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5人に1人の父親は産後「絶望的」に…一見理想的な令和時代の子育て家庭が陥りがちな“夫婦共倒れ”のリスクとは

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  • マイナビウーマン
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専業主婦世帯の倍以上に増えた共働き世帯。子どもがいる家庭でも、夫婦ともに仕事を持っていることが当たり前になっています。それに伴い、親の悩みも変化しつつあります。子育て中、仕事と家庭のバランスがとれた生活を送るにはどうすればいいのでしょうか? 子育てアドバイザーの高祖常子先生に伺いました。

<前回の記事>厳しいしつけや叩くことから卒業を!親子で安心できる我が家を作るためにできること|高祖常子さんインタビュー前編

共働きで夫婦一緒に子育てをする家庭が増えている

――以前に比べ、最近は主体性を持って子育てするパパが増えてきましたね。

高祖 子育てに関心が高いパパは増えましたね
私が担当している、自治体による平日開催の産前講座でも、パパも同伴するご家庭は年々増えてきています。最近では、多いと三分の二ほどのご家庭でパパも参加していますね。また、そうしたパパほど育休を取っていることが多いようです。

――育児・介護休業法改正もあってか、ますます育休を取る男性が増えましたね。

高祖 ママとパパの両方が仕事をしながら、夫婦一緒に子育てをしていく意識を持っている家庭が増えているんだと思います。ママも育休を取って仕事を続ける人が多いですからね。仕事後のスーツ姿のままで産前講座に来ているママもよく見かけます。

――パパがママ任せにならずに育児をするようになると、家庭がうまく回りやすそうです。

高祖 私は時々ファミリーサポーターもしているんですが、「2人目が生まれたら、上の子の送り迎えは自分(パパ)が担当する予定だけれど、仕事の都合がつかない時のために、事前にファミリーサポーターを自ら申請した」というパパにお会いしたこともあります。
実際に生まれた後も、ファミサポ依頼時はパパ自身が連絡してくれました。そういうのはとてもいいですよね。体が回復しきっておらず授乳などで忙しい時期に、ママがファミサポまで手配するのは大変ですから。

――パパの主体性を感じますね。

2人とも子育てに向き合うようになった。だからこそ不安が募ることも

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――以前だと「子育ての悩み=ママの悩み」というパターンが多かったですが、パパが積極的になってきた状況下で変化はあったのでしょうか?

高祖 以前よりもパパの悩みは細かく、具体的になってきましたね。
たとえば以前は「子どもにはどうやって関わればいいんでしょう?」といったざっくりした悩みが多かったんですが、最近は「◯ヶ月の子にこういう離乳食はいいですか?」というような悩みをパパから相談されることもあります。

――子育てをしているパパだからこその悩みですね!

高祖 そうですね。一方で、パパとママの両方が悩み過ぎるのも気がかりです。両親2人とも同様に些細なことまで気にかけすぎていると、相乗作用でますます不安を募らせてしまうこともあるので。

――ママだけでなく、夫婦が共倒れ状態になってしまうのですね。

高祖 パパによっては仕事が忙しいのに育児や家事もがんばって倒れそうになったり、パパ自身が産後うつになったりする人もいます。産後のママに無理は禁物なのはもちろんのこと、パパもがんばり過ぎたり心配し過ぎないように、働き方や家事・育児のバランスを考えることも大切ですね。

DATA:男性の産後うつ

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今西洋介ほか「男性の産後うつと育児休業に関するアンケート調査」日本小児科学会雑誌 127,1 p90-95(2023)より

――がんばり過ぎない、心配し過ぎない、バランスを取る、って大事ですね! 具体的にはどのようにすればいいのでしょうか?

高祖 夫婦がお互いに支え合うのは大前提として、無理が続いているなと思ったら、まずは心と体が休まるようにできるだけ家事にかける手を抜いていきましょう。
例えば、子どもに「あっち行ってて!」と料理中にどなったり、一生懸命作った離乳食を床にぶち撒けられてショックを受けたりするくらいなら、料理の手間を省いていいと思います。
最近は冷凍食品だっておいしいし、市販のベビーフードのクオリティも高いし、炒めるだけで済む料理キットやスーパーのお惣菜も豊富にあります。
できるかぎり家事の負担を軽くすることで、少しだけでも余裕を作って、子どもと心穏やかに過ごす時間を増やせた方がいいと思うんです。

節目ごとに自分たちの暮らし方・働き方を見直す

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――産後は慌ただしく、自分たちのやり方をなかなか見直せずにいる家庭も少なくないですが、どんなタイミングでやり方を考えていけばいいのでしょうか?

高祖 保育園入園や小学校入学など、ライフステージが切り替わる節目で「我が家はどういう体制で、どんなふうにやっていくのか」を考え、調整していくのがいいと思います。
自分たちの健康のためにも、家族のためにも、親族だけでなくファミリーサポートなどの子育て支援制度を上手に利用しながら組み立てていってほしいです。

――中には「仕事で帰宅時間が遅く、家のことを考える余裕すらない」という人もいますが、そういう人はどうすればいいんでしょうか?

高祖 せっかく家族になれたのに、毎日仕事で忙しくて子どもの寝顔しか見られず、週末はぐったり寝ている……という生活は、もったいないです。
ぜひ、企業に相談したり、時には勤務先自体を見直しながら、働き方を工夫してほしいです。
男性育休の取得推進も進んでいますし、勤務間インターバル制度(勤務終了後~翌始業時間との間に、一定時間以上の休息時間を設ける制度)も企業に義務づけられていますし、働き方改革も進み、フレックスタイム制なども導入されています。
自分がどういう暮らし方・働き方をしたいか考えて、勤務先に相談してみるのもいいと思うんですね。

――自分でどんな暮らし方をしいたいか考えながら、働き方を変えていくのは理想ですね。

夫婦だけでなく、子どもも一緒に乗り越えていく

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――夫婦間で仕事への向き合い方の足並みが揃っても、子どものことで働き方を考え直さなければならない時もありますね。

高祖 子どもの年齢にもよるけれど、ママとパパだけでなく子どもとも相談しながら働き方を考えるのもいいですよ。
例えば、学童に通ってたのに、途中から「仲良しの友だちがいないから学童をやめたい」などと言い出すことはよくあること。そんな時は学童をやめてもいいし、仕事の都合を考えて「何曜日と何曜日だけは学童に行ってほしい」と親子で話し合ってもいい。その時々の状況に合わせてできる体制を作っていくことが必要だと思います。

――お互いに話し合ったり、意見を言い合ったり、聞き合える家庭であることが重要ですね。

高祖 ほんとにそうだと思いますよ。
夫婦で話し合って働き方を見直そうとしても、相手が「そんなこと言っても、仕事が忙しいからしかたがない」と取り合わなかったら、何も言えないし頼れなくなりますよね。
お互いに困りごとを言い合って、できれば子どもの意見も聞きながら、出勤・退勤時間などの働き方を互いに調整して、家族で乗り越えていってほしいですね。

(解説:高祖常子先生、文・取材:大崎典子)

※画像はイメージです

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