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デートの食事代「割り勘」でフラれた33歳男性の落とし穴 「じゃあ半分で」が相手を冷めさせる“本当の理由”

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デートの食事代で割り勘にしない方がよいケースとは?(画像はイメージ)
デートの食事代で割り勘にしない方がよいケースとは?(画像はイメージ)

デートの食事代で割り勘にしない方がよいケースとは?(画像はイメージ)デートの食事代で割り勘にしない方がよいケースとは?(画像はイメージ)

 近年の物価高の影響で、デートの風景も変わってきました。食料品や日用品だけでなく、外食や映画、カフェまで、以前より高くなったと感じる場面が増えています。

 例えば、都心のおしゃれなカフェで1杯800円以上のコーヒーを見かけることも珍しくありません。「以前は980円でランチ食べられたのにな」と思いながら、カフェでコーヒーを2つ頼むだけでもなかなかの出費になり、思わず焦ってしまう人もいるのではないでしょうか。

 そんな中、ネット上では「デート代は割り勘でいい」「女性がおごってもらう前提は古い」「男性だけが負担するのは不公平」といった声が多く聞かれるようになっています。

 割り勘そのものはまったく普通のこと。ただし、友達付き合いと恋愛は空気感が違うことを知り、臨機応変に対応するのが得策です。割り勘でモヤモヤが残らないケースと、男性が気を利かせておごった方がスムーズなケースがあります。

 私が恋人・夫婦仲相談所で多くの男女の相談を受けてきた実感として、問題は「どちらが払ったか」ではありません。会計の場面では、その人の恋愛観、思いやり、相手への敬意がかなりはっきり出ます。

割り勘でもうまくいくカップルの共通点

 割り勘でもモヤモヤしないカップルには、共通点があります。それは、2人が同じ温度感でデートに参加していることです。

 お付き合いが始まる時期に、お互いの「お金感覚」をキャッチしています。1杯800円のコーヒーを高いと思うかどうかという感覚をシェアしています。

 デート時に「お店選びを一緒にした」「予算感を事前に共有した」「どちらか一方が無理をしていない」「会計のときに気まずい空気にならない」という関係であれば、割り勘はむしろ健全です。

「割り勘=ケチなやつ」と思わせない

 イズミさん(31歳、仮名)は、マッチングアプリで出会った男性と初めてのデートをしました。食事代は割り勘だったそうです。しかし、イズミさんはまったく嫌な気持ちになりませんでした。

 理由を聞くと、彼が店を決める前に「高すぎるお店だと緊張するから、気軽に話せるところにしよう」と言ってくれたからでした。会計のときも、彼は「今日は楽しかった。次は給料日の後、気になっているお店に誘っていい? カジュアルなお店だから僕がごちそうできる範囲だよ」と自然に伝えたそうです。イズミさんは「割り勘だったけど、気遣いが感じられて、嫌な感じはしなかった」と話していました。

 ここが大切です。女性がモヤモヤするのは、支払った金額そのものではありません。「私はこの人に雑に扱われたのではないか」と感じることです。お店選び、会話、会計後の一言に思いやりがあれば、割り勘でも関係は冷えません。むしろ「無理をしない人」「対等に付き合える人」と好印象につながります。

男性がおごった方がうまくいくこともある

 一方で、男性が気を利かせておごった方がよいケースもあります。例えば、男性側が強く誘った場合、男性が高めの店を指定した場合、女性が遠方から来ている場合、あるいは、初デートで「また会いたい」というリピート好意をきちんと伝えたい場合です。

 リュウジさん(33歳、仮名)は、気になる女性を自分から誘い、評価がいい、お値段高めのイタリアンを予約しました。ところが、会計時に「じゃあ半分で」と言ったところ、素直に支払いはできましたが、次のデートにつながらなかったそうです。

 リュウジさんは「今どき、割り勘が普通だと思っていた」と言いました。しかし、その店を選んだのは彼。相手に事前に予算の相談もしていませんでした。つまり、デートの設計権は彼にあったのに、支払いの場面だけ急に対等に戻したのです。

 これは女性側から見ると、「えええ? こんな高い店選んどいて、払ってくれないの? 自分のペースに乗せられたのに、最後だけ割り勘?」と感じやすいです。

 リュウジさんには、「おごるかどうか」より先に、「誘った側として相手に負担ではないか」を考えてくださいと伝えました。

 例えば、「今日は僕が誘ったから出すね」「次にお茶することがあったら、そのときお願いしていい?」と言えば、同じ支払いでも印象はまったく変わります。女性は高級店に連れて行かれたいのではなく、「自分の気持ち、過ごす時間を大切に扱われている」と感じたいのです。

「男女対等」と「気遣い」は別もの

「男女対等時代よ。どんなときも割り勘でしょ」という意見もあります。その考え自体は間違っていません。女性がフルタイムで働き、収入を得て、自分の人生を自分で選ぶ時代です。「デート代を男性が負担するのが当然」という価値観はかなり古いですが、平等とは、相手への気遣いを省略することではありません。

 店選びは自分の趣味、会話も自分中心、会計だけきっちり半分…。これでは平等ではなく、単なる独りよがりの省エネ恋愛です。女性側も「男性の方が当然おごってよ」と最初から決めつけていると、相手を財布として見ている印象になります。これもまた、令和の恋愛では危険です。

「女性の方がデートの時のメークや、お洋服やヘアにお金かけるんだから、食事代くらい出してよ」という意見も聞きますが、男性も身だしなみにお金をかけているケースがあり、一概には言えません。

 対等な関係とは、2人の収入、年齢、誘った経緯、店の価格帯、その日の状況を見ながら、お互いが納得できる形を築いていくことです。

会計前の一言で印象は変わる

 デート代でもめるカップルは、実は会計そのものより、会計前後のコミュニケーションが足りないことが多いです。

「今日は僕が誘ったからごちそうするね」

「無理しないお店にしよう」

「次は私がカフェ代を出すね」

「最近外食高いから、居酒屋にしようか」

 こうした一言があるだけで、相手は安心します。お金の話をするのは気まずいと思う人もいますが、恋愛が長く続くかどうかは、こういう現実的な話を自然にできるかどうかにも関係しています。

 ただし、マッチングアプリを経由した初期のデートでは、まだ相手との信頼関係ができていません。その段階で会計があまりに事務的だと、「この人は私とまた会いたいのかな」「大事にされているのかな」と不安になりやすいのです。デート代の正解は、時代によって変わります。昭和や平成初期のように「男性がおごるのが当然でしょ」という価値観で恋愛を語るのは、現実に合わなくなっています。

 私がすすめたいのは、初回や男性が強く誘ったデートでは、男性が少し多めに払う、もしくはおごり、関係が続いてきたら、割り勘、交互に払う、食事は彼・カフェは彼女など、2人で納得できる形に移行する方法です。支払い割合を「6:4」と最初から決めているカップルもいますが、全くけんかはないそうです。

 会計は、単なるお金の処理ではありません。

「あなたに会えてうれしかった」

「無理しない関係でいたい」

 そういうメッセージを伝える場面でもあります。

 女性がおごられる時代が古いのではありません。男性が何も考えずにおごる時代も、女性が当然のようにおごられる時代も、どちらも古いのです。

 これからのデート代は、「どちらが払うか」より、「どう払えば、相手が安心するか」を考えられる人が選ばれる時代になると思います。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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