【警鐘】楽しい「推し活」が一転…《何気ない投稿》から個人が特定される! 自分の生活が“読まれる”推し活投稿のリスク
- オトナンサー |
「推し活」は、好きなアーティストやキャラクターを応援するかけがえのない時間です。コンサートや舞台、イベントに参加したときの高揚感をSNSで仲間と共有することで、楽しさはさらに広がります。
しかし、SNS投稿の中には、思わぬリスクが潜んでいることも。チケットやホテル、移動中の写真やICカード、駅の表示など、一見何気ない投稿でも、個人を特定できるヒントが多く含まれている場合があります。近年はAI画像解析や画像検索技術が進化し、複数の投稿を照合されることで、生活パターンや滞在場所を簡単に推測されるケースもあります。自宅周辺の景色や特定の時間帯の行動、さらには通勤経路まで、無意識に公開している情報から詳細な個人情報が抜き取られる危険性があるのです。
サイバーセキュリティーの専門家であり、NordVPN(オランダ)の最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、こうした状況について「ファンは推しを応援する時間を楽しむべきですが、自分の生活が“読まれる”ような情報まで与えてしまってはいけません」と注意を促しています。
情報が漏れる「推し活投稿」3つ

では、個人情報はどこから漏れるのか。推し活投稿に潜む具体的なリスク例を挙げます。
【チケットの写真】
最も典型的なのがチケット写真の投稿です。座席番号やバーコード、注文番号が写るだけで、チケットの複製・不正利用につながる危険があります。ビデオリサーチ(東京都千代田区)が行った調査では、15〜69歳の38.9%が「推しがいる・ある」と回答しており、多くの人がチケット写真をSNSに投稿していると考えられます。実際、高額転売の標的や第三者によるチケットの無効化に悪用された例も報告されています。
【ホテルや移動中の情報】
ホテルの写真や窓からの景色、部屋番号、宿泊者用フォルダなども注意が必要です。A3(東京都豊島区)の調査によれば、推し活市場は約3.9兆円規模で、遠征や宿泊を伴うイベント参加も多く、ホテルや旅先での投稿から滞在場所が特定されるケースがあります。
また、移動中に撮影したICカード、駅モニター、訪れた店のポイントカード、位置情報付き写真などの断片情報が組み合わされると、行動パターンまで推測されることも。特に、ホテルの部屋番号や特徴的な景色が写り込んだ写真からは、滞在場所がピンポイントで特定される危険性が高まります。
【SNSアカウント管理・DM】
SNSアカウントの公開範囲が広いと、投稿は誰でも閲覧可能になります。また、知らない人から届く不審なDMやリンクから個人情報を聞き出す詐欺も増えており、アカウント乗っ取りの入り口になることもあります。
推し活人口は約1300万人超に増加しており、SNSでの共有も増えていることから、こうしたリスクは現実的です。不審なDMを通じて個人情報を聞き出そうとするソーシャルエンジニアリングの手口にも警戒が必要です。
そして、漏れた情報から実際の被害につながる可能性があります。
・チケット情報の悪用による入場拒否、不正利用
・ホテルや移動情報を基にしたストーキング、盗難
・スクリーンショットに写ったメール・電話番号の断片からのアカウント乗っ取り
・フィッシング詐欺・架空請求
ブリエディスさんも「たった一つの投稿で、どこにいるか、いつ戻るか、どう連絡できるかまで第三者に知られてしまうことがあります」と指摘しています。推し活をきっかけに自分の身に危険が及ぶような事態は、絶対に避けなければなりません。
安全に推し活を楽しむためのチェックリスト
ブリエディスさんは、SNSで安心して推し活を楽しむために、次の7つのポイントを意識することを勧めています。
・写真に自宅や職場などの正確な座標情報が残るのを防ぐため、写真・SNSアプリの位置情報設定をオフにする
・チケットの無効化や不正利用を防ぐため、チケットのQRコードやバーコードは完全に塗りつぶす
・会場やホテルからのリアルタイム投稿は避ける。現在の居場所を特定されないようにするため、投稿は帰宅後やチェックアウト後にまとめて行う
・スクリーンショットを投稿する場合は、不要部分を必ずトリミングして情報漏えいを防ぐ
・SNSアカウントは「フォロワーのみ」に制限し、公開範囲とタグ付け設定を定期的に見直す
・SNSやメールは多要素認証(MFA)を有効にしてアカウントを守る
・「チケットを交換しませんか?」といった不審なDMやリンクは無視し、開かないことを徹底する
推し活の楽しさを共有すること自体はすてきな行動です。大切なのは「投稿してはいけない情報」を知ること。ほんの少しの工夫で、自分のプライバシーを守りながら、思い出を安心してSNSで共有できます。必要以上に恐れる必要はありません。安全を意識しつつ、これからも推し活を思い切り楽しみましょう。
オトナンサー編集部
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