宮沢氷魚＆藤原季節、お互いの好きなところは？　「氷魚君は直球」「季節君は計算しない」

　映画「his」でW主演を務める俳優の宮沢氷魚さんと藤原季節さん。同作は、井川迅（宮沢さん）は恋人・日比野渚（藤原さん）から大学卒業直前、「一緒にいても将来が見えない」と別れを告げられます。13年後、ゲイであることを周囲に知られるのを恐れ、田舎で孤独な生活を送る迅の前に、渚と6歳の娘・空（外村紗玖良さん）が現れ、3人で生活を始める…男性同士のカップルが理解を求める奮闘を描いた人間ドラマです。

　オトナンサー編集部では、宮沢さん、藤原さんにインタビューを実施。仲良くなったきっかけや、演じた役と似ているところ、お互いの好きなところなどを聞きました。

再会後の“キスシーン”から仲良く

Q.撮影中に仲良くなったきっかけは何かありましたか。

宮沢さん（以下敬称略）「何か大きな出来事があったわけではないですが、ゆっくりと仲良くなりました」

藤原さん（同）「迅と渚が再会してキスするシーンを乗り越えてから仲良くなりました。撮影を始めて2～3日くらいのときで、その日は興奮して眠れませんでした」

Q.それぞれ、演じられた役と似ているところはありますか。

藤原「渚を演じて、まだまだ古い価値観を持っていると感じていました。まだこんな自分がいたのかとショックを受けて、監修の南和行さんに相談したら、『今まで生きてきた価値観があるから無理に変える必要はない』とおっしゃってくださいました。問題は自分の価値観が古いことではなく、それを許容できない自分の弱さで、それが渚と似ていました」

宮沢「迅は分からないことに対して、分からないまま向き合おうとするところがあります。迅を演じていて分からないことがあったときに、そのまま演じていたことがありました。そのときは自分を追い込んでも何も出てこないからです。分からないままでも向き合うとするところが似ていると思いますね」

Q.お互いの好きなところを教えてください。

藤原「氷魚君はいろいろなことを直球で投げてくるんですよ。そこがいいなと思います。この前手紙をくれたんですが、書いてあることもシンプルで『この映画を広めよう』という内容でした。その直球の投げ方はすごいなと思いました。僕はモジモジしているからストレートに言えないんですよ。会うたびに感動します」

宮沢「季節君は多分計算してないんですよ。まだ1回しか共演していませんが、今回は、そのときに思ったこと、感じたことを表現してくれました。この作品はそのときに思ったことがすべてだと思うので、季節君の反応はテークごとに違ったりするし、回を重ねるごとに気持ちも変わります。舞台に近い、普段の映像の芝居とは違う感覚で、すごく楽しかったです」

Q.お二人が「恋愛」で重視することは何でしょうか。

宮沢「価値観の共有です。全部合うのは変ですが、何か一つ同じものがあれば何とかなると思うんですよ。イチロー選手が言っていて、確かにその通りだと思いました」

藤原「自分にないものを相手に求めるところがあります。自分が持ってないものを持っている人を見ると、その人にほれ込んじゃいますね」

Q.この映画の好きなところを教えてください。

宮沢「リアルなんですよね。今泉力哉監督の作品は日常で起こることしか描かれないので、そういう意味でこの世界はリアルに描かれていて、その世界で生きられたなと思います。普段あまり感じていなかったのですが、『his』の世界に存在したと感じました。岐阜県の白川町に行ったら、迅も渚もいるんじゃないかと感じています」

藤原「役者としての話になってしまいますが、台本を読んだとき、言いたいと思うセリフにあふれていてそこに感動しました」

Q.普段、リフレッシュにしていることはありますか。

宮沢「掃除機をかけることです。毎日しています」

藤原「花を部屋に飾っています。色のあるものが好きで、部屋を色でいっぱいにするのが好きです」

　映画「his」は全国公開中。

オトナンサー編集部

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