健治と天文部の夏合宿。変わりゆく世界で“戻りたい日”を作る青春の価値【僕達はまだその星の校則を知らない#5】
- マイナビウーマン |

※本コラムは『僕達はまだその星の校則を知らない』第5話までのネタバレを含みます。
■天文ドーム閉鎖……合宿所はまさかの健治の家!?
夏休み中にメンテナンスをするため、天文ドームが閉鎖されることになり、今年の天文部の夏合宿は中止……かと思われましたが、江見(月島琉衣)が健治(磯村勇斗)の家で合宿をできないかと提案! 正直、わたしが健治の立場だったら「いやいや、無理だよ!」と即座に断っていたと思います。だって、自宅ってプライベート空間ですよね。いくら広いスペースがあったとしても、親しい人以外には見られたくないっ……!
しかし、健治は「この夏と同じ星空は二度と見られない」「みんなで一晩中きれいな星空が見られれば、それが幸せなのです」という部員たちの熱意に心を動かされ、自宅で2泊3日の夏合宿を行うことにしました。
健治自身も「僕にもこんな気持ちがあるとは」と驚いていましたが、視聴者一同もびっくりです。あれだけ他人に壁を作っていた健治が、まさか自分の家を解放するなんて!
■部活動が与えてくれる“20年後の宝物”
山田先生(平岩紙)も言っていましたが、「懸命に取り組んだ部活動は、懸命に取り組んだ受験勉強よりもずっと5年後、10年後、20年後も心に残る」ものだと思います。
わたしも学生時代はテニス部に所属して、部活動に明け暮れていました。テニス部は雨が降るとオフになるので、教室に逆さてるてる坊主(雨乞いになる)を吊るしたり、顧問の先生にバレないようにサボる術を仲間たちと本気で考えたり……。
あの頃は、とにかく練習がしんどくて「早く引退したい!」と思っていました。でも、いま振り返れば戻りたいくらいの青春だなぁって。お金を得られるわけでもないのに、全てを懸けて頑張る。その経験が、大人になった時に自分の財産になるんです。
今回の合宿に参加した天文部の部員たちも、いつか「あの夜は、楽しかったね」と語り合う日が来ると思います。社会に揉まれて、「学生時代に戻りたい」なんて思う時が来ても、“戻りたいと思える日“と“その日について語り合える仲間”がいることが、彼らを救ってくれるはず。
また、今の学生たちは、わたしたち大人が想像もつかないような不安と隣り合わせにいるのかもしれません。コロナ禍で生活形式が変わり、自然災害も増えている。天体観測のシーンで内田(越山敬達)が「今だって、いつ戦争になってもおかしくないし」とつぶやいていたのも、印象に残っています。だからこそ、彼らは“感謝”の心を忘れません。今、生きていることに感謝をして、未来のために祈ることができる。
アンドロメダ銀河は、およそ250万年前の光だと言われています。そう考えると、人類って長い歴史を積み重ねてきたのだなぁ……と。天文部の部員たちはそれを知っているからこそ、過去に思いを馳せるのでしょう。「あなたたちがいてくれたから、わたしたちの幸せな“今”があります」と。
■宮沢賢治オタクの珠々が健治に“特別な感情”を抱き始めた?
健治が「家の者が〜」と言うたびに、“ムムス”を感じていた珠々(堀田真由)。前回、「白鳥さんは、わたしの敬愛する賢治さんにどこか似ているような気がするんです。ただずまいというか、気になって気になって仕方なくて、もっと深く知りたくなってしまうような……」と言っていたし、これはもう“恋”ですよね? オタクは安易に「推しとあなたが似ています」なんて発言はしないので(断言)。
「白鳥さんに、頼れる奥さんがいてよかったじゃん。これでいいの。わたしには、永遠独身の賢治がいるから!」と言い聞かせていたくせに、健治が「僕は独身です」と言った瞬間、明らかにホッとした顔してたし!
健治の行動は、本当に予想がつきません。急に“ムムス”を感じ始めたかと思えば、子どもみたいに無邪気にはしゃぎ出したり……。見ていて飽きないのは納得です。天体観測を終えたあと、「あんなふうに、誰かと星を見たことがなくて。笑ったり、しゃべったり、感謝されたり。星は今までも今もずっと綺麗だけど、ひとりじゃないってことが、この宇宙で誰かと一緒にいるってことが、こんなにも何もかも違うなんて!」と無邪気にマシンガントークをしていたのも、「ははっ!」とルンルンで駆け出して行ったのも、たしかにかわいかった。
ただ、健治の珠々への気持ちが、恋なのか人間愛なのかは、いまいちつかめません。珠々の手にビーツの色が映ったのを見た時、健治は「少しだけ触ってもいいですか?」と言いました。「これは胸キュン来たぁああああ!」と思ったし、珠々も明らかにドギマギしていたけど、健治はただ珠々の手についた色をじっくり見たかっただけ。
「手相見せてよ」と言って手を握るテクニックもあるけれど、健治は絶対にそういう気持ちで触ったわけではないんですよね。第3話の内田を思い出しちゃいました。
しかし、健治のなかで、珠々が特別な人になっているのは間違いないと思います。母が亡くなってから、父が男手ひとつで育ててくれたこと。公立中学校の教師である父は、学校になじめない健治に「頼むから、普通にしてくれよ」と“普通”を押し付けてきたこと。小学生の時、いじめてきた同級生と教師と学校を訴えたくて、法律事務所に証拠を持っていったこと。その結果、父に「今までずっと我慢してきた。俺はもう健治とは暮らせないかもしれない」と言われてしまったこと。
これらは、健治にとっては思い出したくない過去だったはず。でも、珠々には話したいと思えた。そして、珠々も「全部じゃないけど、伝わってる。だから、大丈夫」と受け入れてくれました。この2人、恋愛に発展するかは分からないけれど、太陽と月のようにお互いがなくてはならない存在になっていくんだろうなと思います。
(菜本かな)
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