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今の30代以上が受けてきた「不適切な子育て」。親がされたように子どもに接するとトラウマ化する可能性

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  • マイナビウーマン
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価値観は時代によって移り変わります。今では不適切と認識されていることでも、昔は認められていたことがありました。つい自分が育ったときと同じように子どもに接していることがあるかもしれません。「不適切な子育て」とは、どのようなものでしょうか。

\引っ込み思案こそ、伸びしろいっぱい!/
2000人以上の親子の悩みを解決してきた元カウンセラー・吉田 美智子さんが伝える内向・HSCの子の力を生かす育て方

内向的な子どもの中には、何度も深く傷ついた経験=トラウマが原因で積極的になれないケースも。今回は、そんなトラウマにつながる不適切な子育てについて、書籍『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』(ディスカヴァー)から一部抜粋してお届けします。

慢性的なトラウマにつながる不適切な子育て

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※画像はイメージです

現在子育て最中の世代 (30~50代)は、今なら不適切といわれる体験をして育った人が多くいます。つまり、自分たちが子どもの頃にされた経験から、このくらいの行動や叱責なら普通と思ってしまいやすいのです。

では、今の親世代が子どもの頃に広く行われていた不適切な子育てには、どんなものがあったのでしょうか。

不適切な子育て【どなる・体罰】

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※画像はイメージです

朝日新聞 (2023年6月19日付)によれば、1980年代の父親の叱り方は①~③であったとのこと。

① その場でよくわかるように説明する
② ①がダメならどなる
③ ②もダメなら体罰を加える

今では、②のどなるも③の暴力も、してはいけない子育てであることが広く知られていますよね。でも少し前までは、家庭や学校でこのようなことはよく行われていました。

では、暴言や暴力はなぜいけないのでしょう?

それは、子どもの人権上の問題があるだけでなく、子どもに慢性的な傷つきを与えるからです。子どもに言葉で説明しても伝わらないとき、子どもは自分が悪いことをしたという理解や納得ができていません。そのため、力で脅して従わせるのではなく、わかるように説明する必要があります。もし子どもが感情的になっていたら、大人はそれを受けとめて、冷静に忍耐強く接しなければなりません。大人が冷静に対処することで、子どもは何がいけなかったのかを理解し、自分の気持ちをコントロールすることを学びます。

大人が「口で言ってもわからなければ身体で教えるしかない」とどなったり叩いたりすると、子どもは自分には理解できないことで一方的に叱られる怒りと恐怖、悲しみを感じて混乱するだけです。

このような関わりが繰り返されると、親の顔色をうかがい、親の前ではよい子にふるまいますが、こころの中ではただ怯えているだけで、成長することができません。自分はダメな子どもだと感じ、自信や自尊心を失ってしまいます。

不適切な子育て【心理罰】

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※画像はイメージです

心理罰というのは、「もうかわいいと思わない」「嫌いになった」などの表現で子どもにショックを与えることで、子どもの良心を育むという解釈です(姫岡勤京都大学教授1974)。かつては効果的な子育て方法と紹介されていたことに嫌悪を感じますが、今でも行われているかもしれません。心理罰には、大きくわけて次の4種類があります。

①存在否定...... 「そんな悪い子はうちの子じゃない」や 「あなたなんていなければよかった」などと存在を否定すること。親としては、そのくらい本気で怒っているんだよと子どもに伝えて反省をうながすつもりですが、子どもは「自分なんかいないほうがいいんだ」と感じ、深い悲しみでいっぱいになります。
何度も繰り返し言われると聞き流すようになりますが、それでも親に否定される体験は少しずつ子どもの自尊心をけずりとっていきます。親の気持ちは伝わらず、子どもを不要に深く傷つけてしまうのでやめましょう。

②人格否定......だらしがない、うそつき、弱虫のように、あなたはこうだと決めつけて人格を否定すること。親は 「事実を言っているだけ」「嫌なら直せばよい」と思うかもしれませんが、子どもは、「親が言うんだから自分はダメだ」と自信を失ったり、「どうせムダだ」と自暴自棄になったりします。
欠点をからかうこともいけません。容姿をからかうことや 「不注意ちゃん」のように短所をあだ名にすることは、子どもを深く傷つけます。子どもが笑って受け流していても、悲しみを隠しているだけです。

直してほしいことは、わかりやすい言葉で冷静に伝えるのが一番効果的です。また、子どもが改善点をすぐに直せないときは、何度も言う必要はありません。一度言ってもできないのは、まだ親のイメージ通りに行動する能力が育っていないからです。繰り返し言ってもできるようにはならず、親子関係が悪くなるだけです。助け舟をだしながら、子どもの成長を待ってあげてください。

③無視......暴言暴力より害が少ないと思われがちですが、「あなたはいなくていい」と態度で伝えることになるので、無視はしないでください。
親の不機嫌な態度で子どもをコントロールする方法もよくありません。子どもは常に親の機嫌をモニターしなければならず、安心できなくなります。すると、HSC型と同様の「相手の気持ちがわかる」「些細な違いに気づく」 性質がつくられてしまいます。この場合の「相手の気持ちがわかる」 性質は、ポジティブな意味ではなく、常に心理的に緊張して危険に備えているから備わったものなので、子どもの長所になりません。落ち着きがなくなり、人を避けるようになることもあります。伝えたいことは、言葉でわかりやすく伝えてあげましょう。

④感情を否定する...子どもが怒ったり泣いたりすると、大人は不快に思ったり、周りの迷惑を心配して「やめなさい」と禁じることが増えます。けれども、泣いたり怒ったりしている子どもに「泣くな」「怒るな」と言っても、感情をコントロールすることはできません。子どもの感情を受けとめられる場所で、気持ちが落ち着くまで待ってあげる必要があります。
「泣くな」「怒るな」のように親が強い言葉と態度で否定し続けると、子どもは次第に泣いたり怒ったりしなくなることがあります。それは、感情コントロールができるようになったわけではなく、感情を表現してはいけないと刷り込まれた結果、凍結するようになっているだけです。「うれしい」「楽しい」という気持ちも感じられなくなったり、自己否定的になったり、かえって気持ちのコントロールが難しくなります。
大人になって、アンガーマネジメントができず苦しむ人の中には、感情を禁じられた経験を持つ人が見られます。このように子どもの頃の影響は大人になっても続きますからやめましょう。

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※画像はイメージです

以上の4つの他にも、

無理にがんばらせる......逆境が人を強くすると思う人もいるかもしれませんが、それは幻想です。
長時間叱る......短時間のほうが伝わります。
他者と比較する......子どもが嫌な気持ちになるだけです。
きょうだい間で差をつける......男の子/女の子、兄・姉/弟・妹の誰かを特別扱いしても、男の子/兄/姉だからがんばる、もしくは下の子のお世話をするなどの自覚は育ちません。

これらの心理罰は、昔はよく行われていましたが、今は子どもにいい影響はないことがわかっています。

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この続きは、是非書籍でご覧ください。

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『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』吉田 美智子(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

※本記事は、『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』著:吉田 美智子/ディスカヴァー・トゥエンティワン より抜粋・再編集して作成しました。

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