【大腸カメラ】40歳過ぎたら、毎年受けるべき? 検便だけでは見落とされる危険な“病気”
- オトナンサー |
近年、大腸がんにかかる人が増えています。特に40歳を過ぎると大腸がんにかかるリスクが増加するといわれており、注意が必要です。
大腸がんの早期発見のため、40歳以上の人は医療機関から大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)の受診を勧められることがありますが、毎年受けるべきなのでしょうか。検便だけでは大腸がんを見つけるのが難しいのでしょうか。「ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニック」(横浜市都筑区)院長で、認定内科医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医の粟田裕治さんに聞きました。
ポリープを切除した場合は1~2年に1回検査を
Q.以前に比べ、大腸がんになる人が増えているという話を聞きますが、本当なのでしょうか。大腸がんになる原因も含めて、教えてください。
粟田さん「本当です。日本の2023年の部位別のがん死亡者数では、大腸がんは男性で2位、女性で1位となっています。大腸がんになる人の数も男女ともに年々増えてきており、高齢化と食生活の欧米化が大腸がんの増加につながっているといわれています。
喫煙や飲酒、肥満のほか、加工肉や赤肉の摂取などが大腸がんの発症に関与していると報告されています。また、血のつながったご家族で大腸がん罹患者がいる場合もリスクが高いと考えられています」
Q.健康診断で大腸がんかどうかを調べることは可能なのでしょうか。
粟田さん「可能です。多くの健康診断では検便(便潜血検査)が用いられています。事前に自宅で採取した便を提出し、便の成分を調べるもので、肉眼では分からない極微量な血液成分を感知することができます。大腸にがんや大きいポリープなどがあると、それらが便に接触したときに出血を起こし、血液が便に付着することがあります。この場合は『便潜血検査陽性』と判定されます。
大腸がんかどうかをはっきり正確に調べる検査は大腸内視鏡検査のみなので、便潜血検査で陽性となった場合には精密検査として大腸内視鏡検査を受ける必要があります」
Q.健康診断の便潜血検査で異常がなくても、大腸がんになっている可能性はあるのでしょうか。
粟田さん「1回だけ便潜血検査をした場合、大腸がんの人が検査で陽性になる確率は30~40%程度です。これは大腸がんが常に出血をしているわけではないためです。2回分の便を検査する2日法の場合は陽性になる確率が70%程度といわれています。
つまり、2日法の検便で異常がなかったとしても、大腸がんになっている可能性があるということです。検便だけでなく、数年に一度は大腸内視鏡検査を受けることが重要になるといえます」
Q.40歳を過ぎると大腸内視鏡検査を受けるよう勧められますが、なぜなのでしょうか。毎年受けた方がよいのでしょうか。
粟田さん「40歳を過ぎると、大腸がんや大腸がんのもとになる大腸ポリープができることが増えてくるといわれているからです。そこで、40歳を過ぎたらまず一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。もちろん昨今は20代、30代で大腸がんになる人もいらっしゃいます。40歳未満の人でも血便などの自覚症状がある場合は大腸内視鏡検査を受ける必要があります。
大腸内視鏡検査を受けて大腸ポリープを切除した場合は1、2年に1回、異常がなかった場合は3~5年に1回の頻度で大腸内視鏡検査を受けるとよいとされています。
一般的には大腸ポリープが大腸がんになるまでは平均して3~10年程度の時間を要するといわれています。そのため、異常がなかった場合の検査頻度は3~5年に一度で問題がない可能性が高いと言えます。
もちろん早く進行するタイプのがんもあるため、異常なしとなった大腸内視鏡検査を受けてから3年以内であっても、便潜血検査で陽性となった場合や血便などの自覚症状がある場合は大腸内視鏡検査を受ける方が良いでしょう」
オトナンサー編集部
実は損している?
ニュースを読んでポイントが貯まるサービスがあるのを知っていますか?ポイントサイトのECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。(※ECナビはPeXの姉妹サイトです。)今日読んだニュースが実はお小遣いになるとしたら、ちょっと嬉しいですよね。
ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなど多数あるので、好きな貯め方でOK!無料で登録できてすぐに利用できます。貯まったポイントはPeXを通じて現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。
運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?
簡単無料登録はこちらYOUの気持ち聞かせてよ!
いいね | ||
---|---|---|
ムカムカ | ||
悲しい | ||
ふ〜ん |