お尻にドーンと燃料タンク? ウクライナも使うBMP-1歩兵戦闘車の大胆発想とは
- 乗りものニュース |
ロシア・ウクライナ両陣営が使うBMP-1歩兵戦闘車は、車体の後部に燃料タンクのような膨らみがあります。しかし扉のような取っ手も。一体これは何なのでしょうか。
扉にある燃料タンクのような膨らみ
2022年2月に始まったロシアによる侵攻で始まったウクライナでの戦いも、2年近く経過しました。
BMP-1、写真はイラク軍のもの(画像:アメリカ陸軍)。
この戦いでは両軍が旧ソ連時代からの兵器を使っています。BMP-1歩兵戦闘車もそのひとつで、初期型は1960年代から生産された車両ですが、両陣営とも同歩兵戦闘車をベースとした改良済み車両を使っています。このシリーズの車両には、車体後部に燃料タンクのような、取っ手のついた大きな膨らみが2つあるのが特徴です。
これは、兵員を輸送する際、乗降扉の役割をもっていますが、燃料タンクのようなデザインになっているのは、実は本当に燃料が入っているから。扉自体が車両の副燃料タンクなのです。このような狙われそうな場所に燃料タンクが設置されていて問題はないのでしょうか。
この位置に燃料タンクがあるのは、BMP-1がディーゼルエンジンを使用していることに大きな理由があります。ディーゼルエンジンの燃料となる軽油は、ガソリンと物理的性質がまったく違います。
ガソリンは揮発性が高く、引火点はマイナス40度以下と極めて引火しやすいうえに、気化したガソリンが多い場合は爆発を伴う激しい炎上を起こします。一方、軽油の引火点は60~100度とされており、仮に敵の攻撃を受け車両が撃破された場合でも、運がよければ漏れた燃料は燃えません。さらに、爆発を起こす可能性も低くなっています。
そのため、燃料タンクを防弾版の代わりとして使おうとして生まれたのが、この扉です。
しかし、旧ソ連のアフガニスタンに侵攻した際はこれが弱点になってしまったと言われています。
榴弾やロケットランチャーの直撃で熱せられて軽油が炎上してしまうケースが多発し、結局燃焼するものを防弾に使っているのは危ないということになり、後継車両のBMP-2も含め、アフガンの戦訓により、燃料の代わりに砂や水などを入れるケースが多くなったと言われています。
2023年現在、ウクライナ軍もロシア軍も戦闘でBMP-1を使っており、ニュース映像やSNSで投稿される写真などで同車両を見かけますが、前述した弱点がかなり昔に露見しているため、タンクの部分が残っていても、燃料の代わりに防弾用の砂などが入っていることがほとんどだと思われます。
※一部修正しました(12月09日16時50分)。
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