【婚活】「自分は見た目が若いので、30代後半の女性でもいけると思う」 47歳女性に「交際終了」を出した55歳男性の末路
- オトナンサー |

近年、「年近婚」、つまり年齢が近い者同士の結婚が増えています。その背景にはいったい何があるのでしょうか? 結婚相談所を運営する筆者が、「年近婚」の背景にある、いくつかの社会的・心理的要因を分析してみました。
年近婚が多くなりつつある
先日、さゆりさん(33歳、仮名)が入会面談にやってきて言いました。
「婚活をするのは、初めてのことです。30歳の頃からマッチングアプリをしていましたが、アプリで出会うのは『結婚というよりも、まずは恋人同士になることから始めたい』という人が多かった。会う回数を重ねても、なかなか結婚の具体的な話にはならなくて、2〜3カ月すると自然消滅的に関係が終わるパターンばかりでした」
こんな出会いとお付き合いを続けているうちに、時間だけが過ぎていきました。
「そこで、結婚相談所で本格的に婚活を始めようと思うのですが、相談所で活動している人たちのブログやYouTubeを見ると、33歳だとマッチングするのは『40歳以上の男性が多い』とあって。私、なるべく年の近い人と結婚したいんです」
確かに10年くらい前までは、33歳ならマッチングするのはアラフォー男性というのが市場の主流でした。しかし近年、その傾向は変化しつつあります。
筆者の相談所も加盟している結婚相談所連盟のIBJが2025年4月に公開した「成婚白書」(2024年度版)によると、成婚カップルの年齢差は以下のようになっています。
・全年齢の加重平均:約2.6歳差(男性が年上)
・25~29歳の女性:平均年齢差3歳
・30~34歳の女性:平均年齢差2歳
・35~39歳の女性:平均年齢差3歳
・40~44歳の女性:平均年齢差3歳
・45歳以上の女性:平均年齢差2歳
これらのデータからも分かるように、全体的に年の近い年齢の人と成婚しています。
婚活市場での自分の立ち位置を知る
この話をすると、さゆりさんはとても安心したようでした。
「そうなんですね。ただ、結婚相談所で活動している同い年の友達の話を聞いたら、父親くらい年齢が離れている50代、60代の男性からもお申し込みが来るって言っていたのですが……。もしもそうだとすると、気持ちがなえます」
確かに、親子ほど、孫ほど年の離れた男性からの申し込みを受けることはあります。
「◯歳以上年の離れている相手には、お申し込みをかけてはいけません」という規約はありませんし、年の離れた相手にお申し込みをかけるのは、個人の自由です。50代、60代の男性でも「子どもが欲しい」と思って婚活をしている人は、年齢のかけ離れた女性にもお申し込みをかけています。
また、年収やステータスが高い男性ほど、「自分なら若い女性と結婚できる」と思っている傾向にあります。
こんな例もあります。
のりおさん(55歳、仮名、年収1100万円)が婚活を始めたきっかけは、やはり「子どもが欲しいから」でした。ところが、サイトに登録をしてみると、お申し込みが来るのは40代後半から50代の同世代女性ばかり。ご自身では30代に申し込みをかけるのですが、まず受諾されませんでした。
そんなときに、みちえさん(47歳、仮名)からお申し込みがありました。みちえさんは、年収がのりおさんと同じ1100万円あり、大手企業で働くバリキャリ。洗練された美人でした。
「年齢的には引っかかりますが、顔がタイプだし、彼女のキャリアにも興味がある。この女性にはお会いしてみようと思います」
そう言って、のりおさんは、みちえさんの申し込みを受諾したのです。
お見合いをしてみると、お写真の通りの美人で、話題も豊富。それでいて気さくなみちえさんをすっかり気に入ってしまいました。
お見合い後に、2人は「仮交際」に入ったのです。
ところが、4回のデートを終えたところで、のりおさんが「交際終了」を出してきました。
あんなに気に入っていたのになぜだろうと、理由を尋ねました。するとのりおさんは、こんなことを言ったのです。
「やっぱり子どもが諦めきれません。まだ婚活を始めたばかりだし、自分は55歳だけれど見た目が若いので、実際に出会えたら30代後半とか40歳の女性でもいけると思うんです。婚活パーティーなら、うまくいく気がします」
そこで、婚活パーティーに出るようになったのですが、そこでも苦戦し続けているのが現状です。
一方で、こんな例もあります。
てつおさん(49歳、仮名)は入会当初、「年齢的にこれから子どもを授かるのは厳しいと思っていますが、最後の親孝行で、親に孫の顔を見せたいという気持ちもあります」と言っていました。
年収が1400万円あったてつおさんは、30代後半の女性とは実際にお見合いが組めていました。しかし、てつおさんが最終的に結婚を決めたのは、47歳のさちこさん(仮名)でした。
「年が離れすぎていると、どうしてもジェネレーションギャップといいますか、生きるエネルギーの違いのようなものを感じてしまったんです。若さに合わせて無理をして暮らすよりも、同世代の女性と、波長の合う自然な生活を送りたいと思いました」
婚活市場の中でいつまでも夢を追い続けていると、年齢だけ重ねてしまうのですが、立ち位置が分かれば成婚できるという例ですね。
年近婚を望むのは、男性よりも女性が多い
一般的に、男性(ことに年齢を重ねた男性)は、婚活の初期段階において、自分よりかなり年下の女性との結婚を希望する傾向にあります。
これが、女性の場合は年齢を問わずに、婚活を始めた当初から「年近婚」を望む人が圧倒的です。そして、この傾向は近年ますます強まってきています。
その理由は、女性の社会進出が活発になったからでしょう。
かつて昭和の時代、日本社会では「男性が外で働き、女性は家庭を守る」という性別役割分業が強く根付いていました。企業の中でも、男性は総合職としてキャリアを積み、重要なポジションを任される一方で、女性は事務職などの補助的な立場に就くケースが多くありました。
この社会構造は、自然と“年上男性と年下女性”のカップリングを生みやすい土壌にもなっていました。「稼いでいる年上男性が頼もしく見える」「年上男性に頼る」というのが女性の思考構造だったからです。
しかし、平成から令和にかけて、状況は大きく変わりました。女性の社会進出が目覚ましくなり、男性と同等の立場で仕事をする有能な女性が増えました。管理職や専門職に就く女性も年々増加しており、かつてのような「男性に頼る」「男性に養ってもらう」という前提は薄れてきたのです。
年齢が近いと、育ってきた時代背景や経験してきたことが似ているため、会話がかみ合いやすく、価値観も似ています。例えば、「子どもは何歳までに欲しいか」「仕事と家庭の両立についてどう考えるか」といった将来設計の話もしやすいというメリットがあります。
そうなってくると、女性が結婚に求めるのは、「お互いを尊重し合える関係」「価値観を共有できる関係」です。
男性の年収やキャリアの条件よりも、結果的に、同世代や年齢の近い男性との結婚を選ぶ傾向が強まってきた――。これが、「年近婚」を女性がしたがるようになったゆえんではないでしょうか?
こうした背景から、近年では男性の年収やキャリアといった条件よりも、「価値観を共有できる相手」との結婚を重視する女性が増えています。結婚は「選ぶこと」と「選ばれること」がイコールになったときに成立するので、その結果として、自然と「年近婚」が増えていっているのでしょう。
仲人・ライター 鎌田れい
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