峻な地形に沿って設けられ、交差道路や沿道とのアクセスを担います。この構造によりトンネル地上部の幅員は16.5mに抑えられています。
2026年8月現在、環状4号線から続く工事ヤードの脇から仮設の歩行者用通路でトンネルの上まで進むことができます。平面道路の用地として確保されているのはマンションの駐車場だったであろうスペースで、区画線などもそのままでした。
振り返ると、トンネル工事のために設けられた「防音ハウス」をはるかに見下ろし、遠く横須賀方面までを一望できます。地形の厳しさとともに、住宅街としての人気の秘訣も垣間見た気がしました。
そこから北側も、航空写真では道路用地を追うことはできるのですが、実際には未利用地と思われる急峻な崖が道路用地となっており、先を見通すことができません。この崖地では今後、地盤改良工事が予定されています。
また、2層建て区間の北側、上大岡方面の既存開通部と接続するまでの間も起伏のある森の中を抜けて白山道トンネル北側をかすめる線形となっており、こちらの工事は始まっていません。「ここにどうやって道を通すのか……」と、にわかに信じがたい地形ですが、現在のところ、事業期間は2031年度までとなっています。
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